乙女座さんへ 9月の手紙

乙女座さん、こんにちは!

9月に入ると、秋の気配が近く感じられますね。実際にはまだまだ暑い日が続きますが、22日には秋分の日を迎えます。

中旬からは天体の逆行、順行の入れ替わりが多くなり、空の上はなんとなくバタバタと落ち着かない感じです。

それでも、遠くの天体が順行へと戻り始めるので、徐々に停滞していた物事が動き始めるかもしれません。


上旬:尽くしてくれている人

9月に入ってすぐ、2日に魚座で満月が起きます。

前回の魚座新月は2020年2月24日。その頃にスタートした想いは形になって実っているかもしれません。

魚座は乙女座さんにとって「対人関係」の場所。周囲の人々や、パートナーシップにおいて、満ちていくものがありそうです。魚座は「慈愛・献身」を象徴するような星座。誰かが陰ながら尽くしてくれていたことに、はっと気づく瞬間があるかもしれません。

月の側には海王星がいます。海王星は、神秘的な星です。

川に汚水を流し続けていたらいつか海も汚染されて、やがて自分たちが食べる食物へとその汚濁が返ってきます。自分の心の中を浄化し、澄んだ水のように見通しを良くしていくと、「対象」から返ってくるものもまた、精度の高い澄んだものとなりそうです。

🌕9月2日14:23頃、魚座で満月が起きます。魚座は深い浄化の星座。自分の心身を癒し、浄化するには最適の時です。見ないようにしている「影の部分」を見つけて浄化していくと、表の自分と統合されて「新しい自分のプロトタイプ」が出来上がっていきます。内側が整って行くと、新しい人生の基盤づくりも意識できるようになります。周囲の期待に応えるためでなく、自分がどうしたいかを今一度見つめ直せる時。

6日には水星が「天秤座」に移動し、金星は「獅子座」へ入ります。

乙女座さんにとって天秤座は「生来の才能・収入」などを意味する場所。経済的な動向について見通しがよくなったり、情報が手に入るかもしれません。コミュニケーション能力をお仕事で活用している人は、それに一層磨きがかかるかも。

また、乙女座さんにとって獅子座は「無意識・過去」などの見えない領域を司ります。過去が洗い流されるような、浄化の力がやってきそうです。

ちなみにこの日は月が火星と重なり、山羊座の天体群と金星とゆるいTスクエアを組んでいます。ここまで「風星座」がひとつもなく、「地星座」が非常に強かったのですが、このあたりで空気がぐっと動く印象があります。


中旬:旅の途中、人生の楽しみ

9日から、牡羊座で火星が「留」の状態に入ります。逆行前に、惑星が空で止まっているように見える現象です。エネルギーが滞る感じがあるかもしれません。そして10日から火星が逆行をスタートします。11月14日までです。逆行開始前後は、特に力が乱れがちになります。「イライラ・怒りの感情・焦り」などが浮かび上がってきたら、火星が来たな~と思って落ち着いてコントロールしてみてくださいね。

乙女座さんにとっては「深いつながり」を意味する場所で火星が逆行します。属している組織や、これまで働きかけてきた対象、親族など、濃いつながりを持つ存在との関わり方を、見直していくきっかけとなる出来事が起こるかもしれません。または、こうしようと思っていたことについて、少し検討し直すような場面があったり。

また、火星は「情熱や闘志」の星です。

水金地「火」木土天海冥・・・の並びの通り、火星は地球よりも外側にあるのです。だから、火星は外へ外へと向かうエネルギーだとされているのかもしれません。この人生の旅の中で、自分が外界へ向けて、どんなものをどんな風に働きかけていきたいのか。そんな「力の使い方」も見直せるときです。


さらに、11日には木星が「留」になり、13日に逆行から順行へと戻ります。乙女座さんにとっては「創造性・楽しみ・愛・子ども」などの場所で順行に戻ります。クリエイティブなお仕事をしている方に限らず、「自分のオリジナルなものを創り出していく」力を使っている人にとっては、これまで悩んでいたこと、上手くいかなかったことがこれから「再構築」の流れに乗っていきます。愛情関係、お子さんにまつわることでお悩みがあった人も、これから物事が新しい潮流に乗っていくような感じがあります。

