山の声
2021年2月8日月曜日のこと。
自主自粛で太ってしまった身としては、運動のためにハイキングで裏高尾にやって来ました。
裏高尾にやってきた目的は、高ドッケ南尾根を登って富士見台へ行き、下山は矢倉沢コースと考えていたのですが、うんと久しぶりの登山ハイキングなのでまずは足慣らしで北尾根から高尾山山頂に登って、高尾山山頂で昼食をとってから四号路に出て、それからいろはの森の足慣らし定番コースに変更しました。
高ドッケは急峻ですし、矢倉沢は富士見台から矢倉沢に下りるまでのトラバースが急峻で怖いし、さらに矢倉沢そのものも大きな石がゴロゴロでとってもデンジャラスなので今回は取り止めにして、高尾山北尾根コースから高尾山山頂を狙うことにしました。
高尾山北尾根は約1時間あれば高尾山山頂に登れる最短コースなのです。
最短コースなわけは裏高尾ですから、高尾山のほぼ麓にから直接尾根を登って山頂に登れるという、高尾山にしては珍しい登山コースなうえにあまり知られていなくて人が少ないのが良いのです。
あまり知られていないだけあって人も少ないですが、登山道はしっかり踏み固められていて、コース間違いもなく安心して登山できます。
ただし登り始めと所々が少し急峻です。
なのでストックがあれば、ストックを一本でも持ってくると登りやすくなります。
が、特にストックがなくても大丈夫です。
急傾斜を登るときは足首が曲がりやすいように、かたかなの「ハ」の字を逆にした感じに足を開いて登って行きます。
脚と足が同じ方向に向いていると、足首の前に倒れる可動範囲は小さくなってしまうので、足首がうんと曲がらないことには坂道で状態を真っ直ぐすることが出来ないので、逆ハの字にすることで足首の可動範囲を大きくすることが出来ます。
これが急峻な坂道を登るときの大事な秘訣です。
逆に急峻な坂道を下るときは、スキーのボーゲンと同じく今度は逆「ハ」の字ではなく、靴のつま先を近づけてまさにハの字で下りる方が良いです。
ちょっ内股っぽい歩きになりますがこれが正解です。
ハの字にすることで、加速しやすいスピードを殺し気味にすることも出来ます。
急峻な坂道を下るときもストックがあると便利です。
普段ストックはいらないという方でも急峻な場所がある場合は、一本ストックぐらいは持って行った方が良いと思います。
それに、もし山で片足をねん挫したら、一本ストックに頼って捻挫した足を引きずりながらでも移動することが出来るので、面倒におもわず一本ストックを持って行くことをおすすめします。
何かあってからストックがあったらなあって思ってもそれは遅いのです。
自宅から筋トレ号(アシストしない重いだけの元電動自転車)で都県道516号線事小仏街道を裏高尾迄行きます。
小仏街道という名はなく、ここは正式には浅川相模湖線というそうだ。
だけど面倒なので小仏街道と勝手に呼称している。
この小仏街道を先のチャリで漕いで行くのだから、登山口につく頃にはふうふうと言ってしまうほど大変なのです。
重いチャリだし、緩い坂とはいえ登り坂傾向なのできついです。
画像は小仏街道駒木野バス停です。
日影バス停から2-3分小仏峠の方に歩きますと分岐にでます。
右に進めば小仏峠登山口方面です。
左は日影林道です。
日影林道からは小仏城山やいろはの森から高尾山山頂に行けます。
今回は日影林道に入って行きます。
ここは日影林道を12分ぐらい歩てきたところで、ここの右手が日影沢キャンプ場になります。
日影バス停から日影林道に入って、歩いて15分ぐらいのところに、高尾山北尾根登山口はあります。
キャンプ場から日影林道をさらに1分ほど進んでいくと、左に日影林道の側道が見えます。
高尾山北尾根は、側道のある左へ曲がります。
日影林道をまっすぐ進んで行けば小仏城山に行きます。
日影林道も2019年の19号雨台風で、水が出て林道そのものが破壊された箇所が幾つかありますが、日影林道を歩いて小仏城山に行くことが可能です。
今回は北尾根を登りますので、日影林道から左に曲がって日影林道側道へ入って来ました。
この側道も日影林道なのだと思いますが、小仏城山に登る日影林道と紛らわしいので、日影林道側道と勝手に呼称しています。
その日影林道側道を1-2分も歩くと、林道の左にカーブミラーがあります。
