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もはやリアル乙女ゲーム『トキメキ迷宮』紹介&体験レポート(のようなもの)

大阪駅に隣接したファッションビル『LUCUA 1100(ルクア イーレ)』で行われた、話題の恋愛×謎解きゲーム『トキメキ迷宮からのSOS~消えた乙女のバイブルを探せ~』を体験してきました。

前半は“どんなイベントだったのか、ざっくりまとめた紹介”、後半は“実際に体験した感想文(と見せかけた雑多な記録)”でお送りします。

※謎解きに関するネタバレは一切ありません。

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まず『トキメキ迷宮』シリーズとは。

昨年第1段が行われ、イケメンパラダイスすぎると話題を呼んだ『トキメキ迷宮』は、“恋愛シミュレーション謎解きゲーム”という、最近人気の“謎解き”と“イケメン”を掛け合わせたトキメキ満載の没入体験型イベントです。

公式ページはコチラ(https://www.lucua.jp/valentine20nazotoki/)

ゲームの主人公になって実際に閉じ込められた部屋から脱出する“リアル脱出ゲーム”や、物語の登場人物となって観劇する“イマーシブシアター”など、没入体験型コンテンツがたくさん登場しているなか、私はこのトキメキコンテンツをあえてこう呼びたい。『リアル乙女ゲーム』と。

乙女ゲームとは、いわゆる女性向けの恋愛シミュレーションゲームのことですね。

この『トキメキ迷宮』に登場するイケメンたちは、まあ見事に乙女ゲームキャラさながらの愛と笑顔とトキメキを振り撒きます。

イケメンたちから向けられるトキメキ攻撃を自分自身の目で耳でダイレクトに受けとる。それはもうリアル乙女ゲームと言わずして何と言う。

開催期間は2020年2月8日~9日と短く、2日間で終わってしまったことがじつに惜しいイベントなのでした。


今年のトキメキ迷宮のストーリーは迷宮を救う!?

舞台となる『トキメキ迷宮』は、魅力あふれる理想の男性達のいる夢のような世界。

しかし、そんなトキメキ迷宮にある『運命のバイブル』から『トキメキのページ』が姿を消してしまいました。このままではトキメキのないただの迷宮に閉じ込められてしまう……!

トキメキ迷宮を救うには『運命のバイブル』の謎を解き明かし、ページを復活させなければいけません。

必要なのは『真のトキメキ』を見極めるための『夢見る乙女の力』。

謎を解き明かしてトキメキ迷宮を救うことはできるのか……!?

ストーリーだけでトキメキがゲシュタルト崩壊を起こしそうですが、とにかくトキメキ迷宮をさ迷うイケメンからヒントをもらいつつ、謎を解くといったお話ですね。


まずトキメキ迷宮の何がすごいって実質無料。

参加費1000円を支払うと謎解きキットが貰えます。

しかしそのキットにはLUCUA 商品券1,000円分がついてくるんですね。つまり体験料は実質無料と言っても過言ではありません。

こんな素敵なイベントが無料で体験できていいの?! そう思ったならLUCUAで散財するしかありませんね。ありがとうLUCUA。ありがとうトキメキ迷宮。

LUCUAやLUCUA1100にはファッショングッズや雑貨、コスメやレストランまであります。なので、商品券の使い道がないということはまずありません。

気になっていた商品を手に取ってみたり、普段とは違う食事を楽しんだり、イベント以外の時間も楽しめますね。

体験した方は、また次も開催してもらえるように『トキメキ迷宮開催すると売り上げがこんなに伸びるんですよ~~~!』と、経済効果を見せるときなのです。


イベントが終わってもトキメキ迷宮は続いている……?!

リアル乙女ゲームと表現したくなるほどに、イケメンたちのトキメキラッシュは強靭です。

並大抵の精神力では恥ずか死をするくらいにトキメキを仕掛けてきます。迷い込んだが最後、受けとめる以外の選択肢はありません。

自分は乙女ゲームの主人公なんだと全力で楽しむもよし、現実との狭間で照れながらも素敵な思い出を残すもよし。トキメキ耐性は人それぞれでしょうが、体験した人すべてが満足感を味わえる(もしくはオーバーキルされて燃え尽きる)ほどの体験がそこにはあります。

どんなイケメンさんが登場したかは、後々の体験レポート(のようなもの)でも語りますが、集合写真は公式Twitterをどうぞ。

さらに期間終了後のアフターケアがかなり手厚くて、感想やファンアートをツイートすると公式さんやキャストさんたちからファボやリプが飛んできます。楽しかった気持ちや感謝の思いがしっかりと届いているのは嬉しいものですよね。

オフショット写真を公開してくれる方もいらっしゃるので、まだここはトキメキ迷宮の中だったのかと気づくこともしばしば。そう、一度入ると二度と出ることは出来ないのです。

楽しかった思いはどんどん波紋を広げて、よりたくさんの人が知って、さらにたくさんの人が楽しい思い出を作ることができるようになるので、体験された方々はぜひとも感想を発信していきましょう。


謎解きもストーリーも面白い。

クロネコキューブさん監修の謎解きは、難しすぎず易しすぎない謎解きで、大人でも全力で楽しめます。

昨年行われた『トキメキ迷宮からの招待状~運命の占い師と禁断のチョコレート~』や、某765の謎解き店舗などでもクロネコキューブさんの謎解きを体験したことがありますが、難易度が絶妙なんですよね。難しすぎず易しすぎず、ちゃんと達成感のある謎解きです。

もし途中でつまってしまってもイケメンたちが優しく声をかけてくれたりします。

むしろ謎解きをするためには、こちらからイケメンに声をかけてヒントを貰わなければいけません。イケメンとのエンカウントは避けてとおれないのです。

ちなみに今年の謎解きは昨年よりパワーアップしている印象でした。

うっかりひっかかってしまい、解答を聞いて「くやしいけどスッキリ~~~!」となったので、謎解き好きさんにもぜひオススメ。

また、イケメンたちとの対応に追われて見失いがちですが、トキメキ迷宮に関わる物語もしっかりと存在しています。

今作はさらにストーリーが充実している体感でした。

エンディングショーもあり、これがまた面白くて、最後の最後に綺麗に「面白かった~!」と気持ちよくなれる仕組みに大満足ですね。



体験した感想をさらっと。

とても楽しみにしていたトキメキ迷宮第2段は、今年もまたトキメキすぎて記憶が一部お空の彼方へサヨナラしました。

いかんせんイケメンたちが強いです。距離が近いし押しが強いしキャラも強い。

イケメンが鼻先15cmくらいに近づいてくるとか普段あまりないじゃないですか。そして“かっこよく”だったり“可愛く”だったり“強引に”だったり、様々なキャラクターで声をかけてくれるわけですよ。もう正気じゃいられないよね!

