031 TTWP ⑤水球も水中運動:浮力は水球でこう影響する
前回は浮力の考え方を水球用に整理しました
一度、復習してください
①水に浸かれば浸かるほど体は軽くなる
→ より少ない力で体を支えることができる
②水から出ればでるほど体は重くなる
→ 体を支える力がより多く必要になる
こうでしたね。それでは話を進めていきましょう。
水球の場合、浮力はこう影響する
まずはコチラ
①水に浸かれば浸かるほど体は軽くなる
→ より少ない力で体を支えることができる
イラストを見てください
スタンディング(腰が立った姿勢)で巻き足をしていますが、水から出ているのは首から上です。この時、体重は10分の1まで減少しているので、仮にこの人の体重が100キロなら、この瞬間はたったの10キロです。
スカーリングと巻き足で支える力が少なくて、めっちゃ楽です。手足に楽をさせたい時は、できるだけ体を水に浸けるのがいいということですね。
では次に
②水から出ればでるほど体は重くなる
→ 体を支える力がより多く必要になる
同じく、イラストを見ていきましょう
やっていることは全く一緒ですが、体が胸あたりまで浮いているので、体重は10分の3まで減少します。仮にこの人が体重100キロなら、この瞬間は30キロです。
首まで浸かっている時と比べて、スカーリングと巻き足で支えなければならない重量が3倍になりました、、、おもっ。
体を水から出すと、体重を支えるスカーリングや巻き足に求められる力が増えるため、めっちゃキツくなるのです。
おまけ:体が浮くことと水抵抗の話
体が浮いて水から出ると、スカーリングや巻き足に体重を支える力がより多く求められるので、手や脚は何かしらで強い抵抗を作って水を押せないと体を支えることができなくなります。
ここで問題です。
この時、手と脚はどうやって水抵抗を増やすでしょうか?
※以前の記事を参考にして思い出しましょう↓
答えは「スピード」です。この動きでは「テコ」や「面」は変えれませんのでコレ一択。
スカーリングも、巻き足も、首まで浸かった状態に比べて、体を浮かせた時はギャギャギャッ!とギアを上げて素早く動かしますよね?
原理で解説するとそういうことです。
そりゃあ、疲れますよねw
お疲れ様でした
小難しそうな原理も、実際のシーンと照らし合わせることで、よりイメージがつきやすくなると思います。少しづつ理解していきましょう。
それではまた!