理性と感性と経営と
今日は水曜日から担当するDesign Thinking の講義の準備をしてた。
Design thinking は比較的新しい問題発見および解決のアプローチで、その名の通りデザインという感性に基づくアプローチをとっている。
従来の経営学のアプローチであれば、感性よりも合理性を重視し、データの分析から論理的な道筋をたて、解決策を提示するのが王道である。
しかし、Design thinking は違う。経験や観察を通じて現状に共感し、そこから問題点らしきものをあぶりだす。そして、プロトタイプをつくって問題の解決に役立つか検証する。
このプロトタイプをつくることが重要で、失敗を恐れずにやってみることが何よりも大切である。
Harvard Business Review にペプシコのCEOのインタビューが載っていて、なぜChief Design Officerと呼ばれる人を引き抜いてきたのか、Design thinkingをどのように戦略的に用いているのかが説明されていた。
かつてペプシコーラのキューカンバ味が売られていたのも、まさにDesign thinkingに基づいた戦略だったということで、とても納得がいった。
もちろん、Design thinkingは万能薬ではない。
大事なのは理性と感性の両方を活かすことだろう。