執事・先生・御曹司・ミステリアス・後輩・俺様・幼馴染・奥手男子・紳士・バンドマン・スポーツマン・ビジネスマン。ジャンルが幅広く、みんなどこかしらに引っかかる要素のあるキャラ設定がじつに良い……。

そして全員根本的に優しいので、だいだいメロメロになります。ものの見事に女子の好きなパターンを熟知していらっしゃる。

女子で楽しめない人はいないんじゃない?と思うほどに骨抜きにされましたね。毎度のことながらチョロイです。

さらに今年はイケメンのみならず取り巻き女子なども登場して、より新鮮な体験ができるイベントになっていました。

いや、ほんと、漫画の中でしか見たことないよって出来事しか起こりません。

そして謎解きのほうは今年はうっかりして、というか「クロネコさんやさしいから」と勝手に思い込んでやらかしました。まさかイベントものでここまで凝った謎が出てくると思ってなくて……あまく見ていて申し訳ないと土下座する勢いです。そして次は必ず勝つ。

エンディングショーも、これまた面白いしキュンとさせられるしで、乙女心を完璧に掴みにきていました。こりゃすげえや……。

客観的にストーリーだけを見ていても面白いので、男性でも楽しめたんじゃないかなあと思います。SNSでちらほらと男性の感想も見かけますし、現地でも超絶楽しそうに体験されてる男性をお見かけしたのでね。

今年は全体的にかなりパワーアップしたなと心から感じました。ここまで企画を練り上げてくれた運営さんや、さいごまで見事にやり遂げてくれたキャストさん含め、作り上げてくださった全ての方々に感謝です。

私はシャイなのでこうしてnoteにざっくりと感想をまとめていますが、直接リプライでの感想も問題ないとのことなのでね、ぜひとも体験された方はどんどん幸せオーラを撒き散らしていきましょうね。

どうか来年も『トキメキ迷宮』への扉が開きますように!




以下、時系列に沿った長い長いレポートに続きます。








イケメンに記憶を消されすぎた乙女の残念な体験レポート

※attention※

※一部始終を振り返るため無駄に長いです※

※自分でも何を言っているかよくわかっていません※

※とにかく乱雑な長文メモのようなものです※

※謎解きのネタバレはありません※

※なんとなくの雰囲気と、こんなテンパリながら満喫した人もいたんだな、ということがふんわり分かる程度の内容です※

※トキメキすぎて記憶があいまいな部分が多数あります※




今年もやってきたこの季節。お菓子メーカーの策略に踊らされてチョコをむさぼる季節。そう、トキメキ迷宮の季節ですね。

昨年バレンタインにあわせて開催されたトキメキ迷宮の再来ですよ。今思い出してものたうちまわるくらい恥ずかしい体験をしたあれです。

没入体験型イベント好きであり、イケメンを眺めることが好きな私はこの日を心待ちにしていました。

昨年はトキメキすぎて精神的なダメージを負いましたが、やはり楽しみなものは楽しみです。断じてドMではない。

今年は『全イケメンとエンカウントしてスチルコンプ』というオタクらしい目標を掲げていた私は、友人3人を捕まえて戦場へと向かいました。4人もいれば全員と接触できるでしょう。


▼今回のパーティーメンバー

・私。イケメンは画面越しが丁度良いと思っている。たまに意味不明なことを口走るふしがあり、天の邪鬼でめんどくさい人間。推しのタイプは小悪魔な天使。

・友人A。昨年も共に迷宮に迷いこんだ戦友。推しのタイプは可愛い系男子。人当たりがよく誰からも好かれるタイプ。頻繁にあたふたするため、身内ではいじられキャラ。

・友人B。昨年も共に迷宮に迷いこんだ戦友その2。慌てたり動揺した姿をほとんど見かけたことがない。精神的にS。メンバー内唯一の既婚者。

・友人C。トキメキ初挑戦。典型的な王子様タイプが好みでイケメンにはうるさい。トキメキ耐性は未知数。

全員“脱出ゲーム”や“イマーシブ”などの没入体験型イベント好きで、どこか残念なところのある大人女子の集まり。
友人Cが初参戦ということもあり、どんなイケメンとの攻防をみせてくれるか楽しみにしながら当日を迎えました。


現地へ到着したのは12:15頃。9日は11:30頃からすでに受付が開始していたようで、少しドキドキしながら向かったものの、無事に15時からの整理券をゲットできました。

開始まで時間があったので、ちょっとご飯タイムで時間つぶし。

話は少し逸れますが、10Fのルクア・ダイニングにある『カフェ ラ・ポーズ』のパンケーキがすっっっごい美味しかったのでオススメ。
トキメキ迷宮で貰った商品券で満喫しました。

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ナイフ不要のふわっふわのパンケーキに目玉焼きとベーコンのあまじょっぱさも最高で、甘すぎないクリームとイチゴの酸味も最高でした。最高すぎました。ぜひ一度ご賞味あれ。


話を戻して、ランチと少し買い物を楽しみ、15時にいざスタート!

