デスゲーム(?)
時は2023年12月20日水曜日。
小さな町の小さな総合病院に集められた老若男女、総勢30人(ぐらい)は整形外科の診察室の前に座らされていた。
椅子の色は小豆色で、1時間ぐらい座ると腰や背中が痛くなるような硬さをしている。
ちなみに私はもう1時間半ぐらい座っている。
座る人々はもう待ちくたびれたよという顔をしながら時を待つ。
そう。
彼ら、彼女らの前には「インフルエンザワクチン接種はこちら」という紙が貼られていた。
時間が経過するとともに減っていく人の数。
ずっと前で「遅いかて〜」と言っているおじいちゃん。
いつ名前を呼ばれるかわからない状況。
どうやら、名前順じゃないらしい。
(あ、来た順か 笑)
山田さんの次は高畑さんで、その次は。
私の番だった……。
「こんにちわぁー⤴︎︎︎」
診察室に入ると独特な語尾の眼鏡をかけた先生がいて、隣にいる若そうな看護師さんが「どちらの腕にしますか?」といつもの定番の言葉を口にする。
そしていつものようにどちらの腕にしてもらうか迷うのだ。(両利きで無意識にどっちかを使うので)
今日は「左でお願いします!」
と言ったらつかの間。
「ちょーっとチクッとしますからねぇぇ〜⤴︎︎︎」と先生が私の腕をアルコールを染み込ませた脱脂綿で拭く。
「今、針さしましたよぉぅ〜⤴︎︎︎」
「今から薬入れますねぇぇ〜⤴︎︎︎」
きっと、この先生の語尾のせいで外にはたくさんの人が待っている。絶対にそうだ。
チクッとしますね〜はまだしも、「今、針さしましたよ!」は言わなくていい。
言われることによってむしろ恐怖感が増す。
そんなことを考えている間にチクッとして、予防接種は終わて無事生還。
予防接種終わったあとも左腕は痛くて、右を使うように心がけるとなんか変な感じ。普段どれだけ左腕(手)を使っているのか実感した。
先にインフルエンザワクチン打った人から話を聞くと次の日にめまいとか熱が出たと聞いたから明日は安静にします。
茶番にお付き合いありがとうございました!
※椅子に座っている時になんかデスゲームみたいだなと思ってこの題名にしました 笑