限りなく透き通る透明

限りなく透明に近いブルー

村上龍さんの小説。


高校生の時、

急にインテリ路線へ転換しようと、読書なるものに挑戦するため、手にとった小説。

男子校の僕には、かなり刺激が強く、活字の力強さに感化されたことを覚えてます。


「限りなく透明に近い空気」

幼少のころ、とある人に言われた言葉がある。

「人を見るときは、その人が発している空気を見るといいよ。」

人によって感じる空気が違うから。


赤い感じだったり、

青い感じだったり、


温かい感じだったり、

冷っとした感じだったり


くすんだ感じだったり、

淡い感じだったり、

眩しい感じだったり。


確かに、その人の放つ空気には、色や温度や性質、形状など、様々な言葉で表現できるように思えた記憶がある。

そして、

「限りなく透明に近い空気の人は、信じていい人だと思うよ。」


あれから、いつもどこか頭の片隅にあった言葉。

僕自身も透明でありたいと思ったのを覚えている。


カンブリア宮殿で村上龍さんのお顔を拝見し、ふと思い出した懐かしい言葉。


「限りなく透き通る透明」


はたして、僕は、限りなく透明でいられているだろうか。


そんなことを思ったコロナ期の4月でした。


今日は私の残された人生の第1日目だ。運命の初日としよう。
多謝