今年の私は一味違うぞ。
なぜなら昨年の経験と、今年はマスクがあるからだ。

べ、べつに顔を隠したかったわけじゃないんだからねっ。普通に空気の乾燥に負けて喉がいがいがしてきたので仕方なくです。
まあ、喉痛めてなくても途中で心が折れてマスクを着用した可能性はあったかもしれませんが。

受け取った案内書を手にまずは小謎から。
この時点は結構さくさく進めるんですよね。ほどよい難易度の謎を解くだけですし。

ストーリーは上記の紹介文で触れたとおり、運命のバイブルとやらの“トキメキのページ”を復活させるという感じ。

今年は小謎から次のフェーズに移行する前にワンクッションありましたね。そう、王子からのトキメキビデオレター。

乙女ゲーム画面にしか見えない台詞枠やキラキラエフェクトがついていて笑ってしまってごめんなさい。

王子から「兄が行方不明」「迷宮を救って欲しい」「自我を失ったイケメンたちに接触してトキメキを取り戻してきてね」的なことを告げられます。
自我を失ったイケメンとは……?

あわせて「一般のお客様もいるから気をつけてね」というメタ発言的な注意説明もいただいて、またしてもクスッと。丁寧でイイネ。


そしていざメインイベントのイケメンパラダイスに突入。イケメンたちは自我を失っているらしいが対話は可能なのだろうか。

今作で登場したイケメンは総勢12名。1人につき3名のイケメンをチョイスするので、4人グループの我々ならフルコンプが可能である。

運命のバイブルで内容とイケメン一覧を確認しつつ、誰がどのイケメンにアタックするかを相談。

とりあえず友人Aは「ワイルド系やオラオラ系は怖い」と言うので、本人の趣味に合わせた可愛い系を優先的に選べることに。

昨年ほとんど動揺を見せなかった友人Bは安定の「誰でも良い」と。さすが鋼メンタル。

初参戦の友人Cはイケメン執事に興味津々な様子でした。

私もとくに希望をすることもなく、とりあえずイケメンの群れに突入。
今回はイケメンたちが分散して動き回っていることが多かったからか、そこまで挙動不審にはなりませんでした。

昨年はあまりにもイケメンが渋滞しすぎていて、ショップ店員さん(イケメン)にも怯えていたのだけどね。やはり今年の私は一味違うぞ!

イケメンは4名ずつ3グループにわかれていて、各グループから1名チョイスする方式だったので、グループごとに順に回ることに。

同時に現れるのは3名までとのことですが、4人分やっていたら入れ替わることもあるでしょう。
とりあえず誰がいるのか見てみようとフロアを一周。

そして結局は「とりあえず目に付いたイケメンにアタックしてみよう」と急に雑になり始める我々。
もともと全員にお声かけするつもりでしたしね。


最初のターゲットは『海斗さん』という俺様系のスタイリスト。

誰から行く?とヒソヒソした結果、安定の鋼メンタル友人Bがアタック。

囲み取材のごとく3人でカメラを構えてシャッターを連写。

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撮ることに夢中すぎてあまり話が聞こえていなかったのだけど、なぜかその場で一周くるりと回らされる友人B。
スタイリストさんだしファッションチェックかな?(何か服装をほめていたような)

友人Bも「なぜ回らされたのか分からん」と言っていたのだけど、君だけは話をちゃんと聞いておいてあげなよ……。

海斗さんは、男性から見てもカッコいいと思うような“THE男前”といったタイプのイケメンさん。
ライダースのジャケットやゴツめのアクセサリーがロックな雰囲気だけど、職業はスタイリストさんなんですよね。

どんな俺様が見られるのかとワクワクしていると、ミッションである『アイテムを渡して別のアイテムを受け取る』というシーンでその本領が発揮されたのでした。

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『ちゃんとお願いしろよ』

「お、お願いします?」

『もっと可愛く』

「ちょ、ちょーだい……?」

あの鋼のメンタルを持つ友人Bが恥らっている、だと……?
いや、見ているこっちがすでに恥ずかしいから当人は相当でしょうね。私だったら可愛くどころか土下座している。

「ひゃぁぁ~見ているこっちが恥ずかしいFooo!」と謎のテンションでカメラを構え続けていたら海斗さんに怒られました。

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おやおや、照れ屋さんかな?
人が照れているところを見るのは楽しいね。ふへへ。


次に遭遇したのは『純平くん』でした。

誰がアタックするかを相談した結果、初参戦の友人Cがチャレンジ。

ヒールを履いて身長が170以上ある友人Cよりも背が高い長身イケメンくん。
誰とでも仲良くなれそうな気さくな雰囲気があり、笑顔に癒される。

『久しぶり!』からトキメキタイムがスタート。

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大学生の純平くんは、なんでも友人Cとは家が隣で同級生だったらしい。高校の卒業式以来の再会とのこと。

私たち4人組はみんなリアル同級生なんですよね。
つまりみんな友達で、みんな大学生ということでいいね? オッケー、若返り万歳。

我々の関係性を告げると純平くんも『おー! みんな久しぶり久しぶり!』とまあ飲み込みが早い。

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『高3の夏からなんか避けられてたやん?』としょんぼりする純平くん。

可愛そうだろ!やさしくしてあげろよ!と密かに飛ぶ野次(主に私発信)

『今日待ってるあいだ、めっちゃドキドキした』とはにかむ純平くん。可愛いな。

無事すんなりとミッションをクリアした友人C。

別れ際にはちゃっかりツーショット写真を撮っていて、それはもう満面の笑み。
おぬし、全力で楽しんでおるな!?

