キリスト教を知るには…
私がキリスト教についての基礎知識を得る上で役立ったのは、
ホセ・ヨンパルト『カトリックとプロテスタント』サンパウロ、1986
です。
大学時代に読みました。
プロテスタントはいくつも宗派があるけどカトリックは一つ、など基本的なことから学べます。
著者はカトリックの司祭なので、カトリック側からの視点が中心です。
それでも、内容が偏っているという印象はありませんでした。
また、ヨンパルトは法哲学者として日本で長く活動した人です。
そのため、本書は翻訳ではなく元々日本語で書かれています。
スペイン出身の司祭が出した、日本人向けのキリスト教入門という点で稀有な本なのです。
この本で最も心を打たれたのは、寛容についての話でした。
司祭・法哲学者ヨンパルトによる寛容の定義に唸らされます。
ぜひ読んで、ご確認を!