蠍座さんへ ５月の手紙
蠍座さん、こんにちは！
今月から１２星座占いのタイトルを変えてみました。１２星座別の記事を書き始めた頃から、これって何かに似てるんだよなあと思っていたのですが、最近「あ、手紙に似てるんだな」と思い当たりました。無意識のうちに、それぞれの星座さんへの手紙のように記事を書いていたみたいです。もしよかったら、読んでみてください。
新緑の季節がやってきました。朝露をきらきらとまとう若葉が爽やかな風に揺れているのを見ると、不思議と元気がわいてきます。
５月を上旬・中旬・下旬にわけて見ていきたいと思います。
新月・満月については記事の後半で！
稲妻のようなコミュニケーション
上旬は、対人関係が大きなカギを握っているようです。特にプライベート、ビジネス問わずパートナーシップにおいて、大切なコミュニケーションが発生する予感があります。それがどのような種類のものかはわかりませんが、あなたのアンテナめがけてピシャーン！ と落ちてくる誰かの言葉であったり、想いであったりするような気がします。
蠍座さんは数年前から学びとともに、コミュニケーションの領域においても大きな変化と成長を続けて来たのではないかと思います。自分と周囲の人々との意思疎通の仕方について、初心に戻って捉え直すような流れがあったように感じるのです。知り合った人をもっと深く知ろうとするとき、そこに必ず自分とは違う部分を見つけ、新鮮な喜びとなることもあれば、時にそれが摩擦となることもあるでしょう。そういった摩擦によって起きる熱を自分の中でどう処理していくのか。去年はおそらく、その熱で発生した炎を消火することでいっぱいいっぱいだったかもしれません。しかし今年は、その熱を自分のエネルギーとする方法がわかったと思うのです。だから今回の電撃的なコミュニケーションも、落ち着いて体の中心でしっかりと受け止めることができる。そんなふうに感じます。そしてそれは、あなたの中心にしっかりと響くもので、この対話によって自分自身の内側も変容させられるような印象があります。その変容は、新しいあなたへ生まれ変わるための価値あるものであるはずです。
巣作りの準備
先月から「家や居場所」について解決していくべき課題が見つかった人も多かったのではないかと思います。家は一人でも建てることができますが、「居場所」というのはきっと、人との関わりの中で自然と生まれるものではないでしょうか。あなたがこれまで学んできたコミュニケーションの流儀は、これから始まる居場所づくりのための大きな材料となるようです。
また、この居場所づくりは上で書いた電撃的な対話と深く関係しているようにも思えます。上旬の話し合いが方向性を決める材料のひとつになるような気がするのです。
この家や居場所をつくる作業は、来年以降本格的に始動していく人生の一大プロジェクトです。６月までは、焦らずじっくりと色々なものを吟味していく時間になりますので、この期間に感じた事やアイデア、出会った人などは心にとめておくと良いかもしれません。不動産を購入する予定のある人は、気になった土地や物件を実際に見てイメージを膨らませると、後々のクオリティにつながってくると思います。
また一方で、両親や実家との間で解決していく課題が見つかる人もいそうです。こちらもこれからしばらく継続的に向き合うものとなりそうですが、今年末にはひとつの喜ばしい結論へと辿り着く。そんなふうに感じます。
「楽しい」は心の栄養
中旬から6月下旬までは、自分を表現することに意欲がわいてきます。創作意欲、表現欲といった内側からあふれてくる創造の力があなたを動かしていきそうです。数年前から「学習」について非常に意欲的になった方が多いのではないかと思うのですが、吸収した知識を自分の血肉として身に着け、外側へアウトプットする時間に入るのかもしれません。自分というフィルターを通して、オリジナルなものを作り出していくときです。
これは何も作品づくりのようなアーティスティックなものに限りません。仕事において新しいプロジェクトを手がけてみたくなったとか、趣味の活動に没頭するとか、自分らしい感情表現をしたくなるとか、色々だと思います。共通して言えることは、内側からわき出てくる「自分らしさを出したい」という想いや、とにもかくにも楽しくて夢中になってしまう趣味のような、自分発信のものだということです。
ここで「楽しい」という心の栄養をしっかりととることで、今年下半期の仕事のモチベーションが上がると思います。また、この時期に見つけた自己表現の形が、そのまま仕事の中にも活かしていけるのかもしれません。
実は蠍座さんは、下半期はずっと日々の仕事のエンジンがフル稼働していく予定なのです。それは職場におけるルーティンワークかもしれないし、家事のような毎日の作業かもしれないのですが、６月末以降はそこをトップスピードで駆け抜けていくような印象があります。だからこそ、この５月中旬から訪れる「ワクワク」「楽しみ」「きらきら」を思う存分胸に吸いこんで充電していくと、年末までのフルマラソンを満足行く形で走り抜けられる。そんなふうに感じました。