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そんなに楽しんでもらえたなら、誘ったかいがあったってもんですよね。


第1グループはあと2人。

誰がいたかなとフロアをうろうろしていると、ミステリアスな癒し系『春くん』を発見。

友人Aは残るもう一人のほうの“甘え系後輩”が気になるとのことで、私が向かうことに。

今年は絶対に大丈夫と事前に啖呵をきりまくっていたので気丈に振舞っていましたが、内心は心臓吐きそうでした。

なんといっても昨年に強めのトキメキでメンタルをバッキバキにしてくれた画家さんに良く似ていたので。(あえてこう表現しておく)

無事に生きて帰れるように念仏を唱えながら、いざアタック。
完全に自分からフラグを立てていったとしか思えない。

そっと近づくとキョトン顔。
あまりの愛らしさに頭を抱えそうになるのを必死にこらえるも、言葉がうまくでない。弱い。弱いぞ私。

『どこかで会ったことありますか……?』

「あ、ある、かも、しれない?」

ぼやっとした返答は一番よくない。よくないぞ私。

『会ったことがあるはずなのに、思い出せない……』

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困り顔の春くんの可愛さにめまいを覚えつつ、そっとアイテムを差し出す私。

アイテムを手にすると何かを思い出したようにぱあっと花が咲いたような笑み。OKジーザス、ココが天国かい?

ついにお迎えがきちゃったかーと考えつつも必死に話を聞こうとして余計に脳内がパニック。

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『あなたのことを忘れていたなんて……』とかなんとかの愛らしい台詞を聞きつつ、脳内では(可愛い)(天使か)(もはや美少女)といった感想が弾幕状態。

ミッションを完遂すべくアイテムを受け取ろうとすると、顔の距離が近づき、あまりの眩しさに眼球がひっくり返りそうになる。

でもでも今回はマスクがあるから大丈夫だもんね!平気だもんね! そう思っていたのもつかの間、マスク越しでも分かるめっっっっちゃいい香り。

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甘くてやさしいうっとりするような薔薇の香りがしたと理解した瞬間から記憶は無い。まったくない。

友人Aが撮影していた動画(音声データが破損した悲しい代物)によると、『もう一度会える? 本当? じゃあ、また』らしきことを言われていたようです。記憶がすっぽり抜け落ちてしまっているので唇の動きからの予想。

去り際の手の振り方がまた可愛らしくて、萌え袖になっている手を握るみたいにパタパタ折り曲げてお手振りしていたんですね。あまりの所作の可憐さに、動画を見返してから3時間ほど頭を抱えました。

友人Aが記録していた動画では、振り返った私がマスク越しでも分かるくらいに満面の笑みだったので、まあそういうことだったんでしょう。残念ながら記憶にありませんが……。

トキメキを過剰摂取しすぎると感情と理性が分裂するんですかね。


次はどうしようかとふらふらしていると、第2グループの『志郎先生』とうっかり遭遇。

『誰か探してるのか?』とお声かけいただき、優しさに感動。

昨年の書店員さんに良く似たイケメンさんは、高校の国語教師らしいのですが、なぜ教員なのに眼鏡が無い……!?(教員に対する偏見)

特定の誰かを探しているわけではないものの、すぐ適当なことを口走る悪癖のある私はさらっと「誰を探してると思う?」とか言ってしまう。
質問を質問で返すんじゃないよ。

『どうせ御曹司でも探してるんだろ』と返してくれる。どこまでも優しい。

「御曹司ね! 気になる気になる!」とうふふしながら離脱。
なぜそのタイミングで先生にアイテムを渡さなかったのか。軽率にチャンスを手放していく。


お次のターゲットは第2グループの『新太くん』でした。

1グループごとに消化より、出会ったイケメンに手当たり次第アタックしたほうが効率良いねという真理に気づいてしまったのです。(節操なしではないのよ)

たまたま目が合ったらしい友人Bがミッションスタート。

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新太くんはとても奥手な雰囲気でおどおどしているけれど、ぱっちりおめめと長いまつげが可愛い眼鏡のイケメンくんでした。

基本的に伏し目がちで、長いまつげで出来た影が下まぶたでゆらゆら揺れる。可愛い。
一言一言一生懸命喋っている感じがとても愛らしい。

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何を喋っていたのかはよく聞き取れなかったのだけど『こう見えてゲームのなかだとそこそこ強いんですよ』みたいなことを言っていたような。

のめりこむと真価を発揮する集中力が抜群なタイプらしい。

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そして眼鏡キャラお得意の外し芸(?)も炸裂。眼鏡を外してはにかむ笑顔もまた愛らしや。

友人Bは海斗さんのときほど照れていない様子。
真面目に話を聞いているような顔をしていたけれど、後で改めてきくと「よく覚えてない」と。
さては照れるどうの以前に真面目に話を聞いていないな……?

いじらしい雰囲気の可愛さがあって、応援したくなるような愛らしいイケメンさんでした。


そしてお次は第2グループの『アンドリューくん』にアタック。

担当したのは友人A。こういうときなぜか彼女はやたら腰が低くなって動きが挙動不審になる。

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アンドリューくんは端正なお顔立ちの長身イケメン。
エプロン姿なのはカフェ店員をしているかららしい。鼻が高くて横顔が彫刻のよう。

『もう大丈夫ですよ、あなたが無事で本当によかった』というようなお話をしていたらしい。

紳士的なアンドリューくんと、「えっ、あっ、はい」と挙動不審な友人Aのやり取りでニヤニヤする私。
人がときめかされているシーンを見るのはやはり楽しいね。

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『あなたが無事であれば、それだけで僕は嬉しい』的なジェントル台詞を言われ、とりあえずへらへら笑ってごまかしてミッションを終わらせる友人A。
わかる。たぶん私もミッション中は客観的にみたらこんな感じになっているか、もしくはもっとひどいことになっている。

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のちに友人Aに内容を確認すると「よく覚えてないけど、とりあえずマスクしててよかった」とのこと。

友人Cが「せっかくなんだからマスク外したらいいのに」と言うものの、私も友人Aも「いや、それはちょっと……ゲホゲホッ」


次はどうしようかなとキョロキョロしていると、志郎先生を発見。改めてアタックチャンス。

友人Aが「いっておいでよ」と。
あのベビーフェイスには昨年もお世話になったのだが? 私は去年と同じ道筋を辿るのか……?

