ピアノ指使い守らなくてもいい?
皆さん、指使いは楽譜に書かれた通りに弾いてらっしゃいますか?
指番号は初めから見てませんって人も多いのではないでしょうか。特に習い始めは、指番号まで見ていたら逆に弾きにくいと思われるかもしれませんが、指使いを直した途端、これまで弾けなかった場所が弾けるようになることも多いんです。
じゃあ、指使いは守らないといけない?
結論、守った方がいい場合と守らなくとも大丈夫な場合がある、です。
楽譜の指番号はあくまで、目安として書いてあると思って下さい。楽譜によっても指番号は違ったりします。ですが、素人判断で都合によってコロコロ変えてしまうのはよくありません。特に練習曲の場合、その指をトレーニングする為にあえて書かれてある場合もあるので、他の指に変えてしまっては元も子もないので。
変えたらよくない場合
○ハノン、ツェルニーなどの練習曲
これらの練習曲は、指定された指をトレーニングするためにあえてその指番号を書かれていることがあるので、できる限り守って弾いた方がいいです。
○指くぐりが出てくる箇所
よく、無理な指くぐりをして余計難しいことになっているケースがあります。指くぐりが出てくる箇所は、弾いているうちに指が足りなくなるという現象を防がないといけないので、譜読みの段階から、1つ1つ確認する必要があります。どうしても書かれてある指では弾きにくい場合、自分にとって最適な指を決め直します。そして、決めた指で何度も練習する!そうすることで、指使いが定着していきます。
変えても大丈夫な場合
○書かれている指番号だと弾きにくく、演奏に支障が出る場合。
例えば、レガートに弾かなければいけない場所を表記の指番号だと難しい場合、変えた方がなめらかに弾けるならその方がいいです。
○手の大きさなどから、物理的に表記されている指番号で弾くのが不可能な場合。
手が小さい方は表記通りに弾くのが難しいことも多いでしょう。なので、可能な指に変えて弾くしかありません。
指使いは、いい演奏をするための目安なので、表記されたものを参考に自分のベストな指を使うことをおすすめします。いい演奏ができる指なら、それがベストということになります。
日によって使う指が変わると、演奏も不安定になります。演奏の成功率の低い箇所は指使いが定まっていないことも多いです。今一度見直してみるのもいいかもしれませんね。