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023 親が子どもにクロールを教えるためのTIPS ③-3クロールの完成:のびーる(キャッチアップクロール)
少し間が空いてしまいました
大好きな「水球」で日本のオリンピック開催と、熊本代表チームが国体九州ブロックを21年ぶりに勝ち抜いたというBIGニュースで水球への興奮度がMAXになり、だいぶサボってしまいました 笑
では、再開しましょう
さて、手回しの軌道とローリングが分かってくれば
ここまで随分と手回しが楽にできるようになっていると思います
今回もキャッチアップクロールを練習しながら、別のことに着目していきたいと思います。それは、コレ↓
かいてないほうの手(腕)をのばす
キャッチアップクロールでは、かくほうの手(腕)が動いている間、反対の手(腕)は揃うまで待っていると思います。今回はここにフォーカス
この前に伸ばしてる方の手(腕)の話です
なんのためにのばすのか
手(腕)を伸ばす理由も、やっぱり無駄な力を無くすことが目的です。詳しく言うと
①かいた手で得た推進力にブレーキをかけない
②ローリングに合わせて重心を前に持ってくる
このあたりを改善して泳ぎをさらに快適にしていきます。キャッチアップクロールでこの伸びを意識できるようになると、ひとかきで、スイーーーっと滑るような感覚が分かってくると思います。コレは気持ちイイですよ。
どーやって伸ばすの?
では具体的な伸ばし方に行きましょう。
⓪大前提:キャッチアップクロールをきちんとやる
かいたら両手を揃える。そして次の手をかく。「クロスオーバー」をきちんとできるようにしておいてください。
①一方の手(腕)をかくタイミングで反対の手(腕)を伸ばす
一方の手(腕)をかきながら、同時に反対の手(腕)を伸ばす。この動きをセットで行いましょう。伸びる意識があることで、「ガチャガチャかかない」「力の入れどころ」などがだんだん分かってくると思います。
②伸ばす方向は「斜め下」に
なぜ伸ばすのが「前」ではなく「斜め下」なのか?ここはポイントです。理由は、その時体はローリングしているからです。
ローリングしている時としていない時の体の違いを見てください。
手(腕)をかく前はまだ体はローリングしていません。両手は水面近くにあります。
しかし、かいた時は体がローリングしていくため、かいた手(腕)は上の方に上がり、伸ばす手(腕)は水の中に下がります。つまり、水面にはないということです。
ここで!伸ばし方がこーゆーことになる人がいます。
「水面近くに手がないといけない」と思ったり、前に伸ばす=「水面近くでまっすぐ伸ばす」みたいなイメージを持っている人です。
コレはいけません。ローリングで手(腕)は水面より下に沈んでいるのだから、その分水面よりも下で前に伸ばすことが大事なのに、無理矢理水面近くで手を伸ばそうとするから、無駄な抵抗が増えてスピードが落ちてしまいます。
ほんでもって、上半身が上に浮きやすく、その結果下半身が下に沈みやすくなってしまうという弊害まで生まれます。
このようなイメージの誤解から無駄な抵抗が増えてしまうので、もっと「下方向に意識をやる」ことが大事です。
だから僕は、「斜め下」に伸ばすと言います
うまくやれると、上半身に重心が乗り、足は沈むどころか高いポジションに保つこともできます。
ココがうまくできると、ひとかきでスイーーーっと進む感覚が得れるようになりますよ!
③伸ばすのは「脇」
よく考えたら分かることなんですが、疑問に思わない人もいると思うので。
指は伸びますか?手首は伸びますか?肘は伸びますか?肩は伸びますか?
答えはNOです。どこも伸びません。変に伸ばそうとすると、力んで無駄な力が入るだけです。
実際に、伸びるのは「脇」です。
「脇」を伸ばせば、肩、肘、手首、指などの無駄な力が抜けて、ピーンと張りつめた手(腕)ではなく、いい感じに力の抜けた手(腕)が作れるようになります。
だから「脇」を伸ばさせてくださいね。
まとめ
伸ばす理由をもう一度振り返りましょう。2つくらいの目的がありましたね。
①かいた手で得た推進力にブレーキをかけない
②ローリングに合わせて重心を前に持ってくる
上手く伸びることができれば、目的①と②の感覚はすぐに分かるでしょう。ひとかきでスイーっと進む感覚が新たに身につくと、そういう泳ぎか好きになると思います。
キャッチアップクロールで練習はまだまだ続きます!お楽しみに