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ドラムアレンジに必要で有用なコツ(EDM編)

DTMer、作曲家のみなさん、こんにちは!
I'chiba'nのYUNです!

みなさんはドラムのアレンジ、うまくできていますか?
ドラムとベースさえうまくアレンジできていればそれっぽい楽曲ができます!それぐらいドラムは楽曲のジャンルを分ける基準になったり、
楽曲全体のグルーブを担当するなど、とても大事な役割をしている楽器ですね!

というわけで、
今回の記事はみなさんに「ドラムアレンジに必要で有用なコツ(EDM編)」
を紹介したいと思います!



01.サンプル選びは真剣に

House, Dubstep, Future Bass
EDMの中にも色々なジャンルがありますが、そのジャンルの分け方をみなさんはご存知ですか?

ジャンルの分け方は使われるスケールやリズムなど、いろんな基準がありますが、EDMでは「ドラムの音色とリズム」を基準にジャンルを分けるパターンが多いです。

例:
House(ドラムのリズム) :
・「四つうち」とも呼ばれる「4On the Floor」という独自のリズムを持つのが特徴

Dubstep(ドラムの音色、リズム):
「Dub」と呼ばれる低音が重くて強いサウンドのキックとスネア、(ドラム
の音色)
•「Two Step」という独自のドラムリズムを持つ。(ドラムのリズム)
• Wooble Bassというシンセベースサウンドを持つ

Future Bass (ドラムの音色)

• 「Dubstep」、「House」のように、2010年代に流行ったEDMジャンルに比べ軽くて金属製の音が多く含まれたサウンドのドラムを特徴として持つ(ドラムの音色)
・ Wooble Synth という独自のシンセサウンドを持つ

というわけで、ドラムのサンプルを選ぶときは
①自分が作りたいEDMジャンルにピッタリ当てはまる音色のサンプルを選ぶ
②同じジャンルのサンプルを選ぶとしてもサンプルによって特性(*Transient、*ADSR, 音色、軽さなど) が違うことを理解し、自分が作ろうとしている楽曲に合うサンプルを選ぶ

ことが大事です。

*Transient
どんな音でも音波が始まる時に出る、大きいエナジーを持っている短い音

*ADSR
Attack, Delay, Sustain, Release を意味する言葉。
音やサンプルの長さ、音が終わった後の余韻など、「音の長さ」と「構成」を意味する言葉。
自分が欲しいサンプルの音価が長いのか短いのかをうまく判断してサンプルを選ぶことが必要です。


02.Audio Sequencingでアレンジ

サンプルのオーディオファイルとして並べてアレンジしている様子
(Subkickトラック以外)

「Audio Sequencing」とは、アレンジをする際に(特にドラム)
サンプルをサンプラーに入れずに、そのままオーディオファイルをDAWに並べてアレンジする方法です。

もちろんいろんなサンプラーを使ってアレンジすることが良い時もありますし、(Layback、Shuffleなど、Humanizeされたドラムリズムをアレンジする楽曲を作る際など)アレンジのやり方に正解はないですが、

EDM楽曲のドラムをアレンジする際は「Audio Sequencing」でのアレンジをお勧めします。

その理由として

①サンプルの編集が直感的
 ーサンプルの長さ調節、フェーダ(Fade In, Fade Out)をかけてリズムを調節する際に視覚的にすぐにサンプルをチェックすることができるので便利です。

②サンプルのレイヤー、リズムをデザインがしやすい
 ー視覚的にドラムのリズムと位置をすぐ確認することができるので、
 レイヤーが必要な位置の確認が簡単にできる。


03. レイヤーを活用する

(Kick+Subkick), (Snare+Longsnare) でレイヤーした状態

EDM、K-POP、Hiphopなど、
打ち込みが基本になるジャンルのアレンジは「倍音」が大事です。

なので、キックならキック、スネアならスネア、一つのサウンドを作る際もレイヤーを通して音を太くさせたり、足りない音域を強化させるやり方をよく使います。

上記をイメージで行われたレイヤーを例としてみなさんに説明しますと、

① Kick + Subkick(音色の強化のため)
・楽曲の特性上、Kickが目立ちすぎるのは嫌だったので、
 少し軽めのKickを選択
・その結果、歌メロが出るパートでは大丈夫だったが、
 歌が入らない間奏パートでキックの低音成分が必要だと認識。
・「Sublab」という808ベースの音源を使い、キックの低音部としてレイヤー

② Snare + Longsnare(リズムにポイントを与えるため)
・「4Onthe Floor」(四つうち)リズムが早いBPMで流れる
 ハウス楽曲である分、同じリズムがずっと出て、
 飽きてしまう可能性が高いと判断。
・4拍目のスネアに音価が長くて開放感をくれる
 クールなサウンドのスネアをレイヤー。
・いきなりレイヤーされた音が出てしまうと
 リズムの同一性がなくなるので、レイヤーされたスネアによりスムーズに入れるよう短いReverce Crashをいれておく。


04. Hihatはループで

Hihatはループを使用した例

みなさんはハイハットのアレンジは好きですか?
ハイハットはドラムの中でも高音域と、楽曲の速度感、グルーブを担当する大事なところですね。

その分、ハイハットも一個一個の音を真剣に選んで打ち込みするのがやはりベストですが、ハイハットのアレンジに慣れてない方、締切が近くて困っている方であれば、決まったフールサンプルを使うことをお勧めします。

最近「Splice」を含め、サンプル制作会社のサンプルのクォリティーが高くなり、サンプルの数とバリエーションがとても多くなっていますので、自分が望むリズムのフールループを見つかる可能性が高いです。
フールサンプルを利用することで得られるポイントは

① フールサンプルを使うことで時間を節約できる
② ハイハットのアレンジが苦手な方には簡単にクォリティーが高いアレンジができる

です。


05. Sidechainの活用

Sidechain機能をシミュレーションしてくれる「KickStarter2」

みなさんは「*Sidechain」機能をよく使う方ですか?
EDMを作っていらっしゃる方でしたら普段からよく使っている機能かと思われます。

*Sidechain
かけたプラグインを他のトラックからうけ、制御すること。
DJが音楽と途中にコメントをすると音楽のボリュームが小さくなる時を考えれば理解しやすい。
(音楽のOutputにSidechainをかけ、DJの声を信号としてボリュームを制御するパターン)

一般的にEDMの楽曲制作ではベースやシンセなどにCompresserをかけ、
Sidechain機能でキックの動きとリズムを同期化させることを意味する。

特にHouseなどの楽曲を作る際、キックの信号をもらってベースやシンセのリズムを制御する方法で使うことが多いかと思いますが、
同じくハイハットやパーカッショントラックにCompresserのSidechainを利用すると、キックのタイミングによってハイハットのボリュームが自動的に制御されるので、より自然的なグルーブになります。


みなさん、いかがでしたか?
今回の記事ではドラムの打ち込みのため知っていると良いコツをいくつかみなさんに紹介しました。

今回の記事で紹介した5つのコツは簡単だけど大事なポイントですので、
ぜひみなさんも使ってみてください!


ドラムのグルーブ?
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