日暮れの匂い、いつかふたりで
本作のアガリ役は次の通りです：
小四季（一翻） …喜怒哀楽が１セット含まれている
情剧盃（一翻） …喜喜（喜劇）と哀哀（悲劇）の両者が含まれている
断片詩
本作は #ブンゲイドンジャラ2 に参加した以下8篇の短文を編ませていただきました。
今日のアプリ構築終わり
— 夏川大空@アプリつくる (@natukawa_sky) January 18, 2024
ソファでごろごろ
スマホぽちぽち
ポテチぱりぱり#ブンゲイドンジャラ2#楽#マイクロノベル
路地の隅に壁新聞をみつけた。誰かがたまに街に貼るのだ。内容は珍しく告発文で、五年二組のシュンくんが海座頭公園で色オニの際、密かに魔法陣を組み、夕凪の匂いを喚んだという。別欄では識者が、妥当賠償はガリガリ君２本とのコメントを寄せる。
— きゅぅ およよ 𝕏 (@i_ot0ya) January 18, 2024
買い物から戻ると、もう壁新聞はなくなっていた。
近所のファミレスで働く猫とは時々言葉を交す間柄。安定した皿運びの蘊蓄から物理学に、働きすぎを気遣ったことから民法と労基法の関係性に話が及んだりしてなかなかの博識ぶりだ。けれど故郷に残してきた恋人のことを話した後だけ、厨房に戻る速度が少し遅くなることに私は気づかないふりをしている。
— ぺぽ (@pepo303) January 23, 2024
誰そ彼どき
— 安戸 染 (@yasu_some_) January 17, 2024
まさかと振り向けば
影ばかり
金木犀の匂いで
思い出す溜息の吐き方#ブンゲイドンジャラ2#哀 #短歌
徒然草に大根が兵士になって恩返しに来たというような話があるのを料理しているときにふと思い出した。まな板の上の大根に手を置くと、喜んでいるかのように葉が揺れた。それを見ている私の頭にもギザギザした葉が揺れていて徒然なるままに日暮らし台所に#ブンゲイドンジャラ2#マイクロノベル#喜
— くらはし🌵 (@takaonikan) January 18, 2024
らーららら♪
— 安戸 染 (@yasu_some_) January 17, 2024
ららららららら♪
らーらららー♪
ららららららん♪
らーららららー♪#ブンゲイドンジャラ2#喜 #短詩
晩ご飯が適当に作ったのに過去一旨かった。#ブンゲイドンジャラ2 #マイクロノベル#楽
— 赤木青緑 (@akakiaomidori) January 17, 2024
大丈夫これはおもちゃの恋だから落ちてもきっと死ぬことはない
— 結城熊雄/Yuki Kumao (@yuki_kumao) January 23, 2024
放課後の下駄箱きみの上履きに画鋲のように桜を入れる
あまおうの「あ」が甘いではないようにそのあいたいに愛はないけど
柵越しの母校無人のブランコをキョウコキョウコとから風が押す
#ブンゲイドンジャラ2 とは
ブンゲイドンジャラは、140字内でつくられた短文(マイクロノベル)・俳句・短歌・短詩の公募作から８篇を選び、短文アンソロジーを編集する遊びです。日比野心労氏が主宰され、ブンゲイドンジャラ2では119篇が集められました。