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LFOってなに?🤔〜後編〜 (Future Synthの作り方)

みなさんこんにちは!
I'chiba'nのハンです!

前回の記事
「LFOってなに?🤔」の前編はみなさんいかがだったですか?

もしまだ読んでいない方はこちらを参考してください!

今回の記事は、
「LFOってなに?🤔」、その後編として、シンセサイザーVitalのLFO機能を利用し、実際に音を作ってみたいと思います!



Intro.どんな音を作るのか?

The Chainsmokers - Closer (1:11から〜後ろのバックグラウンドシンセ)

今回の記事で作ってみたい音は、
FutureBassジャンルでよく使われる「*Future Synth」サウンドです。

*(Future Synthという名前は音の質感や特徴をわかりやすく説明するためつけた名前であって、共通的に通用されている正式な名前ではないです。)

では、始めましょう!


1.OSCの設定


OSC 1 : メインサウンド

Future Synthは、SAW波形をベースに作られているサウンドです。
SAW系の波形であれば、好みで選んでも構いません。

OSC1は、一番基準になるサウンドをデザインします。

選んだSAW波形にUnisonを8Vに設定し、20%ほどDetune させました。
Detuneは、Unisonで重ねたOSC1の波形を、どれぐらいずらすかを決めるつまみですので、耳で判断しながら音程がずれ過ぎて気持ち悪く聞こえない程度にしてください。

OSC2:レイヤーサウンド

OSC2は、OSC1で作ったサウンドにより開放感を足すための
レイヤーサウンドに設定していきます。

OFFになっているOSC2をONに設定し、OSC1で選んだSAW波形と同じものを選びます。そしてPitchを12上げます。
これはOSC1のサウンドをOctaveでUnisonさせるためです。

OSC1と同じくUnisonを8Vに設定、Detune は40%に設定しました。DetuneをOSC1より多い数値で上げた理由は、OSCで作ったメインサウンドにレイヤーされる、比較的に高音の音なので、より開放感を作るためです。

最後に、Pitchの下にある「LEVEL」を少しづつ下げながら、OSC1とのバランスを合わせてください。

あくまでも、OSC1の音がメインサウンドであって、OSC2はOSC1に色味を足すための音にすぎないので、OSC2のサウンドが大きくなりすぎないように注意しましょう!

OSC3 : Sub Bass

OSC3では、少し足りない低音を足すために使用します。

SubBassの音として、OSC3はSINE波形の系列であるサウンドを選択します。
僕は基本サウンドに入っている「ESW instable Sine」を利用しました。

Sub Bassなので、Pitch を12下げて、LEVELを調節し、きちんとシンセの音を低音部で支えてくれるベースの役割ができるように設定します。


2.Filter、LFOの設定


Filter1をONにします。
Vitalでは、Lowpass Filterを基本にしているので、ここから他のFilterを読み込む必要はありません。

大事なポイントは、OSC1と2、3をすべてONに設定し、きちんと三つのサウンドがFilter1を通すように設定することです。

また、Cutoffをさげ、深くFilterがかかるようにしてください。

「LFO1」をドラグすると、LFOを設定できるポイントが青く表示されます。

FutreSynthは、
Lowpass FilterのCutoffを揺らして作るサウンドですので、
青く変わったポイントの中でも、先ほど設定したFilterのCutoff までドラグしてください。

Cutoffの上に青い円ができたかを確認!

FilterのCutoffに、新しく青い円ができたら無事にかかっていることです。

この状態で音を鳴らして見ると、LFOの影響で音が揺れていることがわかると思います。
先ほど、FilterにLFOをかけたことで、
「Filterを閉じたり、開けたり」している動作を早いスピードで繰り返しているので、僕たちの耳には「音がゆれている」ように聞こえるのです。

LFOは、Filterで元々設定した数値を基準に、
LFOの円を調節することでどこまで「揺らすか」を設定できます。

LFOは必ず、元のつまみて設定した数値を基準に動きます。
例えば、Filter1で設定したCutoffが16であれば、LFOはその16という数値を基準からスタートし、Filterを開けます。16より低い音域までは揺らさない、ということですね。

(LFOがかかる方向を変えると、逆に16を基準にし、16よりもFilterを閉じ、16以上にはFilterを開けない状態になります。)

先ほど設定したLFOで「Frequency」の数値を変えると、揺れる速度が速くなったり遅くなったり、DAW上のBPMに合わせて揺れる速さを変えることができます。


3.エフェクターの設定

Future Synthでその味を作ってくれるのは「MultiBand Compressor」です。
簡単に説明すると音域ごとに違う数値のCompress効果をかけることができるエフェクターで、音作りの段階からマスタリングまで、幅広く使用されているエフェクターです。

Vitalでは、エフェクタータブに入り、CompressorをONにすると、自動的にMultiband Compressorの状態で設定されます。

MultibandCompressorは、かなり独特な味がある分、その使い方がかなり難しかったり、少し触っただけどとんでもない音になってしまったりしますので、慣れるまではMixの量を調節するだけでの使用をお勧めします。
今回、Future Synthを作るためのMultiband Compressorも同じく、サウンドに味をつけるため、「調味料」のような使い方ですので、Mixの量だけを調節しながら、聴き心地が良いサウンドに仕上げてください。

そのあとは、Delay, Reverbなど、自分の好みに合わせてエフェクターを設定すれば、完成です!


みなさん、いかがですか?
実際に、Introで一緒に聴いたChainsmokersとか、
様々なプロの方々はこちらよりもうちょっと難しいことをしたり、
少し他の人とは違うサウンドを作るため、違うセッティグをしたりしていますが、僕たちが普段Future Bassで聴いているサウンドは、基本的には今回の記事のような仕組みになっています。

LFOがあることで、ありふれたサウンドがとてもかっこいい音になったり、
何かまた新しいものが生まれるかもしれないので、
ぜひみなさんも、LFOでたくさん遊んでみてください!




今回の記事では特別に、
本文の内容で紹介したFutureSynthのサウンド、
そして前回の記事で紹介したWooble Bassのサウンドまで含めた
4つのVitalプリセットパックを440円で皆さんに販売いたします!

今回の記事を読んでもうまくサウンドが作れなかった方、
自分から作るのはめんどくさい方など、
Vital を持っていらっしゃるみなさんは是非試してみてください!

I'chiba'n Vital Presets - LFO 
・Default Future Synth (今回の記事で作ったサウンド)
・Default SAW Pad
・Wooble Bass1
・Wooble Bass2

販売ページ↓

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