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ほんとうにつらいとき

久しぶりにギターの弦を張替えた。いつぶりだろう。
去年の春までは毎月ライブやってたので、少なくとも2ヶ月に一回は替えていたような?(すでに思い出せない。)

張りたての弦はシャラシャラする。
シャラシャラというかキラキラ?
私はダダリオの弦を長年使用してまして、
愛用のヤイリギターにはPhosphorBronzのライトかミディアムを張ってます(最近ミディアムが多い)。
なんかこれが合う。
ギターを吉祥寺のリペアショップに出した時に工房の方に
「このギターにはこのPhosphor弦がすごく合いますね」って言ってもらえて嬉しかったな。

スタジオもライブの予定も無いのに張替えたのは、なんとなくこの曲が歌いたくなったから。

弦が「シャラシャラ」な時にやりたくなる曲なのです。

私は長女で甘え下手であり、かつ独立心旺盛で、小学生の頃から一人暮らしがしたかった人間であります。21の時に家を出て一人暮らしを始めた時も、ホームシックとか無かったんです。けど、その数年後、てひどーく失恋してかなり精神的にダメージを受けて落ち込んだことがあって。

その時この曲にあるように「膝を抱えて」丸くなってベッドで目を閉じた時にふっと母親の顔が出てきたんです。

「ああ。私はかなり精神的に弱ってるな」

って、その時はじめて思いました。今までそんなこと一度も無かったのに。自覚しました。弱ってるぅ!って。

弱るといい時代を思い出すのかな、人間は。
あと、母親。

それでこの曲を書いたわけですが、「スキップしてドアを開け」てるのは小学生のわたしです。そのドアは10才位の時に住んでいたアパートです。

精神的につらくてしんどいときほどキレイな曲ができる。なんなんだろう。

「フォスター現象」と呼ぼう。

でもだからってキレイな曲を作るために進んでしんどくなりたくないんだよなあ、って当たり前か。




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