どう声をかけようかタイミングを見計らっていると、男性参加者と志郎先生のふれあいタイムを鑑賞することに。

一緒になって遠巻きに鑑賞していたらしい春くんが『志郎くんって顔に似合わず強引なところあるからな~』とか何とか言っていたと友人Bの証言が。
何その意味深な発言???

「しろちゃん先生に!!! 頭ぽんぽん!!! してもらいたいです!!!!!」と完全に乙女モードで満喫している男性の様子を見てトキメキ迷宮のすごさを思い知りました。これはもっと男性も体験してみるべきということですね。

男性が頭をぽんぽんしてもらえたのかどうかは分かりません。なぜなら春くんを観察するのに忙しかったので。

その後、春くんと先生は合流を果たし、軽くかがんで頭ぽんぽんをせがむ春くん。な、なんだ、可愛いな!?

しょうがないなと頭をぽんぽんしてあげる志郎先生。な、なな、何事だ、可愛いな!?!?

頭をぽんぽんしてもらって『わーい♪』と手を上げて喜ぶ春くん。もはや可愛すぎて意味が分からない。

あまりに可愛いが凝縮された出来事すぎて、手にスマホを持っていたのに写真に収めることができなくて、本当に、本当に残念でしかない。思い出すたびに辛くなるくらいに残念です。

さらに、そこからなぜか手を繋いで歩き始める2人。状況が理解できないまま自然と涙がでそうになる。尊すぎて。

隣に居た友人Aは「こ、恋人繋ぎ…!?」と言いながらしっかり動画を撮影していた。よくやった。よくやった!!!!

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モーゼのごとくギャラリーが割れて歩いていく2人。どよめきがすごい。

って私は志郎先生に用事があるんだよと、慌てて後を追うことに。

いつの間にかまた一人になっていた志郎先生を発見して、どう声をかけようか悩みながら近づくと、綺麗な色素の薄い瞳とばっちり目が合う。

(いいのか? 今声をかけて大丈夫なのか?)と目で訴えていると『なんだ? どうした』と察してくれる。さすが先生。

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ベビーフェイスながらもどこか頼れる雰囲気のある志郎先生とデュエルスタート。しかしこれまた私の記憶はおぼろげ。

高校時代から離れてしばらくなもので、高校教師である志郎先生を相手にすぐに順応が出来なかったのです。

『進路のことはちゃんと考えているのか?』と聞かれて(進路……人生の……?)と考えつつ、ミッションをクリアするべくアイテムを差し出し。

『本当に俺でいいのか? 俺は刺激が強いぞ』と、ベビーフェイスとのギャップに衝撃走る。

『あんな時間にあんなところで何やってたんだ』とお説教いただき、日々やらかしの連続で心当たりが多すぎて返答できず。
思わず目をそらすと『ちゃんと目を見ろ』とお説教。昨年同様、視線を逸らすことは許されないようです。

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「ハイッ、スイマセンッ……」と謝るしかない私。これからは清く正しく生きます。

『じゃあ最後の問題だ。8-6は?』

突然の問題にビックリ。
(8-6? 引き算? 普通に引けばいいの? いや、これは謎解きだぞ? 何かの謎かけ? 何だ? ヒントはあったか? え、8-2? 6? 8-6って言った? えっ?)この間約1秒。
相当なパニックに陥りつつ、ポンコツな脳ミソをフル回転して、なんとか震える声を絞り出し。

「に……?」

『そう、に。そうやって、笑ってるのが一番いいんだから』

(ほぁぁあああああ??? なるほどおおお?????)

マスクをしていなかったらひどく間抜けな顔をさらしていたと思う。

『お前達も、スマホばっかりいじってるんじゃないぞ!』と友人達へお説教しておしまい。

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上目遣いな感じでつぶらな瞳に見られつつ、プンスコしている口調がたまらなく可愛かったです。
志郎先生は可愛いって言われたら余計にプンスコしそうだけども。


続いて発見したのは第3グループの『諒さん』でした。

イケメンさんたちは基本的に移動しているので、おのずと追いかけることが多い。
そんななか、むこうへ歩きながらもこちらの様子を伺いつつ、最終的には待ってくれるという優しさが溢れていたのがこのお方。

熱血スポーツマンでランナーをしているらしく、スポーティーなイケメン。すっきりとしたお顔立ちで、オシャレなジムに通ってそう。

アタックしたのは友人B。決めてから行動にうつすまでがいつも早い。

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話はよく聞き取れなかったのだけど、なにやら友人Bはマネージャーということらしい。なるほどなるほど。

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『明日終わったら、思いの丈を全部お前にぶつけるから』とかなんとか。熱血系の真っ直ぐな熱いハートをお持ちなようで。

『困ったことがあったらいつでも頼れよ』とたくましい。誠実さをひしひしと感じる、信頼感のあるイケメンさんでした。

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友人Bはミッションを全てコンプリート。
前回同様、悩まないので進みが早いね。


次のターゲットをさがして友人Aとふらふらしていると、前方から志郎先生が接近。ミッションを終えているため、比較的緊張はしない私。

『どうかしたのか?』と気遣ってくれる。やはり優しい。

(春くんと先生のツーショットが撮りたかった……)と思っていたらそのまま口に出していました。心の声が簡単にもれすぎる。

『ああ、春がいたらいつでもいいぞ?』とこれまた優しい。先生の半分は優しさでできていますね。いや、10割優しさかな。

しかしタイミング的に春くんが居なくて、どうすることも出来ないという悲しみ。
昨年も同じように(ツーショットで撮らせてもらえば良かった……)と後悔していたのに、今年も見事にやらかしました。

志郎先生の優しさで何とか立ち直りつつ、次のターゲットを探していると、いつの間にか離れていたらしい友人BCと合流。

「どこかでアイテム落としたっぽい」と。な、なんやて……!? まさかのアイテム全ロストに動揺。
来た道を戻れば見つかるんじゃないかと分かれて捜索を開始。

数分後に再度合流したとき、友人たちは無事にアイテムを回収していました。
なんでもスタッフさんが「龍之介さんが拾ってくれてましたよー」と言っていたとかなんとか。
なんて優しい。落し物から始まるラブストーリーかな?

