今こそアビスパサポーターの力を結集せよ
どれほど大事な試合か
今季のJ2も、残すところたったの3試合。
しかし、現在僅差で2位につけるアビスパにとっては、運命を決める極めて大事な3試合となる。
2位までが昇格できる今季において、首位の徳島とは勝ち点差が5、3位の長崎との勝ち点差が2。
長崎とその下の甲府との勝ち点差が9開いているところを見ても、3チームがいかに激しい争いを繰り広げているかは明らかだ。
3試合のうち、ベスト電器スタジアムで行われるホームゲームは2試合。
これはアビスパに限ったことではないが、新型コロナウイルスの影響で今年は1試合あたりの平均観客動員数が例年に比べて少なくなっている。
ベススタの場合であれば上限が約10,000人になっているにしても、昇格争いをしているアビスパでさえ前節・金沢戦では5,800人程だった。
ところがいよいよ佳境を迎え、風向きが少し変わってきた。明日の京都戦ではメインスタンドとバックスタンドが完売。残るはゴール裏のみになっている。
さらに20日に行われる最終節の徳島戦に至っては、まだ試合まで1週間以上あるにも関わらずすでに全席完売。
昇格争いの激しさが増すにつれ、今シーズンの終わりが近づくにつれ、観客動員数が大きく伸びそうな気配がある。
ベススタの雰囲気
先程も述べた前節・金沢戦。結果的には2-2と昇格を目指すチームにとって決して良くはなかったが、0-2から2点を返して追い付いた終盤の異様な雰囲気は、2005年、2010年、2015年と昇格を決めた年の最終盤戦のスタジアムのものに良く似ていた。
コアなサポーターだろうが一見さんだろうが関係ない。皆が自然と手を叩き始め、スタジアム中から手拍子が鳴り響き、声援と共に全体を包み込むような、あの感覚。
あの雰囲気になると大抵、アビスパの選手達は躍動しだし、相手の選手は呑まれたかのようにミスが増える。
金沢戦もそうで、遠野のゴールで追い付いた時には遠野だけでなく多くのサポーターの目にも涙がにじんでいた。
今年に関しては声は出せないが、手拍子だけでもあの雰囲気を作れると分かった金沢戦だった。
あの雰囲気は本当に独特のものがあり、何度経験してもグッとくるものがある。
しかも、観客が多ければ多いほどより凄い雰囲気を作ることができる。
信じていること
サッカーに興味がない人は馬鹿げていると言うかもしれないが、私はサッカーはサポーターが勝たせることが出来得るものだと考えている。
より正確に言えば、負けと引き分け、引き分けと勝ちという程度の差であれば埋めうると考えている。
そう、本気で信じている。
明日の京都戦に関しては、残り少ないがまだチケットは残っている。
スタジアムに来るのが不可能な方は、KBCでの中継でも、DAZNでの中継でもいい。
徳島戦も、DAZNでの中継でも、キャナルシティのパブリックビューイングでもいい。
サポーターの力を結集し、真の意味での総力戦に打って出よう。
ここまで選手達、監督、スタッフは本当によく戦ってくれている。そのおかげで12連勝というクラブ記録までも打ち立ててくれた。
その感謝も込めて、全力で背中を押そう。
そうすれば、J1という待ち望んだ舞台、さらにはJ2優勝というクラブ史にも載っていない景色をも見せてくれるはずだ。