WAV?mp3?作曲家・DTMerが知っておくべき音源ファイルの形式!
みなさん、こんにちは!
I'chiba'n のハンです!
みなさんはWAV、mp3、AIFF、FLACなど、
音源ファイルの形式のこと、知ってますか?
いろんな種類があることは知ってるけど、
何がなんなのか、違いを分からない場合が多いかと思います。
でもある程度一般的に使われる音源ファイル形式の場合、
その特徴と意味を知っておいた方が色々便利ですよね!
一回この記事を読めば、すぐ理解できますので、ぜひ最後まで読んでください!
01. WAV, AIFF(無損失音源)
WAVファイルは一番基本的な形式であり、
一番ピュアな状態の音源形式です。
いわゆる、「Loseless」と言われる形式です。
AIFFもWAVと同じく損失のないピュアな状態の形式であり、
Apple社が作った音源形式ですが、よりポピュラーに使われる音源形式はWAVとなります。
どんな圧縮もなく、ファイルが作成された時点のデータを全てを含めている形式です。
という理由で、よくSpliceやDTMに使われるサウンドサンプルがWAVファイルになっている場合が多いです。
しかし、データを多く含めている分、容量が大きいのと、デバイスでのデータ処理(再生など)に比較的に時間がかかるという弱点もあります。
WAVファイル!
こういう時に使いましょう!
✅ DTMに使うサンプルの保存
✅ 最終作業が終わった完成音源の保存、バックアップ
✅ 音楽業界での最終データの納品、楽曲配信ファイル
✅ DJなど、音源がメインとなる作業
WAVファイル!
これに気をつけましょう!
✅ WAVファイルには音源タグ(アルバムジャケット、アーティスト、タイトルなど、再生の際にデバイスに表示される情報)を設定することができません。その理由で、音楽をデバイスに入れて聴くにはあまり向いてないです。
✅ 容量が大きいので、他の人へ送ることには向いてないです。
✅ mp3のような損失音源をWAVに変換しても容量が大きくなるだけで
失ったデータは復旧できないので、無駄な作業をしないように
気をつけましょう!
02. Flac, ALAC(可変圧縮式音源)
FLACとALACは、可変圧縮式の音源ファイルであり、
デバイスでの音源再生に最適化された音源です。
可変圧縮式は、容量を圧縮し、WAVより軽くできた音源ですが、再生と同時に圧縮を解除し、WAVと同じような無損失状態で聴ける形式です。
FLACの圧縮率は30 ~ 60%、ALACは40~60%ぐらいで、
ALACの方がより効率的にも見えますが、ALACはApple社が作った形式であって、交換性の問題がある場合もあります。
(DAP、mp3プレイヤーで楽曲を聴く場合、デバイスによって対応しない場合があります。)
そのせいなのか、
Hifi音楽感想やオーディオマニアの方々の間ではFLACの方がポピュラーに使われているイメージです。
また、FLACとALACは楽曲タグをつけることができ、デバイスでも設定された情報が問題なく表示されるので、音楽を再生する際に最も適した音源ファイル形式だと思われます。
FLAC, ALAC,
こういう時に使いましょう!
✅ DAP、スマホなどのデバイスに音源を入れ、高音質の状態で聴きたい時
✅ Reference CD,参考用音源の保存
FLAC, ALAC,
これに気をつけましょう!
✅ ALACの場合、Apple以外のデバイスとの交換性を確認する必要がある。
✅ Flacの場合、ALACに比べ、メタデータ(タグ)の表示や設定が不安定な場合があります。
✅ FLACもALACも、最新の機器だと対応されていますが、年式がたったデバイスの場合再生や認識ができない場合があります。
03. mp3, AAC (圧縮音源)
mp3とAACは、人間の可聴周波数を超えた部分を切り、
効率的な容量を持ちつつもある程度のいい音質で音楽を聴ける形式です。
可聴周波数を超える部分を切ったとしても、一応損失があるファイルですので、DTM作業など、色々な場合ではあまり歓迎されない音源形式です。
しかし、軽くてある程度の音質を保証している形式である分、世界的に一番
使われている音源ファイル形式です。
AACはmp3より効率的な形式で、mp3ファイルと同じBitrateである場合
よりいい音質を保存することができます。
その理由で、Spotifyなどの音楽配信サービスで一般的に使われている音源形式です。Loselessプランを選択してない方々は、高い確率でAAC形式の音源で音楽を聴いているかと思います。
mp3, AAC
こういう時に使いましょう!
✅ 友達や楽曲の依頼者に楽曲Demo(完成品、最終納品でない場合)
を送る場合
✅ 自分の楽曲Demoをクラウドやデバイスに入れて持ち歩く場合
✅ 容量が少なかったり、年式が経ったデバイスで音楽を再生する場合
mp3, AAC
これに気をつけましょう!
✅ ある程度の音質は保証できるとは言え、
損失のあるデータなので、最終データの保存には向いてない。
✅ 上記と同じ理由で、最終納品の際や音楽配信には向いてない。
みなさん、いかがですか?
要約すると、
・無損失音源(WAV, AIFF)
・可変圧縮式音源(FLAC, ALAC)
・損失音源(mp3, AAC)
であり、各自音源の特徴があるので
目的によって分けて使うのが一般的ですね。
気をつけるべきことは、
「無損失音源がとにかくいいってことだよね?」と思ってしまい、
作曲家事務所や依頼人にWAVファイルで送ると、
1回の案件に100曲、200曲以上の楽曲が集まるコンペの特徴上、
容量の関係ですごく嫌がられたり、
そもそもコンペの内容に「音源は必ずmp3形式でお送りください」
のような指定がある場合もありますので、
「これがとにかくいい」という考え方は危ないです。
各自ファイル形式の特徴を理解して、TPOに合わせて対応する習慣は
プロのミュージシャンを目指す方にはとても大事なポイントですので、
これから気をつけていきましょう!
「プロ作曲家になりたい」!
I'chiba'nと一緒に一曲作ってみませんか?