コロナ真っ最中のテレアポバイトのリアル
諸事情により、テレアポのバイトをやっている。
コールセンターで感染者発生なんてニュースも見るが
在宅勤務なので安心して下さい。
企業さんに電話をかけまくるお仕事な訳だが
いかんせん、時期が悪い。
会社に人なんかいない。
繋がっても、電話番さんであるか、転送されていて社内に人はいませんと言われるのが殆どである。
これだと営業マンが突入できないので、アポが取れない。
アポが取れないと、インセンティブが発生しないので
私的においしくはないのだが、精神的に参る業務だからかそもそもの時給が高いので
どうでもいいっちゃあ、どうでもいい。
ひたすらにコール音を聞き続けるか(10コール待つのがルール)
留守電メッセージを聞くかを延々と続けるだけでお金が稼げる
非常に楽な仕事である。
今は主に大阪にかけているのだが、やはり関西弁は怖い。
今月前半までは、大阪は普通に企業活動が行われていた。
それが後半に入った途端に、パタリと繋がる率が減り、
どうやら大阪も遅ればせながら在宅勤務の波に飲み込まれたのだなと実感している。
大阪の特徴として、面倒くさそうな電話だと思った瞬間から耳が聞こえなくなる
という点が興味深い。
「はあ?よう聞こえまへんなあ❗」
という台詞を、100回以上は耳にした。
え、このタイミングでいきなり聞こえなくなるんですかい?
という不自然なタイミングでも、お構いなしである。
大阪人のメンタルは強い。
もう一つの特徴が、大きく出ることである。
「おたくさんの社長さんはうちのお客さんやけどー」
ってすぐ言う。
いやいや、社長の体いくつあるんだよ(笑)
と失笑するほどに、みんな言う。
まあ、どうでもいいんだけど。
京都はもう少し丁寧である。
かつ、無駄がない。
「どういったご用件でしょうか」
と訊いてくれるので説明すると
「ああ、そういった件でしたら、お繋ぎしないように申しつかっておりますので、、、ごめんなさいね」
まで言ってくれるので、こちらは再度電話する手間なく
リストから1つ減らせるので助かる。
唯一衝撃的だったのは、祇園の芸者さんがいるお店。
ここのオーナーさんは、マナー教室なんかやっているような
優雅なブランディングをなさっている女性であるが
電話に出た瞬間の第一声が
「なんやの⁉️」
という金切り声であった。
そんな電話の出方ってあります?
そりゃあ今、こんな時期に電話するのは悪いとは思ってるよ。
特に芸者さんなんて、今お仕事無くなっちゃって大変だろう。
でも、電話するのが仕事だからさ。
それで、普通に名乗ったのだが、
「うちはねえ❗ 今それどころやないのー❗ もうかけんといてー❗」
というシャウトと共に、受話器を投げつける勢いで切られた。
勘弁してくれ、こっちはイヤホンなんだ。
鼓膜壊れたらどうするんだ。
それにしても、なんというヒステリー。
みんな大変なんだよ?
私がテレアポやってるくらいだからね?
どんなマナー教室をやっているのか疑問な人間性を垣間見てしまった。
そんな感じなので、もうこのバイトも案件なくなって終わるんじゃないかと思ってるんだけど
そうでもないところが怖い。
続々と新しい案件が来るので、私のような
欲がなくアポ取れない者でも全く咎められる事なく
まだ生き延びられている。
そう、我々はみんな、生き延びなければならないのだ。
私は諸事情によりこんなバイトでもしなければならないし
私を雇っている会社も、仕事を受けて回さなければならない。
そこに電話セールスを発注している会社もそうだ。
みんな守らなければならない生活がある。
だから、大変な時に邪魔な電話してごめんよって思ってるけど
私は明日もかけまくる。
でも、諸事情がクリアできたら、介護のお仕事がしたいんだ。
困ってる人の役に立てる仕事がしたい。
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