怪我の巧妙
我々アスリートには、嫌でも仲良くならなければならない存在がある。
それは「怪我」だ。
腰が痛い、足首捻ったなどの怪我は、部活動のみならず、スポーツを続けた方なら誰しもが一回は経験したことがあるだろう。
私も現在、膝の怪我のためリハビリに専念しているところだ。
長期間競技に打ち込めないのは、正直気が滅入る。
コートに自分がいないこと、1人だけリハビリで別メニューに取り組むこと。
チームの活動の中で「1人だけ違う」ことは、自分が感じている以上にストレスがかかる。
おまけにSNSで友人が遊んでいる投稿なんて見たら、相当落ち込む。自分は何をしているんだと。
だけど安心して欲しい。
全てまやかしだから。
大切なのは、「どんな自分になりたいか」だ。
人生で語ると大きすぎるから、選手としていうならば、
「試合で輝く姿」を「誰に見てもらいたいか」を理想として持つことだと最近は強く感じる。
いいことは一瞬でも、嫌なことは一生だからこそ、一瞬のいいことを希望として胸に秘めたい。
感情で動くといいことはないから、人に頼るのもいい。
しょうもない話をするだけでも案外苦しみは勝手に出ていってしまう。
抱えると重いが、案外簡単に吐き出せる不思議なやつだ。苦しみは。
話は逸れてしまったが、大切なのは
「試合で輝く姿」を「誰に見てもらいたいか」
だと思っている。
この理想に向かっていく中で出会う人、あなたを待ってくれる人は必ずいるし、必ず助けてくれる。
心は準備できていても体が動かないなど、
沢山歯痒いことは多いが、我慢我慢。
大切なのは、「同じことを繰り返さないこと」
そのためにできることを、今全力でできればいい。
この先、「あの怪我があったからこの自分がある」と、少しでも思えるような日々を過ごそう。