また、中旬からは女性にとっては特に出会いの季節でもあります。あなたが自分らしい活動に専念する姿が、誰かの心を打つのかもしれません。あなたらしい感情表現に、射抜かれる人もいるかもしれません。この時期は受け身ではなくポジティブな積極性が出会いを引き寄せます。ただ、真の優しさのない男性には要注意です。甘い言葉は優しさを擬態できますが、あなたのことを誠実に思いやってくれているかどうかは行動に表れているはずです。
社会全体が長い見直し期間へ突入
そして中旬からは多くの天体が逆戻りを始めていくので、社会全体が見直し期間へと突入していく印象です。経済や生活の再生に向けて、様々なことが見直しを促される期間です。
秋ごろまではこの動きが続き、最終的に新しい動きがスムーズに回りはじめるのは年末あたりのように感じられますが、そこへ向けて個人レベルから社会レベルまで、５月中旬から徐々に動き始めるようです。
受け継ぐもの、想い
下旬からは深い関係性にスポットが当たって行きます。ここでいう関係性とは、自分との間に太い生命線がつながっているような「濃い関係性」のことです。例えば組織と自分は「労働と報酬」といったエネルギーの交換によってつながっています。血縁ならば、単なる利害関係ではない「切っても切れない縁」でつながっています。そんな命のラインでつながるような存在との領域に、焦点が当たっていくようです。
この領域は、もともと蠍座さんの場所でもあります。第８室、８ハウスなどと呼ばれる場所なのですが、８という数字は横に倒すと ∞ （無限大）の記号になります。この記号を見ると、エネルギーが無限に循環していくような印象を抱きます。左右に輪っかがあることもポイントで、自分が相手に働きかけると、相手からそれを受けた反応が返って来る。そんなイメージがあるのですね。
この時期、蠍座さんはこれまで対峙してきた相手や力を尽くしてきた存在から、何か大きなお返しがくるような気がするのです。それは物であるかもしれないし、感謝の気持ちや大切な教えなどの、目に見えないものであったりするかもしれません。
これを受けとることによって、ひとつ新しい何かがスタートしていく。そんな予感もあります。
満月・新月について
５月７日１９：４６頃、蠍座で満月が起きます。
ご自身の星座で起きる満月です。
パートナーシップにおいてひとつの決定的な何かが満ちていく。そんな印象があります。それはどこか神聖な趣さえ感じられる、天啓のような出来事によるものかもしれません。どのような形でもたらされたとしても、この天啓は本質的なところであなたを導いてくれる光だと思います。
全体的には満月前後、様々な事象が「導き」を示してくれるような印象があります。子供を導いている親は、そのまた上の祖父母から導きを受けているものです。教えとはそのように、連綿とつらなっていくものなのだと思います。この時期に受けとった気づきやガイダンスは、一人で抱え込まずに周囲の人に分かち合うことでよりポジティブに拡がっていくように思います。
また、現代的な生活の中で忘れ去られてきた、いにしえの教えのようなものが密かに花開くイメージもあります。「所有すること」から解放されるような印象もありますので、物欲や所有欲に関して浄化が起こる人もいるかもしれません。
５月２３日０２：３９頃には、双子座で新月が起こります。
上でも書きましたが、この新月時期は「受け継ぐもの、想い」がテーマになっています。あなたのもとに色々なものが贈られてくるような時期なのですが、それはあなたがこれまでしてきたことへの返礼品のようなものです。遠慮せずに感謝して受け取ることで、相手の想いや大切な教えも一緒に受け取ることになるだろうと思います。また、逆に受け継ぎたくないものがあるとするなら、しっかりとその意志を表明することが大切です。例えば因習のような負の遺産とも呼ぶべきものは、あなたがＮＯと表明することで今後より良い伝統へと変えていくこともできるはずです。
全体的に見るとこの新月前後は、慣れ親しんだところへ戻ろうとする動きと、新しい方向へ変えようとする動きが表れるように感じます。様々なシステムを元の通りに戻そうとする動きと、そうではなくて変えるべきところは変えて行こうとする動きとが、二分するのかもしれません。
情報の流通が加熱していく時期でもあり、これまで表には出てこなかったサイレントマジョリティの声があちこちから噴出しそうな予感もあります。
これは社会的な大きなレベルでも表れると思いますが、個人レベルでも同様に向き合うべきものとなりそうです。これからの社会や環境をより良くするために、何を残し、何を変えていくべきなのかをしっかりと意見交換するような時期にさしかかります。
蠍座さんの５月を読んでみました。外出自粛の中、気分が塞ぐ人も多い頃だと思います。そんな時は、夜空を見上げてみてください。この時期は、宵の明星が見ごろを迎えているそうです。金星は地球とともに、太陽を周る軌道上で五芒星を描くそうです。不思議ですね。夜空を見ていると、そんな宇宙の神秘に向かって心の旅をしているような、果てのない気分になります。心を遠くに飛ばしたいとき、天体観測はおすすめですよ。
ここまでお読みいただきありがとうございます！
すべての蠍座さんが健やかな５月を過ごされますように。
それではまた！
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