サンフランシスコ国際空港で入国/出国(2024)
2024年10月、MakerFaireBayArea2024を主な目的にサンフランシスコ国際空港(SFO)から米国入りした。
余談:搭乗前チェックイン(日本)
チェックイン機でチェックインしようとしたところできない。通り掛かったスタッフの方も「あれ、おかしいな」という反応。カウンターに行くよう表示され、行くとカウンターでも「あれ?」という反応。そして「ESTA申請はされてますか?」と訊かれた。当然している。しかし俄かに不安になる。発券された搭乗券を受け取るも「入国できなかったりして……」となんだか不安であった。
結果はフラグでも何でもなくESTAも問題なかった。
サンフランシスコ国際空港で入国審査
うっかり撮影禁止対象を撮ったら怖いと思い写真はほとんどない。
到着してスイスイと廊下を歩いた先にUS国民/エアラインクルー/外国人の分岐があり、外国人に進むとその先は大行列であった。着陸後機内では他の乗客が慌ただしく荷物をがさがさやって行列をなして出ていくのをのんびり見送ってから降りたのだがこの入国審査待ち列のかなり前方に斜め前の座席だった人を見つけ「こんなに並ぶなら早く出た方がよかったかも」と思った。
空港wifiでeSIMの設定をして、「本当に要るのかなあ」と思いながら刷ってきた滞在情報などの紙を鞄から取り出して、鞄の中をちょっと整理して、などしてもまだまだ列は長い。
ちなみにUS国民も30~50人程度の行列。エアラインクルーが一番さくっと出ていっていた。
所要時間
最後尾についてから審査を通るまで1時間20分ほどかかった。その間にも別の便が到着し、行列の長さは常に維持されていた。どのタイミングで列に入っても1時間以上かかるのでは。これはなかなか旅程を立てにくかろう。
我々はバンクーバーから来るJA1TYE/Ryota SuzukiさんとSFOで合流予定だった。Suzukiさんの便は我々の便より1時間ほど後の到着だったが、カナダからの入国審査はカナダで済んでいるらしく(すごい)、自由になるのは我々の方が断然遅かった。
審査
審査が一人ずつなのかグループ単位なのかは空港によるようだが、SFOはグループで審査を受けられた。基本は家族のようだ。しかし我々の直前にいた二人組は「familyか」との問いに「friend!」と元気よく答えて一言二言やりとりしたあと二人まとめて審査を受けていた。審査官の裁量が大きそうである。
さて審査。着席した審査官の頭位置が高く、さらにアクリル板越しで、ちょっと聞き取りづらい。
訊かれたのは、目的、滞在場所、滞在日数など。滞在日数が短すぎたか、やたらと聞き直され「その後はどこに行くんだ」と追及も。間に別の質問を挟んだ後にもう一度滞在日数を訊かれるフェイントのような一幕も。
「本当に要るのかなあ」と用意した滞在先情報・帰りの航空券情報のプリントアウトがおおいに役立った。
「友達か親戚がこっちにいるのか」「サンフランシスコ市観光はしないのか」のような雑談のような質問もいくつかあったが必要で訊いているというより指紋を撮ったりする間の時間つなぎのような感じだった。「楽しんで」の一言をもらって通過!