そのカーブミラーのあるところが高尾山北尾根になります。
ここから登ると先に言ったように、たった1時間で高尾山山頂に着きます。
でも、ここまで来るまでに少々時間がかかるので、実際に高尾山ケーブルがある方から登るのと、どっちが早いかは言えないのですけどね。
今日は足慣らしで高尾山北尾根を登って高尾山山頂に行きます。
それではさっそく登って行きましょう。
既に何回も来るようになりました登山道ですが、最初に来た頃は踏み跡も弱かったけれども入山者が多くなったので、踏み跡がしっかりして分かりやすい登山道になっています。
今の登山道ももっと人が多くなれば段々と地表が抉れてくる可能性が高くなると思いますが、それにはまだまだ何十年も先のことでしょう。
一応このルートは破線ルートなので、正式な登山道とは言えません。
正式な登山道ではないけど道迷いをすることも無い登山道で、踏み跡もはっきり分かって登山コースと分かるけど、それでもこのコースで人と会う可能性はほとんどないので、その点なにかあった時には自己完結できる方のみが利用してください。
今年1月1日に高尾山は混んでいるだろうから、北尾根から登って様子を見て来ようと思って登ったほか、その後1回登っています。
お正月の時は入山規制だったのですが、昼過ぎに山頂についたときには人が多くて相当密だったので、逃げるように早々に同じ北尾根を下山しました。
それで今日北尾根を登り始めたのは午後零時丁度、つまりお昼の時間でした。
1時間かけて登って、山頂で作って持って来たたおにぎりを食べればいいやと登り始めました。
登り始めて10分ぐらいすると、笑い声のような話し声がが頭に降ってきました。
急登なので下山者がいたら、その声が頭に降ってくるのは当然です。
北尾根で人に会うのは珍しいなと思いました。
何人かの下山者で、それも女性の声みたいだなと思って聞き耳を立てて、何を笑いながら話しているのか聞こうとしましたが聞き取れませんでした。
人の声っぽいのに、声の内容が言葉じゃないような笑いながらの声でした。
ここで「あれっ?」と思いました。
変だな、下りてくる足音もしないしと思って、これは何か違うなと思いました。
一人登山ハイキングの時には、私は動物除けに30分に一回ぐらい柏手をパンパンと打つことにしています。
変だと思ったので、柏手を音が響くように「パンパン」と大きく打ちました。
人であれば登っていれば会うだろうと思って登り進みましたけど、下りてくる人は誰もいません。
今でこそ入山者が増えて踏み跡がしっかりしていますけど、それでもこのコースで人に会ったのはまだ二回しかありません。
登山者が増えたとしても、日時などがぴったり一致しない限り人と会うことはほぼないものです。
「パンパン」と響くように大きく柏手を打ったら、それっきりで笑うよな話声は聞こえなくなりました。
そして登れど誰にも会わず。
その後も時々柏手を打ちながら、約1時間で高尾山山頂につくことが出来ました。
高尾山山頂ではおにぎりを珍しく二個食べました。
いつもおにぎりは二個持って行くのですが、一個食べたら後の一個はもういらないので食べなかったことが多かったのですが、その日に関してだけはおにぎり二個をぺろりと食べちゃいました。
山頂で食事が終わってから下山で四号路に出て、いろはの森を下山しました。
登山にだけに要した時間は2時間ですが、チャリでの往復は約2時間かかりましたので、都合4時間の良い運動が出来ました。
さて笑うように話すような声は何だったのでしょうか?
はっきりとこの耳で聴きました。
立ち止まって耳を傾げましたからね。
ひょっとして何か山の怪異の一つだったのかもしれません。
そうだとしても、私はそんな怪異は信じていません。
けど分からないことはあるのだな、と思う程度にしております。
しかし怪異などは決して信じていませんよ。
さてさて今回は、登山を開始し頭の上に降ってきた、笑うように話すような山の声のことを記事にしました。
これは冗談でも嘘ではありません。
オカルトも超常現象もユーマも、ひいては宇宙人も、そんな話が大好きだしそんな映画や本も大好きだけど、お話としてしか信じていない私が、間違いなく経験したことです。
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