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船!?
一ノ清まつ子から大切なお知らせです。
船で世界一周するので、3月の下旬まで音信不通になります。必ず生きて帰るので安心してください。
なぜ世界一周?
世界一周を決めてからというもの、もう色んな人に「なんで行こうと思ったの?」と聞かれてきました。聞かれる度に困りました。そんなこと聞かないでくださいよ、逆に聞くけどなぜ皆さんは世界一周しないんですか? 居酒屋とかライブハウスとか病院とか、いたるところに世界一周を促すポスターあるじゃないですか。幼き頃からあのポスターをよく見かける環境で育ったら誰だって深層心理に「人類共通の夢は世界一周なんだな」って刻み込まれるでしょう。そういうわけです。てか、ガチで語ると重くなるから嫌。世界を回る理由なんて軽薄でいい。てか軽薄な方がより良いというのが持論です。
あと「偉いねー」とか「よく決心したね」とか「勇気があるね」とか、褒めていただいたんですけど、あの、まじでそんなすごくないです。くだらない諸事情がありまして、2年以上続けて働いたら人生に失望しそうだったので、世界一周を楽しみにすることでとりあえず1年弱の労働を耐えることにしました。そのほか、「お金貯めるために宿代飯代がタダのとこでリゾバするんだ!」と騒いで北海道は知床まで行ったり、「貯めた金では足らん! 金を貸してくれ!」と親に泣きついたりして、今に至ります。つまりはわがままです。全部わがままなんですね。そんなわがままがまかり通る環境に感謝すべきなのか、そんなわがままが出てきてしまう我が人生を恨むべきなのか、迷うところです。世界一周とかせずに順当に働いて貯金した方が己の人生のためだから、まじで。言い逃れできないアラサーになって、何をわがまま言ってんですか?って感じです。この先が怖い。
どうやって世界一周するの?
船です。例の、「世界一周ポスター」のクルーズです。私の乗るのは119のナンバーがついたやつです。センターの方と相談して、現実的に金が貯まりそうなタイミングかつ、できるだけ早く行けそうなもので選びました。そしたら主に南半球を回るコースになりました。あとで聞いたら南半球って治安と環境保全の関係上、必ずツアーを取っておかないと行けない寄港地が多くて高くつくらしいです。でも一人ではなかなか行かないとこばっかだから長い目で見ると安上がりですね。そう思い込むことで気分を落ち着かせています。
どこが楽しみ?
具体的にどこを回るのかというのは、興味津々の前の職場の先輩方にかなり聞かれました。「南半球ってことは南極も?さすがに南極はないかー」「でも南極もいつか行きたいよねー」と、冗談と夢を語り合ったその日の夜、センターから電話がかかってきました。
「あの、大幅な変更がありまして……」
「はい」
「まず、船の定期検査(この辺詳しい話は忘れた)の関係で、航海期間が短くなって100日をきります」
「oh...」
「それから、オーストラリア・ニュージーランドのオセアニア地方には行きません」
「oh... no...」
「その代わりと言ってはあれなんですけど、長年苦戦していた申請に許可がやっと出たので、南極遊覧が追加されました」
「What !?」
おい、こんな絵にかいた有言実行があるかよ。「口にプラスと書いて『叶う』です。叶えたいことは口に出していきましょう」はガチでした。恐ろしい。
実は私、南極については本当に20年分くらいのクソデカ感情があります。詳細はエッセイにしたためましたので、こちらをご覧下さい。
その他にも、ナミビアの音楽体験とか、イースター島の小学校訪問とか、異文化交流みたいなのが楽しみですね。これらは別途で取られるオプショナルツアーなんですけど、普通の個人的に計画する旅行で経験できるものではないので、とても楽しみです。まずイースター島は上陸できるかどうかも運次第らしいのですが。
今後のまつ子
文学フリマに参加するのも今年で2回目ですし、いつかは自分も出店したいなと考えています。まずはこの旅行記をエッセイにまとめて本にしたろかと考えたんですけども、それがちょっと現実的にすぐには叶わなさそうで……。日本に帰ってきたらすぐ仕事に戻ってまた去年と同じく馬車馬ごとく働く予定なんですけど、その仕事がですね、「文学フリマに出店」的なのを許してくれなくてですね……(どんな仕事だよって?公安だよ公安(2秒でバレる大嘘))。
来年の出店は諦めてお金貯めて仕事変えて再来年には、とかも色々と考えたんですけど、リゾバで知床の風呂を磨きながら冷静に将来を考えた結果、「文学フリマに出店」というのは一旦お蔵入りになりました。来年1年間は日本で働きながらとある試験を受けてみようかと思ってて、その結果次第ですよね。
その代わり、来年度は1万字以上の小説を最低5つ書き上げてみることを目標にがんばりたいなと思います。そのために、この世界一周中にアイディアというかプロットというかを書き溜めて帰ってきたい所存です。できるかな?
まとめ
世界一周にいってくるよ、というお知らせでした。しばらくSNS等の活動がなくなりますが生きていますので私のこと忘れないでね。また、先日の文学フリマ東京39で購入させて頂きました本たちについては、この船の上で拝読させていただく予定です。大切に読ませていただきます。
では、また会う日まで!