2022.01.03_仕事始め式_年頭祈願祭
■挨拶
あけましておめでとうございます。
この度、2022年1月より
株式会社いわやの代表取締役社長を務めさせていただくことになりました。
よしさんです。
本年もよろしくお願い致します。
■はじめに
まずはじめに、コロナ過の厳しい状況が続いているとはいえ、
それでも、このような恵まれた会社環境の中で、
社長を引き継ぎさせていただくことに、
会長はじめ、副会長、相談役、
また今まで従事してくださったOB・OG、
従業員の方々に感謝申し上げます。
ありがとうございます。
■私
私の話を少ししたいと思います。
わたしは、20代のときに、
人生を10年ごとに大テーマを設定しました。
20代を基礎、
30代を応用、
40代を実践、
50代を確立、
60代を継承、
70代を還元、
80代を探究、
としました。
今年で、私は43歳になります。
今は、まさに実践の10年になります。
若いときに設定したテーマですが、
なんとなくそのような人生になってきているように感じます。
私が、東京での会社員を辞め、
家業のためにいわきに戻り、
いわや入社した理由は、たった一つでした。
それは、岩谷家の長男として産まれた
使命としての
責任感です。
社長になって贅沢したいとか、
良い思いをしたいとか、
そんなことは一切なく、
ただただ、長男としての責任感だけでした。
そして、
現在、私が、ここにいる理由も、
その時と変わりなく、
責任感です。
社長という仕事は、
本当に重責で、
孤独で、
過酷な職業です。
それは、子供の時ときから、
近くで、
会長の働く姿を見てきたので、本当にそう思います。
そうであったとしても、
それが、自分の命の使い道、使命だとするならば、
その使命に真摯に向き合い、取り組むことで、
私自身が磨かれ、
より良い人生を生きることになると信じております。
戻って来た時は、
本当に大変な会社に来てしまったと思うことも多々ありました。
これは、会社といっていいのかと衝撃を受けた覚えもあります。
それでも、少しづつ、一歩づつ、諦めず、
試行錯誤しながら、やり続けてきたことで、
いろいろ勉強させていただいて、
人として拡張、成長できたと思っています。
■目的
これから会社を代表として、経営させていただくことになりますが、
そもそもの出発点が、そこの私ですので、
経営の目的も、
私個人のためではなく、
岩谷家のため、そして働いてくださっている従業員のためになります。
経営の目的は、
「全従業員の物心両面の幸福の追求、豊人。」
ただそれだけです。
会社は、
それぞれが、仕事を通して自己成長し、物心ともに豊かな人生の機会を得るための場であると思います。
物だけでもなく、心だけでもなく、物心ともに幸せになる。
このことを目的にし、追求していきたいと思います。
■価値観
その中で、大切にしたい価値観を3つ共有したいと思います。
1つは、
「公明正大」です。
公明正大とは、心が潔白で曇りがないこと。
私心を差し挟むことなく、公平に堂々と物事を行うこと。
という意味です。
つまり、自分だけが良けば良いという私心ではなく、
利他の精神で、陰日向なく、共に勝つを実践しようとする姿勢です。
2つは、
「薩摩の教え・男の順序」です。
これは、薩摩藩が、評価すべき男の順序を5つにわけたものです。
1.何かに挑戦し、成功した者
2.何かに挑戦し、失敗した者
3.自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手伝いをした者
4.何もしなかった者
5.何もせず、批判だけしている者
そして、この1と2の
・何かに挑戦し、成功した者
・何かに挑戦し、失敗した者
を評価したと言われています。
つまり、他人事ではなく、自分事として、
自分が、チャレンジ・行動する姿勢です。
3つ目は、
先代の会長の言葉である、
「お客様の喜びを喜びに」です。
これが、商売の原点だと思います。
カスタマーサクセス(お客様の成功)のための商品サービスを提供し、
カスタマーサクセス(お客様の成功)のために行動する。
企業の利益は、お客様への義を貫き、信頼を得ることでもたらされるという先義後利の精神で、カスタマー起点の姿勢です。
この3つの価値観を大切にし、
実践する組織でありたいと思います。
■約束
そして、私が、皆さんに約束することがあります。
西郷隆盛の言葉ですが、
「功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ」
ということです。
今の時代でいうと、禄とは賞与、地位とは役職(ベース給与)ということになるかと思います。
つまり、結果を出した人、人間力を発揮した人は、
ちゃんと評価しますということです。
そして、結果というのは、
あくまでも数字を基本とします。
言っていることではなく、やっていることを基本とします。
勉強すればしただけ、学校のテストの点数が上がるのと一緒で、
仕事もやったらやっただけ、必ず数字で返ってきます。
数字は嘘をつきません。
■結び
株式会社いわやは、75周年、
パレスいわやは、45周年になります。
私が、70歳まであと27年、
「共に勝つ」を
株式会社いわやの土台とし、
「全従業員の物心両面の幸福の追求」、
そして、「100年企業」へ向けて、
会社を次の世代へ引き継ぐことを三代目の私の責務として、
社長業に努めてまいりますので、
何卒、皆さまのお力添えをよろしくお願い致します。
■2022年の指針
その一歩として、今年の指針は、
原点に戻り、原点から始める。ということで、
「社訓の血肉化」とします。
・料理を大切にもてなしの心
・全社員セールスマンチームプレーに徹せよ
・美しい笑顔のご挨拶身だしなみ
・資材の愛護
・人は鏡お客様は我が師
本当に、皆で作った良い社訓だと思います。
血肉化とは、自分のものにするということです。
意識しなくても、体に染み付いていて、
勝手に、自然に、できてしまっている状態のことです。
一人一人が、自分の言葉で、自身の体験談を通して、
他の人に話し、伝えることができるくらい、
日々、愚直に実践し続け、血肉化していきましょう。
■最後に
最後にですが、
私が、社長になることに期待していただいて、本当に大変有り難いことです。
ただ、少し厳しいことをいうかもしれませんが、
新しい社長が、きっと変えてくれる、良くしてくれると、
もし思っているとしたら、その人にとっては、おそらく今までと何も変わらない、
または、期待しているほどの変化は起きないと思います。
逆に、社長交代のこの機会をきっかけに、
私が変えていきたい、私が変わっていきたいと思っている人にとっては、
大きな変化の機会になっていくと思います。
ぜひ、期待は、自分自身にも大いに期待してほしいと思います。
そして、その期待に自分自身で応えていってほしいと思います。
自分の人生の主役は、自分自身です。
そのような当事者意識が、
自分の人生を生ききっていくことに大きく影響しますし、
そのほうが間違いなく得るものも多く、充実して楽しいと思います。
「一人でできることなど、たかが知れています。」
「でも、一人でもやるから、真の仲間ができていきます。」
「1人の100歩より、100人の1歩」です。
ひとりひとりが切磋琢磨、研磨しあい、
個人が輝く、さらに強い集団になっていきましょう。
■結び
今年は、行動価値基準として、
社訓の「血肉化」、
この一点に集中して
ひとりでも多くのお客様から、
「さすがいわやさん」
「さすが◯◯さん」
といわれる仕事をしていきましょう。
今年一年、皆さまにとって実り多い、充実した一年になりますよう
ご祈念申し上げます。
本年もよろしくお願い致します。