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FRAGILEという手紙について3

09.ホワイトライクミー

いつものことの最後につけられるライターの火から物語がはじまる感じがたまらない。
この歌はこのアルバムの中では一番最初に世に出された、私が初めて歌詞起こしをした思い出深い歌。
その当時の感想も遡ってきた。

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うん、わかるで、自分。
ギターとボーカル、コーラスを再録されててもこの印象は変わらない。
めちゃくちゃにパワーアップして帰ってきた。
さらに輝きを増している。
何回聴いてもサビで開けていく開放感が大好きで、

生まれてきた意味も生きる意味も探す必要はない。でもね、小さな輝きでも一つ気付けたらそれが生きた意味になるんだよ。

ずっと自分と向き合ってきた松本大だからこその言葉だと思う。うん。


10.Fragile

ホワイトライクミーから深く一呼吸置いて流れ出すピアノの音。
今思うと、ツイキャスで何気なく弾いていた「夜想曲…?ん…?」と思ったフレーズは夜想曲ではなくてFragileだった。
深海にいるような、宇宙にいるような、母体の中にいるような、光は見えなくても暖かさのおかげでそこに光があると分かる。
一定のテンポなのに不整脈みたいに聴こえるのが好き。
ラスサビ前の小さく入る呼吸音で少しずつ覚醒してきて、ラスサビ直前の呼吸で覚醒する。
ギターが世界と繋がるノイズのように入ってくるのがゾクゾクする。
コーラスがバカほど好き。
最後低い音で終わるのも。
中毒性が強すぎる。
曲はI arousedと似たものを感じる。
そして歌詞はシンプルに読めばWater Lilyに近いのに、月のこどもたちも近いし、大好きなheartbeatが一番近い気がする。
ビュッフェの好きなものだけを取り揃えたワンプレートみたいな歌。

孤独を分け合える。埋め合うじゃなく、分け合う。
人はどこまでも独りで孤独だから本当の意味で誰かに孤独を埋めてもらうことはできない。
そんな孤独を分け合う。
誰も一人では生きられないから、共に生きようと言ってくれる。
語弊があるかもしれないけど恐れずに言うと、いつ死んでもいいって気持ちは今も変わらないけど、LAMP IN TERRENが共に生きてくれている間に一抜けは出来ないなと思った。
共に生きていたいと思った。

▷11月27日追記
世界に対してだけじゃなく、人に対しても言っとるように聞こえる。
"異常であることが普通〜孤独を分け合える"
大好きやなあ。
自分のままでいい。そのままでいい。自分もそうだから分かる。分かり合えない孤独を分け合って歩いていこうって。
あと最初と最後に聞こえるカチって聞こえる音はピアノからなんかな。同期音じゃないよな。
グッていう音はペダルやんな?
自分に合うイヤホンが復活したからちゃんと音が聞き取れるの嬉しい。
まだまだこれから追記しそうやな。◁





本当は感想なんて書かなくても、ファンで居続けるだけでそれが返事になるのかもしれない。
だけど、届くかどうかすらも分からない返事を書くのはLAMP IN TERRENの前では素直でいたいと、いや我儘でいたいと思ったから。
そしてLAMP IN TERRENの前では眼鏡は意味ないと思ったから。
今までは、書き出せば嘘だろと疑われそうなほど好きなものがテレンの歌には溢れていた。
チョコレートもそのひとつで、好きな食べ物を自分で答える前に「チョコやろ?」と言われるくらい好きな物。
夜も星も風も海もその他にもたくさん。
その中に今作では私にとっては怖いものである"風船"と"白"が加わって、今度はそれらの恐怖を和らげてくれた。
好きなものをもっと好きにさせてくれるだけじゃなく、怖さを包んでくれた。

私にとってこのFRAGILEという作品は、何年経ってもお守りみたいな存在なんだろうなと心から思う。
本当にLAMP IN TERRENに出会えてよかった。
孤独を分け合うだけじゃなく幸せもいただいている。
いつもありがとう。





以上がFRAGILEという手紙への私からの返事です。


あ、あと全曲でちょうど50分にするために11曲目を108秒にしたのか、それとも108秒にしたら50分ちょうどになったのか、ここだけじゃなく他にも計算されているのか、全て偶然なのか、FRAGILEに煩悩の数入れてきてしかも50っていう半世紀にするのロックすぎます。怖すぎました。いい意味で。笑


と、本当にこれで以上です。
1.2.3と全て読んでくれた方が何名いらっしゃるのかは分かりませんが、ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。
明日からもまた変わり続ける日々を、好きな音楽と共に歩んでいけますように。
おやすみなさい

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