自動運転タクシーWaymoに乗る(サンフランシスコ市、2024年10月)
2024年10月半ばの米国ベイエリア行き。一番の目的はMaker Faire Bay Area(記事あり)でしたが、サンフランシスコ市内で一般向けに広く使えるようになったという自動運転タクシー(無人タクシー)Waymoも楽しみにしていました(*1)。
事前準備
UberやLyft等の配車サービスと同様に、アプリで配車依頼や支払いをする。
日本でアプリのダウンロードはできたものの、サービスエリア外の使用を制限しているようで操作はほとんど何もできなかった。
アメリカに着いてから登録を進める。途中、SMS認証がある。海外では電話番号なしのSIMを使うことも多いと思うが、電話番号がないとSMS認証ができず行き詰ってしまう。現地で使える電話番号を用意しよう!
サンフランシスコ市街でよく見かけた
その日はSFフェリーターミナルから上陸し、少し市街を歩いた。「Waymoはどのくらいよくいるのか」「busyでつかまらないときもあるとの話だったがどうか」など思っていたが、歩き始めてすぐ車道を疾走するWaymo車両に遭遇した。
その後も小一時間うろうろする中で10台ほどのWaymoを見た。
アタマの突起をくるくる回しながらスイスイ走る。なんともかわいい。
乗った!!!
すぐ来た
サンノゼ在住のかたに教えてもらった人気バーガーチェーンIn-N-Out Burgerで昼食をとった直後、正午ごろに配車依頼しようとしたら余裕がありほんの2~3分でクルマが来た。
クルマはジャガーの「I-PACE」である。白。街で見た他のWaymo車もみんなこれで、車両は統一されているようだ。
車内
無人である。タクシー運転手(知らない人)と接するのにも不安がある臆病タヌキにとってはとてもよかった。何かトラブルになって殴られたり目的外の地で降ろされる心配もなく、ぼったくりや強盗(?)の心配もない。そして「知らない人の空間におじゃまする」感がなく、車内が広々と感じられるのが快適だった。
車内にはゆるやかな音楽とおだやかな声音の案内。快適である。
車内前方・ふつうのクルマでもカーナビがあるところと、車内中ほど・運転席と助手席の間のふつうのクルマならちょっとした物置きケースがあるところにディスプレイが設けられている。映像は(ほぼ)同じもののようだった。
ディスプレイには、現在時刻、到着予定時刻のほか、車体の周囲の様子がイラストで示される。道の形状、建物、人などの認識状況がわかる。よく認識されている。Waymoさんには本当によく見えてるんだなあと感心しきりだった。
後部座席なら運転席か助手席の真後ろに座る人が多いと思うが、Waymoの後部座席は断然真ん中がおすすめである。ディスプレイも前方もよく見える。運転席でハンドルがくるくる回り、ペダルが上がり下がりする様もよく見えるから、助手席よりおすすめかもしれない。
車内の様子はカメラがとらえている。視界の関係なのか、天井部の広範が鏡になっていた。タヌキはWaymoさんの運転ぷりを見てきゃいきゃいとはしゃいで見ていたが、その姿はまたWaymoさんに見られていたのである。
ドライビング・テクニク
フィッシャーマンズワーフのほど近くからゴールデンゲートブリッジの南側展望台まで乗った。7 km程度、およそ20分の道のりだった。
運転は意外やちょっと思い切りよく、隙間をとらえて進入し、果敢に車線変更して追い越しすることもあった。まばらに横切る歩行者たちを見送り続け、このまま進めないのではとの想像がよぎる場面もあったが杞憂でWaymoはうまく突破した。加速・減速も思ったより大胆だった。
しかし危ないとまで感じる場面はついぞなく、電気グルマおなじみの滑らかな動きで乗り心地もよかった。
目的地に到着して降車
配車依頼の際、目的地は「大まかに展望台」ではなくその乗り降りのためのスペースまで細かく指定する。Waymoさんはその指定通りに停車した。
降りてドアを開けたまま慌ただしく記念撮影。ドアを閉めると、予感した通りフイ~っと素っ気なく滑らかに走り出し去っていった。アタマの突起をくるくる回しながら。なんともかわいい(二度目)。
車内に物を置いたままドアを閉めても、そのまま去ってしまうのではなかろうか。実際このとき乗ったWaymo車には忘れ物と思しき赤フレームのメガネが。忘れ物には注意されたい。
待望
タヌキは教習所の実技試験以来いちども運転したことがないゴールデンペーパードライバーで、日本でも外国でも運転できない。公共交通機関が充実していない旅先では困ることが多い。既に述べたとおり有人タクシーはドライバとのトラブルも怖い。
というわけでWaymoのような自動運転タクシーがどんどん増えてほしい。快適。もっと前もって予約するような自動運転レンタカーでもよいな。待望する。