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ワープ並みの隔たり
ラストが印象的。
そこへ辿り着くまでのヴィットリアという女の定まらない感情を映し出す多くの象徴や、対極にある日常の些事、現実的な男との関係など、一見いい感じに流れているラインが、あそこまで伸びているとは全く想像していなかった。
まるでワープしたかのように大きく跳躍させられた感じだ。
跳躍の間に何があったのかなかったのか、いずれにしても隔たりの大きさは伝わってきた。
どう描いても何を観ても理解できないのなら2時間近く街灯を眺めてたのと何も変わらないだろ?てことかもしれない。
時代の空気。
これほどの作品だから著名な作家がいくらでも論じているにちがいない。
住居、服、立ち居振る舞い、シャレている。
太陽はひとりぼっち/ミケランジェロ・アントニオーニ
L’eclisse
1962
Director : Michelangelo Antonioni
Writers : Michelangelo Antonioni, Tonino Guerra, Elio Bartolini