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感謝を込めて…セランテスのビッグセーブベスト5

私なりにセランテスへの感謝の気持ちを込め、そして少しでも楽しい記事にしようと考え、セランテスがアビスパでの2年間で見せてくれた数々のビッグセーブの中から、主観でベスト5を選んでみた。

急遽書いたために短めの記事になっているが、セランテスがどれだけ凄いGKなのかが少しでも伝わると嬉しい。


第5位 2020年11月29日 ホーム大宮戦

70分、交代でピッチに入ったばかりの湯澤がつい中途半端に触ってしまい、ボールはゴール前でフリーの菊地の前に。
菊地は逆のサイドネットを狙った強烈なシュートを放ったが、セランテスは右手一本で弾いてみせた。
そしてその直後「負けないぞ!」という叫び声。魂の籠もったプレーでチームを鼓舞し、そのまま1-0で逃げ切ってみせた。昇格に向け、重要な勝ち点3をもたらしたセーブだった。

第4位 2019年4月20日 アウェー愛媛戦

2-0から1点を返され、流れは完全にホームの愛媛が掴んだなかで迎えた77分。愛媛の10番(当時)、神谷にバイタルエリアから縦へのドリブルを許してしまい、そのままニア天(ニアサイドの天井・非常に止めるのが難しい)へシュートを打たれた。
が、しっかり反応して左手一本で弾き、ゴールを守った。
その後もしのぎきって2-1で勝利。流れに乗れないチームの最後の砦となった。

第3位 2019年7月20日 アウェー千葉戦

内容で圧倒され0-2で迎えた57分。千葉にサイドを崩され、左からクロスを上げられる。ボールは中央でマークを外した船山のもとへ。完璧にヘッドで合わせられたが、セランテスは真横ではなくやや斜め後ろ(ゴール方向)へ飛びながらシュートに反応し、ギリギリ掻き出してみせた。
試合には敗れたものの、セランテスはこの試合何度もビッグセーブを見せている。

第2位 2020年12月6日 ホーム 金沢戦

長崎が猛追するなか、昇格に向けて負けられない一戦だった。0-2と厳しい状況から必死の猛攻で同点に追い付き、迎えた後半アディショナルタイム。
CKをニアでコースを変えられ、ファーでヘッドで合わされた。これは輪湖が懸命にブロック。しかしボールはフリーの加藤のもとへ。至近距離から思い切りシュートを打たれたが、セランテスが左足を伸ばしてなんとかセーブ。
この直後試合終了のホイッスル。
貴重な勝ち点1、そして何よりチームに勢いをもたらすビッグセーブだった。実際にこのあとのラスト3戦を3連勝し、見事にJ1昇格を達成した。

第1位 2019年8月31日 ホーム 愛媛戦

やはり1位はこれだろう。
0-0で迎えた29分、愛媛のカウンターの場面だ。山瀬が放ったシュートは愛媛の選手の背中に当たり、ゴール前にフリーでいた丹羽のもとへ。この時セランテスは山瀬のシュートに反応して倒れていたため完全に逆を突かれていた。
しかし諦めることなくすぐに起き上がり、丹羽のシュートに向かって手を伸ばす。
無人のゴールに向かっていたかに見えた丹羽のシュートはセランテスの右腕の下に当たり、ピッチに当たって大きくバウンドし、ゴールマウスの上へと外れた。
奇跡のようなセーブで先制を許さず、チームは後半の3得点で3-0の勝利。
GKの活躍が試合の流れを大きく変えるということを見せてくれたビッグセーブだった。


セランテスは非常に努力家で、来日当初から日本語の習得にかなりの時間を注いできた。その甲斐あってコーチングも日本語でできるし、コミュニケーションにも問題ない。
本人が希望しているように、どうか来季もJリーグのクラブでプレーできることを願っている。

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