気を取り直してミッション続行です。


次に遭遇したのは、落したアイテムを拾ってくれていたという第3グループの『龍之介さん』でした。

まさに遭遇という表現がぴったりなほどに、うっかり目が合っちゃったんですよ。
ちょうど私も手にアイテムを持っていたし、これは渡すタイミングだなと。

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龍之介さんは夜遊びが趣味のギタリストで、女癖は悪いタイプらしい。

可愛い女の子を連れたワイルドな雰囲気のイケメンさんですね。たしかに夜遊びが激しそうだ。

こう言ってはなんだけれど、3B(バンドマン・バーテンダー・美容師)のような系統にはメロメロにさせられない自信があったのです。ふふん。

「ねえどうしたの~?」と腕にしがみついている女の子がめっちゃ可愛い。その子にメロメロになりそう。

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どうやら久々の再会だったような雰囲気で、アイテムを手渡し。すると何かを思い出したのか、『ちょっと2人で話しあるから、あっちいってろ』と女の子を離れさせる。
彼女じゃないの? 大切にしてあげなよ!?

『お前と付き合って、一週間ですぐ別れちまったけど……』

「(え、1週間だけ付き合ってたの?)ひでぇな」

思ったことが口から漏れる漏れる。お口チャックもっとがんばってよ。

『そうだよな、ひでぇだろ?』
まさかそんな言葉が出てくると思ってなかったんでしょうね、龍之介さんも笑ってましたよ。ごめんなさい本当に。

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『最低だよな。それからファンにも手ぇだしたりして、離れてから気づいたんだ』

あの子がそのファンの子!? 本当に最低じゃないか。予想以上に、いや、ある意味イメージ通りでビックリとすんなりが共存する心中。

『これからはさ、ファンのこととかも、ちゃんと大事にしようって思ってる』

『今度のライブ、来てくれよな。俺がんばるから(エアギター)』

「がんばって(エアギター)」

なぜか反射的にエアギターを返してしまう私。今思い返してみてもなぜだか分からない。

『お前のために弾くから(エアギター)』

「おっけー楽しみにしてる(エアギター)」

後ろから聞こえる友人達のケタケタ笑う声をBGMに魂のセッション。思い返してみても自分が理解できない。

『じゃあな、この後もがんばれよ!』と爽やかに去っていく龍之介さん。

心を入れ替えたらしいイケメンとのふれあいは、ほどよく癒される心地良いものでした。

昨年も良く似たお顔のボクサーさんに笑わせてもらったのだけど、ユーモアがあって本当に面白い。

魂のセッションについては身体が動いてしまっていたので仕方がありません。当時に羞恥心は一ミリもありませんでしたが、後に春くんがひっそり後ろにやってきていたと知って絶望しております。

見返してみたら「ひでぇな」のくだりで奥から歩いてきている姿が映っているではありませんか。

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聞いたところによると、こちらを見ながら「あれ、クズバンドマンだよ」とぼそっと言っていたとか何とか。なにそれ闇が深い。可愛い。

しかし魂のセッションを見られていたとしたら、恥ずかしすぎて生きていけない。その頃までには去っていたことを願うばかりです。


次に遭遇したのは、第1グループでみつからなかった『奏多くん』でした。

赤い紙袋が見えて、慌ててあとを追う我々。友人Aがまだ第1グループと接触していないのだ。

奏多くんはベルトが沢山ぶら下がったデニムのブルゾンを着たオシャレ男子。オシャレすぎてよく分からない服を思わず凝視。
彼は甘えてくる系の可愛い後輩らしい。

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写真が趣味とのことで、ペンタックスあたりのミラーレスにありそうな、見た目もオシャレな女子受けのよさそうなカメラを持っていらっしゃる。

『あれ? どこかであったことあるっけ? 知ってる気がするんだよなぁ』

台詞だけ聞くとよくあるナンパの台詞っぽいね。
友人Aはアイテムを差し出し。

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『モデルの子だ! あの時の! そうだよね?』

「え、あ、うん、そう、かな……?」

傍から見ても圧に負けているのがよく分かる。
がんばれ、友人A。

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どうにかこうにかミッションをクリアした友人Aは「何を言われのたか……まったく記憶にない」ですって。
イケメンはみんなオブリビエイト(忘却術)の使い手かな?

個人的な奏多くんの印象は“一昔前の戦隊者のレッドにいそう(服装が)”でした。


そしてウロウロしていると見つけたのは第2グループの『賢治さん』!

執事の人だ!執事の人だ!と妙にテンションの上がる我々。

開始直後から執事が気になるといっていた友人Cのアタックチャンス。

彼もまたなかなかの高身長。
白い手袋と、スーツの袖の隙間から見える腕時計が輝いていらっしゃる。

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『お嬢様、どこにいらっしゃったんですか?』と、執事らしくお嬢様呼び。

『もしお嬢様がお怪我でもされたら……心配しました。ご無事でよかった……』と過保護な執事のよう。

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今回も友人Cはかなり楽しんでいる様子で、常に満面の笑み。
そこまで全力で楽しんでくれることが嬉しくもあり、うらやましくもある。

幸せそうな笑顔のツーショット写真を記念に撮り、どんな話をしていたかを聞くと「よく覚えてない」ってまじすか。

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何ですのん、我々全員記憶力と集中力が乏しすぎやしないか。


残るは2人だなーとウロウロしていると、鰯の大群のごとくギャラリーを引き連れた人影を発見。

あ、あれは、第3グループの例の御曹司じゃないかっ……! めでたく我々も群れの中に参列。デフォルトで取り巻きの女の子を二人引き連れているので、かなりの大所帯となっている。

できるだけ他のお客さんの邪魔にならないように隅を移動して、ようやく声をかけるタイミングを発見。
御曹司が気になっていたという友人Aのアタックチャンス!

