魚座さんへ 5月の手紙

魚座さんこんにちは!

今月から12星座占いのタイトルを変えてみました。12星座別の記事を書き始めた頃から、これって何かに似てるんだよなあと思っていたのですが、最近「あ、手紙に似てるんだな」と思い当たりました。無意識のうちに、それぞれの星座さんへの手紙のように記事を書いていたみたいです。もしよかったら、読んでみてください。

新緑の季節がやってきました。朝露をきらきらとまとう若葉が爽やかな風に揺れているのを見ると、不思議と元気がわいてきます。

5月を上旬・中旬・下旬にわけて見ていきたいと思います。

新月・満月については記事の後半で!

鏡についた傷を確かめる

魚座さんは2012年頃から、特殊な時間の中にいます。魚座さんの星である海王星が、あなたの元へ帰ってきているのです。2012年から2025年頃まで、海王星は魚座に滞在します。そして、次に再び魚座へ回帰するのは2190年頃です。こう書くと、やはり今が特別な時間だと感じますね。

魚座は水の世界です。水は形の定まらない、流動的なもの。黒い滴をたらせば黒く濁り、白い滴をたらせば白く濁るでしょう。それらは魚座の中で分かたれることなく、混ざり合うのです。正しいとか間違っているとか、そうした二元的な対立は魚座の世界において、ナンセンスなのかもしれません。白と黒を混ぜてもグレーになるだけで、魚座さんはそんな風にして濁ってしまった水を人知れず浄化してくれるような、そんな星座さんだと感じます。

そして海王星が魚座に戻っている今、どのような力が働くのでしょう。海王星は神秘の星であり、幻惑の星でもあります。それはきっと、鏡のようなものなのです。毎日きれいに磨いているなら、この世の真理を映し出してくれる道具になる。でも、手入れすることなく曇ったままにしておくなら、嘘も真もないまぜにして映し出す、幻惑の魔鏡となるのかもしれない。

地球は水の星と呼ばれます。その水は今、濁っているのかもしれません。でも一寸先も見えないような濁った水の中で、魚座さんは海王星の放つ真実の光を見失わないのだと思います。時には迷うこともあるかもしれません。でも、その光のもとへたどり着くために懸命に濁った水を浄化しているような、そんなイメージがどうしても浮かぶのです。

前置きが長くなりましたが、魚座さん5月上旬のタイトルは ”鏡についた傷を確かめる” としました。これまで仕事や社会的な縦の世界での活動、そして友人や仲間など横の世界での活動、縦横それぞれの世界で色々な課題を乗り越えてこられたことと思います。それぞれの場所で、必要とされるものは違ったでしょう。しかし魚座さんは柔軟に違いに対応できる人びとです。それぞれの場所で求められる色の水に、変化できる方々なのです。

この数年、たくさんの人と関わることが多かったのではないかと思います。それも協調するというよりは、周囲の人々に自分の想いや考えを伝えたい、証明したいという孤軍奮闘のような形で関わってきた人が多いのではないでしょうか。そういった健闘を経て、今年の3月末からは「自分の中の真実」を見極める時間に突入しています。他者とのやりとりの中で深めて来た真実の精度を、より高めて美しく磨き上げていくような期間です。それはいつの日か、真実を映し出す鏡として完成させてゆくものだと感じます。

4月から5月上旬にかけては、工房にこもり、鏡についた汚れや傷を微細なところまで点検するようなイメージがあります。今後数年かけてこの真実の鏡を磨き上げていくのですが、そのために修復箇所をしっかりと確かめていくタイミングです。それはとても精妙で、繊細な作業ですから、工房の外にいる人々からはあなたが何をしているか全くわからないでしょう。

唯一、心許せる身近な人にはあなたの想いを明かすことができる。そんな気がします。上旬にはそういった人びととの交流も生まれるかもしれません。その交流は、あなたにとっても相手にとっても何かしらの強い影響力を持っているようにも感じられます。

天の岩戸が開く

中旬は、こもっていた工房からようやっと外へ出て行きます。一通り点検作業を終えて見通しが立ったので、これから修復と磨き上げのための材料を探しに外界へ出ていくような印象があります。

周囲の人々にとっては、あなたが天の岩戸からようやく外へ出てきたように見えるでしょう。でも、決して誰かに引っぱり出されたのではなく、あなた自身が開いた扉です。あなたの手には、これから手に入れたい材料や道具、助っ人などがメモされているはずです。ポジティブなやる気に満ちた、出発の時です。

ひとまず家の中を見て回ることになるかもしれません。家族と相談したり、これから向かいたい方向性を宣言したり、いずれにしても愛に満ちたコミュニケーションによって、その絆は深くなることでしょう。