後述しますが、木星の隣にある土星、冥王星もこのあと次々に順行に戻ります。再構築の流れは徐々にスムーズになっていくと思います。「人生の楽しみ」が、力強く、新しくなって輝きだしていく。そんなイメージです。


17日には乙女座で新月が起こります。

乙女座さんにとっては他ならぬ「自分自身」の場所で起こる新月です。

自分の中に眠る「まだ見ぬ自分自身」に出会うような、不思議な印象のある新月です。上旬から、「無意識」を金星の光が照らし、「才能」の部分では水星が情報の出し入れをしています。

新月のときには、普段月光や街の灯りによって見えづらくなっている「星空」がひと際明るく見えるように。

周囲が静かに暗闇を保っていてくれるから「自分の中にある光」をじっと観測できるような、そんな印象を受けました。

「古いもの」を断ち切って新しくスタートしていくために、「自分の内側に耳を傾ける」ことも大切です。これまでの学びに区切りをつけて、新しい事へチャレンジしていくとか、身近な人々との関わり方を新しく更新していくために、「自分の心に耳を澄ませる」ことができる時でもあるようです。

🌑2020年9月17日20:00頃、乙女座で新月が起こります。魚座満月で浄化した「古いもの」を手放して、「新しい生き方」をスタートするために、「自分の内側に耳を澄ませる時」。過去の分析、内省も必要でしょう。自分の意志をしっかりと持つために、振り返りをするとき。


下旬:前提としての自分

9月22日は「秋分」です。

春分と同じく「昼と夜の長さ」が等しくなる日で、太陽が真東からのぼり、真西へ沈む日。「光と闇が等しくなるとき」だから、此岸と彼岸の境界線が薄くなるのでしょうか。日本ではお彼岸の時期ですね。

春から育んだ実りを収穫し、冬に備えていく「秋」の季節に入っていきます。

この春からたくさんの変化がありましたが、変化から育まれたものもあるはずです。そうした恵みに感謝し、ここから冬に向けてどう熟成させていくのかを考えていく時期。

乙女座さんにとっては、ここから一カ月ほど「生来の才能・生まれついた場所・収入」にまつわることにスポットが当たっていきそうです。

太陽が天秤座に入り、牡羊座から始まる一年の折り返し地点。

真向かいの牡羊座には、逆行中の火星がいます。火星が表面化した「深いつながり」の人々との関係性の見直しがあったなら。それを見据えながら、ではそうした関係性の前提にある「自分自身の資質」を、その中でどう活かしていくのか、もう一度深く考えることができそうです。経済的なことについて、議題が上がる人もいるかもしれません。

秋分のチャートとして全体的に見ると、未来へ向けて、「人生の基盤」を再構築していく時間の始まりでもあります。これから築いていきたい人生のベースに必要となる「対人関係」も発展していきそうです。


27日に山羊座の土星が留になり、29日から順行に戻ります

乙女座さんにとっては、木星と同じく「創造性・楽しみ・愛・子ども」などの場所で土星が順行に戻ります。10月4日には冥王星も山羊座で順行に戻るため、オリジナルな生き方の再構築が、ここから活発に動き出していきます。



9月は「火星」の逆行開始、「木星・土星」が順行に戻るなど、天体のエネルギーのベクトルが少しごちゃっとする感じです。

心身が疲れていると、そうした力の乱れを受けやすくなると思います。夏の疲れが出る時期でもありますので、体調管理に気をつけてみてくださいね。

夜空では、木星と土星が毎晩寄り添っているのが観測できます。肉眼でもはっきり2つの惑星が輝いているのが見えますよ。

これから12月のグレート・コンジャンクションに向けて、木星と土星はどんどん接近していきます。20年に一度の天体ショーです。たまに夜空を見上げて星の動きを体感すると、太陽系のリズムと自分がリンクしていくような気がするんですよね。

乙女座さんが実り豊かな秋分を迎えられるよう、心よりお祈りしております。

それではまた!



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