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御曹司こと『相馬くん』はスラッと高身長ながら、どこかあどけなさの残る可愛いお顔立ちのイケメンくん。育ちが良さそうなオーラをしている。

『僕と話したいの? いいよ、こっちで話そう』

取り巻きの女の子たちが抜け駆け禁止といわんばかりにまとわり付いているものの、『彼女と2人で話したいんだ。2人にしてくれる?』と、取り巻きの扱い方を心得ている。

相馬くんは胸を押さえながら『君の笑顔を見ていると、ここが……これが好きってことなのか……? そうか、僕は君のことが好きなんだ……』とか何とか言っていたそうです。

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私が話を聞いていなかった理由もちゃんとあって、まず取り巻きの女の子たちがずっと「私達もあんなこと言われてみたい!」「なんなのよ、照れてんじゃないわよ……!」と嫉妬丸出しが可愛かったことと

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やせい の はるくん が あらわれた!(みぎからやってくるぞ! きをつけろ!)

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取り巻きちゃんたちにしれっと混ざり始める春くん。
なんだ、へぇ、ふーん、そういうことするんだ、へぇ、かわいいじゃん……。

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と、周りのことに気がとられていたので私は話を聞けていなかったし、案の定友人Aもトキメキパワーで記憶を消されていた。

友人Aとの会話が終わった相馬くんは春くんに気づいて仲良くし始め、何だコレ状態。

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取り巻きちゃんたちが2人を引き離そうと頑張るけどなかなか離れない。

な、何を見せられているんだ……!? と困惑しながらも指はシャッターを連打していたので、身体は正直だったようです。

とにかく取り巻きちゃんたちがかわいかったということと、相馬くんもはにかみ笑顔が可愛かった。それだけは覚えている。あと春くん、可愛すぎてGUILTY。


残るはあと一人、どこにいるだろうかとウロウロしていると、なにやらザワメキが。

ふと振り返ると歩いてきたのは相馬くんと志郎先生。

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そりゃざわめきも起こるわ……。

なぜに恋人繋ぎ……解せぬ……だがもっとやれ……。

相変わらず急な出来事に反応できなかった私でしたが、友人Aがしっかりと撮影していたのでグッジョブです。

2人を追いかける取り巻きちゃんがこれまたかわいいな。


気を取り直してフロアを散策すると、ようやく最後の一人である第3グループの『真一郎さん』を発見。

気合いを入れて追いかけるも、移動速度が速い速い……。なんだこれは、リーチの差ってやつか……?

長身足長イケメンの真一郎さんになかなか追いつくことができず、しばらく追いかけっこをしていると、ようやくチャンス到来。

今回のしめは初参加ながら全力で楽しみ続けている友人C。

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眼鏡の似合うすらっとイケメンの真一郎さんは、銀行員をしているビジネスマンらしい。
かつて流行ったモテの三高“高身長・高学歴・高収入”を兼ね備えたタイプ。

『先日ぶりですね。すみません、あの時は浮かれていて記憶が……何か失礼なこと言いませんでしたか……?』的な始まりだったはず。

アイテムを渡すと『あの時の言葉は、その、違うんです……! いや、違わないんですけど!』とすごい慌てふためく。

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普通のエリートくんかと思いきや、『違うんです……いや、違わないんですけど!』を5回くらい言っていた気がする。仕事は出来るが恋愛は下手なタイプですね。わかった、わかったから落ち着いて。

最終的には『結婚してください。返事は今じゃなくて良いので……。会社から電話が。失礼します』と去っていったらしい。

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友人Cは「プロポーズイベントだった」とだけ感想を残しておりました。


一通りの接触を追え、第二のミッションを確認。またもやイケメンとの接触です。

これまでの接触を経て、誰が誰をターゲットにするか考えていたのだけど、友人Aの「相馬君」という即決感は潔かった。

ちょうどタイミングよく相馬くんが通りかかったので、いざ第二ミッションにチャレンジ。

取り巻きちゃんが「また会ったわね……!」と覚えていてくれたことが嬉しかった!!

他の体験者さんが交流している様子を、取り巻きちゃんに混ざって見ながら順番待ち。

取り巻きちゃんがふと「あら、着物素敵ね。好きなの?」と声をかけてくれて嬉しすぎて「うん!!!!!!!(きみがすき!!)」と元気よくお返事してしまいました。
だって好きなものをほめてもらえたら嬉しいじゃない……。

取り巻きちゃんに心奪われていると、ようやく順番に。

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「おいで」と呼ばれて近づいていく友人A。いざ、ミッションチャレンジ。

取り巻きチャンが「うわっ、うわっ、どこみてんのアンタ!」と嫉妬心むき出しでまあ可愛い。

一生懸命覗き込んでいる友人Aは『真剣な顔も好きだけど、笑顔のほうが好きだな……結婚しよう』とか言われていたとかなんとか。
え、ここでもプロポーズイベント発生してたの?

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取り巻きちゃんに「顔赤いんじゃない!?」と言われる友人A。それをみて笑顔をこぼした相馬くんが可愛すぎて、傍観者である私もうっかりときめいた。

『がんばってね、応援してるから』とこれまた笑顔をみせる相馬くん。えっ、可愛い。

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一ミリも触れ合っていない私ですら可愛いを連呼してしまっているので、実際に触れ合ってしまったら“可愛い”しか考えられなくなってしまうかもしれない。イケメンこわい。


次は誰が誰に行こうかとウロウロ。
なぜか私は決めていたわけでもないはずなのに、自然と春くんを探していた。

気が付いたら君を探していたんだ、と言えば聞こえはいいかもしれないけれど、私の場合は一種の中毒症状みたいなものだったと思う。

キョロキョロしながら歩いていると、声をかけてくれたのは諒さんでした。

『どうした? 何か迷っているのか?』

優しく声をかけてくれたというのに、またしても私の悪癖が発動。

「そうね、人生に、かな」

めんどくさい奴だなと自分でも分かる。申し訳ない。

『何か困ったら相談しろよ? いつでも頼ってくれていいんだからな』と、またしても優しい言葉を返してくれる。
春くんを連れてきてくれとはさすがに言えなかった。


途中歩きスマホをしている志郎先生を目撃し、「スマホばっかり触るなよって言ってたくせに! 自分が歩きスマホしてるじゃん!!」と反抗期の中学生のようなことを言っていたのは秘密。


