傷の再生:水星逆行 2020.10.14
こんにちは、iです。
今回はもうすぐ始まる水星逆行についてのお話です・・・が、その前に、今回の逆行にまつわる大切な出来事があったので書いていこうと思います。
先日の牡羊座満月の朝、「過去の傷を夢に見た」と呟きました。
あれから5日経ち、傷の再生について、星の巡りと合わせて色々と思うところがあったのです。
ちなみに、前回の牡羊座満月は「傷ついたヒーラー」という意味を持つ「キロン」という小惑星と隣り合っていました。傷を体験し、それを癒す経験を得ることで、やがて誰かのことを癒すヒーリング能力が芽生える。キロンはそんな天体です。
私はほぼ毎日夢を見るのですが、あの日の夢はとても印象的でした。
10月2日の6時過ぎ、満月とほぼ同じくらいの時刻に見た夢です。
家族と一緒に旅をしていました。途中で山岳地帯を見つけて、行ってみようと家族が口々に言い出します。
山には大きな門があり、そこには門番のような人が佇んでいました。家族は門番に山の様子を聞いて、あっというまに山を下り始めました。(下り始めたというのが面白いですね)
山門の前でいつの間にか私は一人になっていて、門番に「また捨てられちゃうのかな」と呟きます。心に穴が開いたような、空虚な気持ちになったのを覚えています。門番はそんな私を保護し、小屋に連れて行ってくれました。疲れて眠ってしまい、目覚めたときには家族が戻って私を迎えに来ていましたが、山でひとりになった時には、心が締め付けられるようなリアルな痛みがありました。
実はこれと似たような「家族の夢」を何度も見たことがあります。
おそらく経済的な問題のために、奴隷的な意味で売られた夢や、
戦争の最中、空から降って来る何かを察知した私が家族に逃げるよう指示するのですが、彼らはいつも私の言うことを聞いてくれず、結局皆助からない・・・とか、
大地震がきて空も揺れているような状況の中、逃げるように手はずするのに誰もその通りにしてくれずやはり皆助からない・・・とか。
そんな夢を何度も見ています。
それはそれは、リアルな夢です。冷や汗をかいて、叫びながら目が覚めた事もあります。恐怖と衝撃で本当に死んだと思ったときもありました。
何度も繰り返し見る夢には、やはり意味があるのだろうと思います。
私にとっては家族との間にあった葛藤が、大きな傷となって今も記憶に残っているのでしょう。今生においても家族との関係の中で「信じて対話する」ということが大きな課題となっています。でも、今回は誰も裏切られた人もいなかったし、お互いにお互いを守ろうとしてきた・・・そんな風に思うので、このパターンは今回で解消すると決めてきたのだろうなと感じます。
そして、これが大事なことなのですが、私にとっては「自分がつけられた傷」についての記憶がやはり強いのだと思うのです。でも、繰り返す輪廻というものがもしあるのだとしたら、きっと私が家族を「捨てたり」「売ったり」「信じなかったり」したこともあるのだと思います。
「何度も繰り返す痛み」とは、お互いの関係性の中で共有しているカルマだと思うからです。
その傷のパターンを癒すために、私たちは何度も同じ時代に同じ場所に生まれ、「癒す為に傷を与えたり、与えられたりしている」のだと、私は感じています。
夢に出てきたシーンの時代は、きっと「家族が憎まれ役を買って出てくれた」頃の記憶。そして、反対に私が憎まれ役を演じた時代もあったはずです。
そう考えると、傷にも、そして傷をつけてくれた人にも感謝しかなくなる。
お互いに傷の再生を目指してきたかけがえのない仲間であるということに、気づくからです。
実は家族についての葛藤はとうに癒したと思っていたのですが、まだちょっぴり残っていたみたいですね。最後の仕上げだよ、と誰かが「あと少しの癒し」を夢に見せてくれたように思います。
不思議なことに、そのあと家族と遠出する計画が持ち上がりました。私が運転手をして、家族を目的地に連れていくことになったのです。何というか、あんな夢を見たあとだからシンクロニシティってすごいなと感じます。日程はまだ決まっていませんが、おそらく水星逆行前後。
しかも目的が神社仏閣へのお参りだそうです。しっかり浄化してこいよと言われてるかの如く(笑)。安全運転で行ってこようと思います。
今年は占星術的に見ても、年明けからすごい配置が次々に起きているんですね。まさに大変化の年。ステージが大きく変わる年。
だからこそ古い時代のパターンを手放すために、インパクトのある出来事が起きている人が少なくないと思います。2018年頃から破壊が様々な領域で起きていますが、それは過去を手放して、新しい大きな視野を持てるように、自分を再生するため。
