第7節 アビスパ福岡vsコンサドーレ札幌 簡易レビュー&採点
前半戦
アビスパ福岡は前半は攻撃時4-4-2、守備時には左の湯澤が1列落ちる5-4-1という可変システムで札幌に対応。
ボールを持たれることは想定内で、守備のタスクはほぼ完遂したものの30分にFWアンデルソン・ロペスの高さ・強さという個にやられてしまったことが痛かった。
また、5バックの弊害として後ろが重たくなってしまい、攻撃においてはなかなか決定的なシーンは作れず。
後半戦
ビハインドを跳ね返すべく、本来のシステムの4-4-2へ変更。
その甲斐もあって、両サイドの位置取りが攻撃を意識したものに。そして51分の山岸のヘディングシュートが生まれ、これで得たCKから52分の奈良の同点弾に繋がった。
しかし54分、札幌の福森の左足を警戒し過ぎたのか、金森が飛び込んでしまいかわされてシュートを打たれ再び失点。
バイタルエリアではシュートコースを消し続け、粘り強く対応することがチームとして求められていることなだけに勿体無い場面だった。
その後フアンマや石津などを投入し得点を目指したが、札幌DFの身体を張った守備やGK菅野のビッグセーブで得点ならず。
アディショナルタイムに積極的な攻撃参加から志知が放ったシュートもポストに弾かれ、万事休す。
試合を通して見劣りすることなく十分な内容の試合だったが1-2で敗れ、勝ち点を得ることは出来なかった。
採点(5.5が及第点)、寸評
GK村上昌雅 5.5 失点に責任はない。ただ一方で特筆すべき活躍もなくこの採点に。
DFエミル・サロモンソン 6.0 右足を警戒され、なかなかフリーでクロスを上げられなかったが52分にCKでアシストを記録。
DF奈良竜樹 6.0 1失点目はマークに付いていたアンデルソン・ロペスにやられてしまったが、不運な部分も。52分には同点ゴールを記録。
DF宮大樹 6.0 試合をこなす毎にチームに馴染み、万能型のCBになってきた。終盤には後方から駆け上がり勝利への執念を見せる場面も。
DF志知孝明 6.0 前半は守備時に中央に絞ることもあり目立つシーンは少なかったが、64分にはフアンマに完璧なクロスを供給。後半アディショナルタイムのシュートは惜しくもポスト。
MF金森健志 5.5 前半からややミスが目立つ。54分の2失点目のシーンでは軽率に飛び込んでしまい、フリーでシュートを打たれることに。
MF重廣卓也 5.5 豊富な運動量で前と共に中盤を安定させたが、J1でブレイクするために求められるのは精度の部分。
MF前寛之 6.5 普段以上に広いプレーエリアで、攻守をリンクし続けた。古巣相手に気持ちを示し成長した姿を見せた。
MF湯澤聖人 5.5 守備面での仕事はしっかり果たす。本職はSBのため致し方ない部分もあるが、SHとしてはプレーの幅が狭い。
FW渡大生 5.5 (実質)1トップのシステムで活躍するタイプの選手ではない。それでも積極的に声を出し、1タッチでの落としの上手さを見せた。
FW山岸祐也 6.0 前半は守備時に左SHの位置まで下がるなどよく走り、FWとしてもよく落とし、よくシュートを放ったが、もう一皮剥けるためには決め切りたい。
MF吉岡雅和 5.5 金森に代わり61分から出場。ゴールを目指し積極的にプレーも、この試合では大きな違いは見せられず。
FWフアンマ・デルガド 6.0 渡に代わり61分から出場。64分には決定的なヘディングシュートを放ち、その後もポストプレーでチームに貢献。
MF石津大介 6.0 湯澤に代わり、61分から左SHでプレー。スピードがなく終了間際のロストがあったため悪い評も聞いたが、彼が中に絞って受けることで攻撃にリズムができ志知が上がるスペースが生まれた。
MFカウエ 採点なし 重廣に代わり、82分から出場。確かな能力を持つ選手だが、今ひとつ試合に入れず。
DFカルロス・グティエレス 採点なし 奈良に代わり84分から出場。少しずつJ1に慣れてきているか。