音楽理論3 Available Note Scale
5 ハーモニー
いきいき音楽家さんを見てください。
https://www.youtube.com/channel/UCZcAuDzzPn8Z5p-Ou9VB4Rw
ozashinさんのも色々なコード進行聞けて楽しいです。
https://www.youtube.com/channel/UC8Gj-yMpZT2C9UKzpWygxkQ
5’ Available Note Scale
Available Note Scaleは基本的にはmajor scale, minor scale上で使われる理論である。major scale, minor scale両スケールのダイアトニックコード上で使用可能な音をチャーチモードとして定義したものがAvailable Note Scaleである。つまり音階は同じではあるがコードのルートをモードの主音として扱う。個人的にはこれはmajor scale, minor scaleの抽象化と考えておりこれによって演奏しやすくなったりreharmonizeする際に便利だったりするなどの利点があると考えている。ポピュラー音楽ではmajor scale, minor scale以外のチャーチスケールなどにもAvailable Note scaleに適用したりする。そしてAvailable Note Scaleは時間変化にともなるhorizontalな調(メロディ)に対して同時的なverticalな調として捉えることができる。これを使ったアイデアとしてはhorizontalな調で近い時間に複数のmodeを使うのは調の不安定さを感じさせるがhorizontalな調が鳴っていないとき(メロディが使いたいmodeのavoid noteでないとき)verticalな調で他のmodeを使うことによってhorizontalな調に影響せずに2つのmodeを使った独特の響きを得られるということだ。またテンポやリズム、歌詞などによってverticalな調とhorizontalな調のバランスを変えていくと表現の手段になる。ジャズやポピュラー音楽の演奏家の方はこれらを覚えておけばアドリブをするときに強力な武器となります。
この表はAvailable Note Scaleをまとめたものです(拾い物)。Ⅱm7だとhorizontalな調のⅡを主音としたドリアンスケールがverticalな調に使えるということである。アボイドノートの音を使うとコードの響きに大きく影響してしまう。ⅡドリアンスケールとⅠアイオニアンスケールに使われてる音は同じである。モードに互換性があるということであるのでhorizontalな調からも逆の手順で考えることができる。例えばhorizontalなモードをCミクソリディアンにするとしよう。そうするとCミクソリディアンに収まるコードとして♭ⅦM7(B♭M7)などを得られる。そして♭ⅦM7のavailable code scaleは上の表よりB♭リディアンスケールになる。そしてCミクソリディアンとB♭リディアンスケールの構成音は同じである。
補足
今日ではmajor scale, minor scaleからの脱却をしたり、available note scaleの応用によって複雑な響きが好まれるようになってきた。人々の音楽を聞く環境が良くなったのも原因の一つだろう。ぜひ調や響きを破壊しないように気をつけながら響きを楽しんで欲しい。楽曲解析をするときにはコードの構成音がどんなスケールか考えたりどうしてこういう響きになるのかを考えるときコードの構成音だけを考えるのではなく必ずメロディも一緒に考えるなどしてここに書いてある理論を参考に迷子にならないように楽しんで欲しい。
reharmonizeするときに便利というのは音楽を長くやるとモードと響きが結びついくることがあります。私の場合は曲を聞くときにここハーモニックマイナーっぽい、あーここミクソリディアンだなぁと感じます。ですので自分の目的とした響きがわかれば後はスケールに結びつけてコードを考えるだけなのです。スケールをコードに結びつけるときルートが決まっているのならverticalに考えたり、何も決まってなくて曲全体としての雰囲気であればhorizontalに考えたりするなどしてうまく使い分けることができると思います。これは私の場合です。自分にあった作曲方法を見つけましょう!