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クリスマスイブに、急遽ひとりで九州のとんでもなく素敵な茅葺の貸切サウナ付き温泉宿に泊まることになったら#2【食事編】


突如、熊本県山鹿市「平山温泉 豆富屋やまと」でクリスマスイブのソロ活を行うことになった経緯は前回のNoteでお話した通り。温泉、そして藁葺の離れと「やまと」の佇まいに圧倒されながらも、夕飯タイムへと時は流れていく。
豆富屋を名乗る「やまと」の料理とは…豆腐料理中心に進行するという私の予想は覆され、圧倒的な熊本の食のパワーと、その実力を思い知ることになる。

雰囲気抜群の渡り廊下を抜けると…そこは体験したことのない熊本の食のパラダイス

つるつるのお湯に浸かった後は、お楽しみの夕飯タイム。 旅の楽しみは食にあり、といっても過言ではない。
滞在する10番の離れから、山の趣きを感じながら階段を下り少し足を伸ばすと、これまた味わいのある食事処「わらび」がある。履物を脱いで、扉を開けると、外へと続くちょっとした渡り廊下が続き、また建物の中へ入っていくと個室への案内される。この素敵な渡り廊下を部屋へ向かっていく時の、段々と押し寄せてくる期待感はもはや誰にも止めることはできない。

食事処わらびのエントランス
渡り廊下の一角

熊本グルメがここに集結。「豆富屋やまと」は豆腐だけではなかった

個室に案内されると、すでに料理が用意されている。見た目にも美しい 、繊細な料理に山のもみじや、ブドウの葉が添えられ、奥には鍋が見える。早速いただいてみると、豆富屋を冠するだけあり、 豆腐豆乳その他大豆を用いた料理の優しい味わいが出迎えてくれる。豆腐はもちろん好きだが、豆腐料理のみは旅の食事としては少々物足りない。 豆腐は主役にはなれないんだなあ…。もしかしたらヘルシーな精進料理のようなものなのかもしれない。 それでも体にいいことは間違いない、ありがたく頂こう、そんな私の豆富屋やまとへの勝手な印象を大きく超えていく、熊本県の攻撃がここからスタートする。

豆富屋やまとの手作り豆腐はほろほろの舌触り
目にも鮮やか、季節の趣を感じる料理
様々な豆腐料理が続く

私は、熊本のもっとも代表的な郷土食材をすっかり忘れていた。それは馬肉である。豆腐料理の後は、 旨味を感じる歯ごたえのあるヒラメの刺身、そして真打登場、にぎやかな「馬刺しの盛り合わせ」が姿を現した。そういえば、先月は北海道で全く癖のない鹿肉を頂いたとことを思い出し(いつかこの振り返りも書いてみたい)ながら、目の前の馬肉たちに圧倒される。
私にとって馬の刺身はあまり馴染みがなく、少々おそるおそるという感じだったが、この5種類の馬刺しを前に、どれから頂こうと箸が迷う。

馬刺しの5種盛り合わせ、中央が「たてがみ」

馬刺し5種盛り合わせに、馬刺し豆乳しゃぶしゃぶとは?「豆富屋やまと」で頻発するパワーワードの交通渋滞

馬刺しの味は、思ったような癖はなく、脂身のしつこさを感じない。ただただ馬の刺身を食しているこの体験に驚きながら、甘めの九州醤油、生姜やにんにくなどの薬味と合わせ、様々な味わいで馬刺しを堪能した。新鮮な馬刺しはこんなにも癖がなく、おいしい。ただ、「 たてがみ」は見た目も100%の脂身ということで、どうしても手を伸ばすことができず、残してしまった。よく耳にする希少な食材だと思うので申し訳ない気持ちに。
そんな申し訳なさを感じる私に、温かく癒してくれたのが、馬刺しの豆乳しゃぶしゃぶである。またもやパワーワードが渋滞するやまと。

豆富屋のお家芸「豆乳」を使ったスープに馬刺しをしゃぶしゃぶして頂く。これは全くもって初体験。このしゃぶしゃぶの模様は動画に収めている。あまり油っぽさは感じない、癖のない、柔らかなお肉は、あっという間に食べ終えてしまった。

そして、山鹿牛のステーキも提供され、熊本県の食パワーの集結を私は目の当たりにした。

山鹿牛も食のパラダイスに参戦

食事量は、私には到底食べきれないものであった。
旅先の料理は時として量が多いと感じる時がある。食事量の多さは、おもてなしの量とは比例しない。フードロスを減らすためにも、全ての宿泊業の皆さまには、ぜひボリュームは調整をお願いしたいと思った次第である。

次は、いよいよ私ランキング1位のサウナ体験も話へと進む。

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