10月14日から始まる今年最後の水星逆行が、蠍座で起きるというのも印象的です。
今の社会に根底から変化のエネルギーを注いでいる「冥王星」が守護しているのが、蠍座だからです。
自分を失くすくらいに傷ついても、深く深く潜って海の底で「再生の鍵」を見つけることができる。蠍座はそんな星座です。
今傷に苦しんでいる人や、癒す為に葛藤している人は、必ず再生の日が来ます。そのための鍵は、水星逆行の時期に見つかるかもしれません。そしてその傷は、もしかしたらずっとずっと昔、生まれる前からずーっと引き継いできている「傷のパターン」なのかもしれない。
今年は大変な出来事がたくさん起きていますが、その中にはきっと再生のための鍵が隠されています。古い傷のパターンを浄化するための、再生の鍵です。
ちなみに、今年1月に山羊座で「冥王星と土星」が重なりました。
この頃に大きな出来事があった人もいたかもしれません。または2018年頃からこれまでの間に起きた出来事に対して自分がどんな選択をし、どんな行動をとったかの何らかの結果が出た人も。そして、その選択と行動で引き寄せるものが変わってきた・・・そんな印象があります。
3月には「冥王星と木星」が重なり
6月には逆行によって「冥王星と木星」が再び重なりました。
木星は強力な「拡大」の星です。引き寄せの星と言ってもいいかもしれません。自分が発したものによって返って来る反応を引き寄せ、自分を拡大します。冥王星は人智を越えた巨大な力。公転周期が約248年ですから、わかりやすく言えば「248年分のエネルギーを溜めている天体」です。
この流れを見たときに、壮大な時間の中で積み上げてきたカルマを解消するための、大きなチャンスを与えられているのかもしれない・・・そんなふうに感じてしまったのです。
土星は試練を与えてくれますから、2018年頃から今年1月にかけて、試練を体験したとします。(冥王星と合ですから、それは248年分の大きな試練だった人もいたでしょう)
3月には1月の試練で「選択した未来」へ向けての引き寄せが始まりました。
6月には引き寄せたものをもう一度振り返り、精練していく時間が始まった。そんなイメージです。
そして、11月には今回最後の「冥王星と木星」の重なりがやってきます。修正したり精練したりした方向性に向けての、大きな引き寄せの時です。
その後、12月末には「引き寄せた大きなもの」を引き連れて、木星は土星とぴったり重なります。そう、そこで新しいステージである「風の時代」に入るのですね。土星は試練を与えると同時に「建設」の星なので、ここ数年で取り組み引き寄せてきたものを元にして、来年以降は「大きな建設」の時間が始まります。
こんなふうに書くと、1月に戻りたい・・・なんて人もいるでしょうか。確かに、時間は残酷です。あの時こうすればよかったと思っても、時を戻すことはできません。
でも、毎日星の動きを見ていると、宇宙はいつだって私たちに「再生」のチャンスを与えてくれているように思えるのです。
どうして水星は一年の内に何度も逆行するのか。
金星や火星もそうです。どの惑星も、逆行の期間を必ず用意してくれています。今年は火星も3ヶ月という長い期間逆行してくれています。
それは、私たちに「鍵」を見つけるチャンスを何度も与えてくれているかのようです。
新月満月もそうですよね。半月に一度、私たちは大きな気づきの機会を与えられている。
星はただ私たちにエネルギーを送ってくれているだけ。それをどう使うかは私たち次第です。つまり、どうエネルギーを使うかの選択は自分でしなくてはなりません。
だから、焦らなくていいのです。落ち着いて今を見つめることで、希望はきっと見つかります。タイムリミットなんて、本当はない。私たちの人生は、たぶんこの先もずっと続くのだから。でも、だからこそ今を精一杯生きることが大事なんだと思います。同じ傷を共有した人と、次に同じ時代を生きられるのはどれほど先になるかわかりません。
今年最後の水星逆行は、10月14日から、11月4日まで。
その影響は数日前から始まると思いますので、10月11日くらいから「自分に起きている出来事」を意識してみると良いかもしれません。きっと、大きなチャンスが与えられているはずです。
心に向き合うこと、古いパターンと向き合うことは苦しさを伴うかもしれません。
でも、そこを抜けた先には必ず光がある。私はそんなふうに、信じています。
逆行は鍵を見つける機会です。そんな想いを込めて、書いてみました。
実り多き収穫の秋になりますよう、お祈りしています!
それではまた!
i
『星からの手紙』ベーシックな個人鑑定はこちら↓
グレコンがあなたにどう影響を与えるか?の鑑定はこちら↓