天秤座さんへ 7月の手紙

天秤座さん、こんにちは!

夏至もすぎ、いよいよ夏がやってきます。2020年後半は12星座それぞれが、それぞれの場所で闘志を燃やしていくことになりますが、天秤座さんはそれを最もはっきりと感じられるかもしれません。

それでは上旬、中旬、下旬にわけて見ていきます!


上旬:てっぺんに着いた時、誰かに会う

先月から、6月、7月は天秤座さんにとって「今年の山」の頂上に着く時です、というお話をしていました。お誕生日から次のお誕生日までの、一年をかけて登る山。昨年に引き続き今年の山も中々の名山で、登り甲斐のあるものだったと思います。2018年頃から、天秤座さんは次から次へと天から課題が出されるような星の配置にありました。それでもくじけず登っては下り、登っては下り、今月にようやく大きなひとつの山を踏破するようなイメージがあります。てっぺんに辿り着いて見えた風景は人それぞれだと思うのですが、雲海の果てに次なる山もいくつか見えたことでしょう。

山頂にて達成感を味わいながら、コーヒー片手に下山のタイムスケジュールを考えていると、不意に隣に誰かがやってくるような気配があります。振り向くと、こちらをじっと見ている人が目に入りました。やがてその人は、情熱的な語り口で何やら話を始めます。あなたは突然のことに驚きますが、ここで出会ったのも何かの縁だと思い、滔々と続く話にいつの間にか耳を傾けることにしました。

と、例えるならこんなふうに、山頂にて誰かと出会う気配がします。

少し詳しい星の動きをお話すると、6月28日に火星が牡羊座に入りました。天秤座さんにとって、牡羊座は真向かいにあり「対人・交渉・パートナーシップ」などを司る場所です。

今回の火星移動が特別なのは、①火星は牡羊座の星である(本来の100%の力を発揮する) ②半年間という異例の長さで滞在する という二点においてです。つまり、マックスパワーの星が異例の長さで「対人・交渉・パートナーシップ」の場所に来るわけですから、シンプルに「相手がいる状況」が盛り上がっていきそうです。

火星のように情熱と闘志に燃える人が現れるのかもしれませんし、「対人交渉」の場が熱く盛り上がるのかもしれません。いずれにしても、「誰かの話を聞く」「誰かのアクションを受け止める」というのは今年後半の大きなテーマとなるように思います。というのも、今の星の配置だと天秤座さんは天体の引き起こす余波を受け止める位置にいるのです。まさに天の采配と言いますか、不安定な世の中だからこそバランスの星座である天秤座さんへ余波が向かうのだろうなと感じました。これから半年間、周囲の人々の話を聞く立場になるのかもしれませんし、交渉を必要とするような状況がやってくるのかもしれません。現象の現れ方は人それぞれですが、「相手との対話」というものに熱い火が灯るのが予想できます。

続々とあなたに話をしたいという人がやってくるかもしれませんが、ひょっとしたらその中に、人生を共にするようなパートナーがいるかもしれません。それはプライベートのパートナーであるかもしれないし、ビジネスパートナーかもしれない。肩を並べて歩くようなライバルであるかもしれません。中には、その出会いがきっかけで「自分の居場所」に大きな変化がある人もいそうです。これはここから半年ほどかけて進める物語ですが、その兆しを5日前後に感じる人も多いかもしれません。

🌕7月5日 13:44頃に山羊座で満月(しかも月蝕です!)が起こります。天秤座さんにとっては「家・居場所・人生の基盤」などを表す部屋で起きる特別な満月です。これまで家や人生の基盤にまつわることで努力を続けてきた人には、大きな成果が期待できる時です。


中旬:裁かずに調和する

12日には水星が順行に戻ります。ここからコミュニケーションや通信、それから感情の滞りもスムーズに流れるようになっていきます。この日の前後は特に、誰かと出会う、対話する、といったことが起こりやすい時です。

ここでひとつだけ注意したいことは、誰かの話を聞いたときに「裁かない」ということです。

12星座はそれぞれが属する「軸」があります。天秤座さんが属する「活動宮」という軸の中で、7月中、他の活動宮の仲間を静観できる立場にいるのは天秤座さんだけなのです。他の仲間たちは皆、自分の星座に天体が来ていて、それぞれに忙しく動き回っています。それも、中々ハードでスピード感のある動きです。だからこそ、今冷静に状況を俯瞰できる天秤座さんに相談を持ち掛けたり、心の内を話しに来たりするのだと思うのですね。

天秤座さんはその名の通り、天秤を象徴します。それは時に人を測るものさしにもなり、ジャッジメントの材料にもなります。知性を司る風星座でもあり、知的な分析と精密なバランス感覚に基づくジャッジには、誰も反論できない圧倒的な説得力があります。ただ、この時期だけは裁かず、「人の話を聞く・受け入れる」ということに集中してみてください。ただ傾聴して、共感する。

緊張感が高まって誰かに話さずにはいられない、なんていう時。それは「評価」や「解決」をしてもらいたいのではなくて、ただ誰かに「受容」して「共感」してもらいたいのだと思います。活動宮の皆は、今それぞれに緊張感を持って物事に当たっている時期。その緊張をほぐすために、天秤座さんに話を聞いてもらいたいのだと思います。

下旬:仮面のない世界

21日には蟹座で新月が起こります。あれ、先月も蟹座で新月(しかも日蝕)が起こらなかったっけ? と思った方。そうです。今回はダブル蟹座新月なのです。ただ、実際にはほぼ蟹座と獅子座の間で起きる新月となります。二つのテーマの間で起きるスタートの時です。

天秤座さんにとって蟹座は「社会・キャリア」などを表す公的な場所です。そして、獅子座は「友情・理想」などの上下関係のない私的な場所。そのどちらもが混ざり合うような場所でおきる新月。

公私というものの境界が薄くなり、どちらの場でも「同じ自分」で過ごす事ができるようになるような大きな時間が始まっていくという印象があります。天秤座さんは社交の星座とも言われ、どのような場所においても七変化できる仮面を持っている人びとです。でも、だからと言って必ずしも社交が好きなわけでもないような気がするのですね。家に帰ると仮面を脱ぎ捨てて誰とも話さずに一人の世界にこもる、という天秤座さんの話もよく聞きます。

そうした内と外で仮面を付け替えるスタイルに区切りをつけて、どちらも仮面をつけない本来の自分で向き合って行こうという意識が芽生える。今回の新月ではそんな印象を受けました。

🌑7月21日 02:33頃に蟹座で新月が起きます。蟹座のラスト度数で起きる新月。色々な感情に整理をつけ、新しい段階へと踏み出す時期となります。


いかがでしたか?

7月から、対人関係が盛り上がって来る時期に入ります。ここからの半年間、相対する人から何を感じ、何を学ぶのか。この期間に受け取ったものは年末のグレート・コンジャンクション以降の「愛と創造の世界」に向けて、なくてはならない大切な経験となっていきそうです。




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天秤座さんにとって素敵な7月になりますように!

それではまた!


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