いくら探してもお目当ての人物には遭遇できず、友人Cに「時間がない」といわれてしまい焦りモード。

ちょっとまって、ほんとに、待って、ねえ、待って!? そんな嘆きも虚しく、なんと第二ミッションにチャレンジできないまま先へ進むことに。

ほんとうにコレばっかりは思い出すたびにお腹が痛くなるくらいに悲しい事件でした。


泣く泣く友人Aが入手したヒントを元に、謎解き続行。

次のミッションを確認し、移動した先に待っていたのは怪しさしかない彼でした。
(写真を撮り損ねていたことが悔やまれる。)

赤ジャージに首まですっぽり赤いニット帽をかぶって、とにかく全身赤。

怪しさしかないけど、どうせその帽子のしたもイケメンなんでしょ? そうなんでしょ?

「ねえ前見えてる? 本当に見えてる?」としつこく声をかける私。

動きがくねくねしていて怪しさがすごかった。
こんな動きをするなんて、もしかしたらイケメンじゃないかもしれない……?

次にすすむヒントをすっと取り出して配り始めるも、なぜかヒョイヒョイと目の前でかわされる私。怒らせてしまったのか、本当にすまなかったと思っている。

(絶対これが行方不明の王子の兄でしょ……)とヒソヒソしていたことは秘密です。

なんとかヒントを受け取り、謎解き開始。
時間に追われて大急ぎで謎解きをしたため、ここで痛恨のミスをやらかしていたことに気がついたのは、エンディングにたどり着いてからでした。


エンディング会場に入り、公民館のお楽しみ会場チックな電飾が光る装飾を眺めていると、先ほどの怪しい男がひっそりと登場。

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王子もやってきて答え合わせタイム。
おとなしく座って話を聞いている怪しい男。
座り方がちょこんとしていて笑う。

答えあわせが進み、これで終わりかとおもいきや、怪しい男のターン!

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なんでも、王子の言う回答だと、迷宮が救えないどころか封印されてしまうとかなんとか。えらいこっちゃ。

しかしそんなことを言われた王子が黙っているはずもなく、怪しげな男に立ち向かい、ニット帽を剥ぎ取り。

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『兄さん……!』

(((でしょうね!!)))
会場にいた全員がそう思った瞬間である。

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捨てられたニット帽が寂しげにこちらを見ている。

『俺には王子は向いていない……。お前みたいにかっこよくもないし、恋愛だって苦手だし……』といったことを語る兄上。
会場はクスクスと笑いに包まれていた。

『ずっと家でごろごろしてたい、布団は最高だ……!!』
そんな兄上の魂の叫びに全力で同意しすぎて思わず「分かる!!!!」と口から漏れていた。

王子は兄が行方不明になったことや、イケメンにほだされた乙女達が役に立たなかったことなど、色々とご立腹だった様子。役立たずですまんかった。

しかし、真のトキメキを見極めた乙女達がいたおかげで、本当の答えが会場にたどり着いていたのである。よかったよかった。

これで迷宮を救うことができる……かと思いきや、トキメキの力が足りていない様子。
これ以上何にときめけってんだい!?

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そう思っていると、王子と兄上の熱いハグシーン。一時的に急激な反応を見せたトキメキのバロメーター。笑いに包まれる会場。

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なぜトキメキが反応したのか理解できていなかった王子たちはもう一度ハグ。やはり激しく反応するトキメキ。なるほど。

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仕組みを理解した会場全体が謎の一体感に包まれていた。

この脚本を考えた人は神か。面白すぎる。

無事に迷宮を救うことに成功し、エンディングは幕を閉じた。

ラストは王子たちの写真も撮影可能ということで、しれっとお写真を撮らせていただきました。

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王子は白い衣装が良く似合う正統派イケメン。
イケメンオーラが眩しすぎたためか、写真ではほとんど白飛びしていた。

兄上は赤ジャージなのにしっかりとイケメン。何を着てもかっこいいって真のイケメンですよね。
こんなイケメンがあんな奇怪な動きをしていたとは、まさか彼も自我を失っていたんじゃ……?


文字数多めのアンケート用紙を提出し、最後に記念撮影をしてイベント体験終了でした。いぇーい。

いやはや、今年もトキメキもりだくさんでした。

友人Aは「見た目だけなら春さんか先生。キャラクター込みで相馬くんが一番好き」と言っていたり、友人Cは「改めて三次元の好みについて考える一日だった。結果、知的眼鏡が良い」と言っていたり、感想は人それぞれですね。

自分が原因の不完全燃焼はあったものの、イベント自体はもう100点満点の120点です。

体験前に「今年はちゃんとレポ記録するんだ!」とかいきまいていてたのに、ものの見事に記憶を消されているので、もう次はGoProでも着けていくしかないね。友人Aの動画は音声データが破損していたので、スマホも信用できない。

来年もあると信じているので、来年こそはもっとメンタルを鍛えて時間に余裕を持って、ちゃんとしたレポを記録したいです。(軽率に立てていくフラグ)

雑多な感想文ながらも、ここまで長い道のりでしたね。本当はもっと書きたいこともあるれど、削って削ってこのサイズ。それでも多いね、うん、知ってた。

しかし、それだけ書いても書いても書き足りないくらいに、いろんなイベントがあって、いろんなことを思って、いろんなことを楽しんだ1日だったのでした。

また後日恋しくなったら見返したいなくらいの記録だったのだけど、もしこんなところまで目を通してくれた人がいたりしたら、時間泥棒で申し訳ない。ありがとう。

ほんっとーに、楽しかったね! きっと、また来年もあるよね! 楽しみだね!

今後もたくさんの乙女たちが、たくさんのイケメンたちと、たくさんのトキメキにあふれますように。

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