続く、預け荷物の受け取り場所では麻薬犬がお仕事?お散歩?していた。かわいかった。
そして到着ロビーに。さらに出口から外に出たところでクルマで拾ってもらうことになり、ほぼすぐ空港を出た。向かってくるSuzukiさんのクルマを見つけてほっとした矢先、目の前でそのクルマが警察らしき車両に呼び止められタヌキがあわあわした(Suzukiさんは落ち着いて対応した後、我々を乗せてくれた)。
そこからVallejoを目指してドライブ。空港からかなり離れるまでの間ずっと片道5車線?ほどありしかもどの車線もそこそこクルマが連なっていて「クルマ社会……」と感嘆した。
ハワイ経由のアドバイス
SFなど本土の(LA、NYなども)入国審査が結構大変という体験話は聞いていた。その中で、日本からホノルル経由便で行き入国するとラクというアドバイスをいただいた。フライト時間が短く分けられるから身体もラク、ハワイはそこで過ごす時間も楽しみやすいと。今回は結局直行便で行ったわけだが。
サンフランシスコ国際空港から出国
余談:搭乗前チェックイン
有人カウンターでチェックイン。「日本での滞在日数は?」と訊かれて虚を突かれた。「日本に帰る」と伝えると、パスポートを見て「そうかそうか」という感じで笑っていた。
他のいくつかのカウンターでは日本語を話せるスタッフもいるようだった。ちなみに搭乗口の案内も日本語しっかり。台湾やシンガポールでJAL、ZIPAIRを利用したときより日本語対応が充実していて驚いた。
出国審査
保安検査エリアの入り口前にブースがあり順番に審査を受ける。パスポートと搭乗券を確認する程度の、他の多くの国の有人審査と同じような、簡単なものである。
詳細は伏せるがタヌキの審査において「あまりちゃんと見てないな?!」と思う小さな出来事があった。よく言われるように出国の警戒度は高くないようだ。
保安検査
ほとんど日本等と変わらないが、
前開きの上着は脱ぐように言われる。但し、下着の上に直接パーカーを着ているような場合は、検査官に説明して脱がずに通過していた。
一部の靴も脱ぐように言われる。ブーツ? 言われて靴下になる人がときどきいた。
飲み水
保安検査を抜けてすぐ、なにやらスタイリッシュな飲み水ブースが。
到着時の制限エリアでも飲み水を見つけていた。全体銀色のよくあるタイプで、それはたまたまかあまりきれいな状態でなく、空港内どこでもそういうものかと想像していたが違った。
大変おしゃれである。冷水の他、常温水とお湯もある。
余談:お買い物
「手元の現金30USDほどを使ってしまうか~」と軽い気持ちでお店を覗いたところほとんど何も買えない。小さな小袋系のお菓子くらい。あとはm&m'sの缶がちょうどそのくらいで「日本で4,500円で絶対買わないな」と思いながら買った。なんとこの缶にはここからひと月以内にローマやイスタンブールなど他国の空港でも会うことになる(しかも他国のほうが在庫が豊富)。
余談:空港内をうろうろ
チェックイン後、時間に余裕があったためうろうろした記録も。
ロボットカフェ CafeX …は行けず!
SFO内に無人のロボットカフェ「CafeX」があり、気になっていた。
事前準備がまったく甘いのだが、その場で調べてターミナル1(国内線)にあると知り、まあでもAirTrainなる空港内電車でそれほど時間もかからず行けそうだったため向かった。向かったところどうやら制限エリアにあるようで結局たどり着けなかった。
ちなみにターミナル3(これも国内線)にもある。同じく制限エリアにあるようだがこちらはGoogle mapsで見た時点で気づけた。
そして今調べてみると両店舗はそれぞれ11月末、12月末まで閉店らしい。もしかしたら行ったときそもそも閉店中だった可能性も。。
航空博物館(Aviation Museum & Library)
出発ロビーのフロアにAviation Museum & Libraryがある。まだ時間があったため寄ってみた。
こぢんまりながら機体の展示もある。出発ロビーの喧騒が目と鼻の先とは信じられないほどとても静か。
ライブラリスペースは重厚感がありかっこいい。本を読む席もあり、小一時間は余裕で過ごせそうである。
おしまい
……と、余談が長くなってしまった。以上が2024年秋のタヌキのSFO往訪記である。
色々書いたが注意点は「入国審査の時間を長く見積もる」「滞在情報などのプリントアウトは有用」くらい(同じESTAでの2回目以降の入国はAPC(無人端末による審査)が原則利用でき、それならはやいが、利用できないこともあるそう)。他に不便はなかった。
空港は行きも帰りもクルマ(行きはSuzukiさんに便乗/帰りはLyft)で、SF市街と空港を結ぶ鉄道BARTは使わなかった。サンフランシスコの電車というとちょっと不安に思うが、BARTの治安は悪くないとの話も聞けたから今度は乗ってみたいものである。