ただ、この時期にはまるでドリームランドの中に漂うような、夢見がちな力もやってきています。夢は真実を告げることもあれば、まやかしを見せることもあります。やる気に満ちているからこそ、幻に向かって焦って走り出してしまうこともあるかもしれません。幻惑の霧を払うためには、自分の目をしっかりと開いて、外からの情報を冷静に受け止める必要があります。迷ったときは家族や身近な人に相談してみるのも良さそうです。

社会全体が長い見直し期間へ突入

そして中旬からは多くの天体が逆戻りを始めていくので、社会全体が見直し期間へと突入していく印象です。経済や生活の再生に向けて、様々なことが見直しを促される期間です。

秋ごろまではこの動きが続き、最終的に新しい動きがスムーズに回りはじめるのは年末あたりのように感じられますが、そこへ向けて個人レベルから社会レベルまで、5月中旬から徐々に動き始めるようです。

基盤を作り始める

下旬からは、自分がこれから目指すもののための、基盤作りを意識していく時です。自分がどんなところに立っているのか、足元を確認するようなことがありそうです。または、これから始まる材料探しのための旅に必要なものを、ひとつずつ揃えていくのかもしれません。そのためには、これまで身に着けていたものを外さなくてはいけなかったり、慣れ親しんだ履物をもっと適したものへと変えることを余儀なくされることもあるでしょう。古い基盤を捨てて新しいものを作っていくタイミングです。

どんな建物でも基盤がしっかりしていないと、その上に安心して石を積み重ねることができません。自分が立つための、揺るぎない地盤を踏み固める時期。そんな印象を持ちました。

また、家の中がにぎやかになるかもしれません。家族との楽しいひとときを過ごすことができそうです。もしくは、あなたが自分らしくいられる場所で、信頼できる誰かと一緒に過ごすのかもしれません。いずれにしても、この時間はあなたにとって愛にあふれた美しいものです。この時期あなたの周りにいる愛すべき人々が、もしかしたらあなたにとっての揺るぎない基盤のようなものなのかもしれないですね。


満月・新月について

5月7日19:46頃、蠍座で満月が起きます。

この満月前後は、小旅行に出たくなるかもしれません。といってもこの時期はまだ外に気兼ねなく出られるようにはなっていないでしょうから、自宅で本を読んだりインターネットで調べ物をしたりと、自分の近くにあるものでちょっと遠くを見るようなイメージがあります。

全体的には満月前後、様々な事象が「導き」を示してくれるような印象があります。子供を導いている親は、そのまた上の祖父母から導きを受けているものです。教えとはそのように、連綿とつらなっていくものなのだと思います。この時期に受けとった気づきやガイダンスは、一人で抱え込まずに周囲の人に分かち合うことでよりポジティブに拡がっていくように思います。

また、現代的な生活の中で忘れ去られてきた、いにしえの教えのようなものが密かに花開くイメージもあります。「所有すること」から解放されるような印象もありますので、物欲や所有欲に関して浄化が起こる人もいるかもしれません。

5月23日02:39頃には、双子座で新月が起こります。

新しい基盤を作り始める時です。古い靴を新しい靴へと交換するような、そんな動きがありそうです。それはやがて取り組むことになる ”仕事” のための基礎建設です。

また、家族との新しい関係性がスタートするかもしれません。楽しい交流が生まれるときです。

全体的に見るとこの新月前後は、慣れ親しんだところへ戻ろうとする動きと、新しい方向へ変えようとする動きが表れるように感じます。様々なシステムを元の通りに戻そうとする動きと、そうではなくて変えるべきところは変えて行こうとする動きとが、二分するのかもしれません。

情報の流通が加熱していく時期でもあり、これまで表には出てこなかったサイレントマジョリティの声があちこちから噴出しそうな予感もあります。

これは社会的な大きなレベルでも表れると思いますが、個人レベルでも同様に向き合うべきものとなりそうです。これからの社会や環境をより良くするために、何を残し、何を変えていくべきなのかをしっかりと意見交換するような時期にさしかかります。


魚座さんの5月を読んでみました。外出自粛の中、ストレスがたまることも多いですよね。そんなときは夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。この時期、宵の明星が見ごろを迎えているそうです。夕方の西の空にひときわ輝く星があったら、それが金星です。全天88星座にはそれぞれ物語があるのですが、そんな星々の織りなすストーリーに浸ってみるのも良い気分転換になるかもしれません。魚座さんはひもで結ばれた双魚の形をしていますが、その神話はこんなお話です。ある時、女神アフロディーテと息子エロスが怪物に襲われ、魚に変身して川に逃げ込みました。愛の女神アフロディーテは、離れ離れにならないように自分と息子をひもで結んだのだとか。親子の絆の象徴のような物語ですね。

ここまでお読みいただきありがとうございます!

すべての魚座さんが健やかな5月を過ごされますように。

それではまた!

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