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014 親が子どもにクロールを教えるためのTIPS ①-3水慣れ:立つ

水慣れ3つ目は、立つ事です。
呼吸やジャンプと共に、「浮いた状態から安全に、安定して立てる」ことが初心者の心の支えと自信になります。まず、この3つがマストで、全部身につければ、泳げなくても水に対する恐怖心はかなり無くなることでしょう。

さて、僕は基本的に初心者の方へ3つの浮いた状態から立つことを教え、勧めています。

①だるま浮きから
②伏し浮きから
③背浮きから

①だるま浮き

②伏し浮き

③背浮き

なんで背浮きもやるの?

端的に言うと「やったことがない」を無くすためです。仮にだるま浮きや伏し浮きなどのうつ伏せ姿勢から安全に立てるスキルがあっても、万が一仰向けにひっくり返ってしまった時の対処ができなければ、どこかに不安があり、思いっきりチャレンジできないですよね。

水中では様々な姿勢をとる必要があるため最低でもうつ伏せと仰向けからは楽々と立てるスキルを授けておくといいと思います。

では着地のスキルを説明していきます!

頭より足が先!

水の中で安全に立つために、覚えておいて欲しいことは

頭を上げるよりも先に、足を床に着く

コレです、めっちゃ大事。
この順番を間違えて立つと、安全に立つのが難しくなります。

試しに実験してみましょう。

立った状態で背中を丸めて膝を抱え込んでみてください。随分と膝が高く引きつけられませんか?

次に、背中を反って膝を抱え込んで見てください。今度は膝が引きつけられませんよね?

ここからわかることは

どうやら背中が反ると脚をカラダに引きつけにくい

ということです。コレが安定した着地を邪魔するのですが、どんな順番でそうなるのかを説明していきます。下を見てください。

①浮いてるところから立つぞー!とスタート
②まず顔を水の上にあげてしまう
③背中反る
④脚が引きつけにくくなる
⑤足を、カラダが安定する場所に着地できない
⑥うまく立てず(つまづく)焦る

絵で見るとこーなります。伏し浮きから

足を着地するより先に顔を上げるとこーなります。背中が反って脚を引きつけられず、カラダが安定する場所に着地できません。

顔を先にあげる人の心理として「はやく呼吸をしたい」という理由が考えられます。それはすごーくわかる!でも、少しだけ遠回りして、安全な着地をしてから呼吸、という順番を守ることが大事です。

伏し浮きやだるま浮きから

頭上げずに、背中丸めて、脚をしっかり引きつけてカラダを安定して支えれる場所に着地するのが先!

はい!よくできました💮

顔を上げるより先に、背中を丸めて足を顔の真下に置くことを優先させましょう。そうなると着地でバランスを崩すことはまずありません。

もう一つの利点

この一連の動作は、ゆっくりと!落ち着いてできることもメリットです。実は頭を先にあげると、ゆっくり動くことができなくなります。それは

水の中からカラダを出すと、その部分が重力をうけてカラダが沈む

ということが原因です。その結果

沈みたくない!→ 焦って動く→ 力みとれない

となり、ムダな力の抜けた「いい動き」ができません。ゆっくりとカラダのコントロールをするためには、不必要にカラダを水から出さないということがポイントになるわけです。

頭を水から出さなければカラダはふわふわと浮き続けますので、ゆっくり確実に、カラダが安定する場所まで足を引きつけられる時間を取れます。

よければ、過去記事「浮力」も見てください

手足の動きでバランスをとる

ジャンプの記事でも述べましたが、手をうまく使うと、着地までの動作がさらにコントロールしやすくなります。

伏し浮きからの立つ動作で見てきましょう

いい着地をするためには背中を丸めて脚を引きつけますが、同時に手や腕で逆方向に水を動かすとものすごーく動きやすくなります。

同じ理由で背浮きから立つ時も手と腕を使いましょう。

むやみに顔を上げず、背中を丸めて脚を引きつけ、手や腕で水を脚と逆方向へ動かせば、背浮きからも着地は楽にできます。

ちなみに失敗例はこれ

手は動かせても、顔を上げてしまったため、カラダが反って足の着地がうまくいかず転ぶやつです。やっぱ顔を先にあげるといいことないです。

たかが立つ?いや、されど立つ。いい立ち方ができることは初心者の恐怖心を取り除く、ものすごーく大切なポイントです。

お疲れ様でした

ここまで呼吸の仕方、ジャンプ、立ち方を紹介しています。ここからが徐々に水泳に入っていくステージ。水慣れはもう少し続きますが、お付き合いくださいね

#子ども  #プール #水泳 #泳ぎが苦手な子ども

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