RAMMSTEINの存在論
ドイツのロックバンド、ラムシュタイン。
ファシズムっぽい演出で人気を博している。
1999年のコロンバイン高校銃乱射事件の犯人も、マリリン・マンソンとともに聴いていたという。
マンソンは、少年たちを事件へ駆り立てたとして糾弾された。
その模様は、マイケル・ムーアの『ボウリング・フォー・コロンバイン』でも取り上げられている。
ところで、ラムシュタインは糾弾されたのだろうか?
別に、どちらでもよいのだが。
ちなみに私は、'Ich Will'という曲が好きである。
以前それを聴いていて、'Ontologie(存在論)'という言葉が耳に入ってきた。
流石はハイデガーの国だ!と思ったが、よくよく調べると'untergehen(滅びる、倒れる)'だった。
ハイデガーの存在論は、死への意識を重んじるので、当たらずとも遠からずといったところか。
最後に、マリリン・マンソンとの違いを述べると、マンソンがステージ上で激しく動き回るのに対し、ラムシュタインはむしろ悠然としている。
マンソンは襲いかかって来そうな勢いだが、ラムシュタインの場合は吸い込まれそうになる感じだ。
同国のクラフトワークの演出を継承しているのかもしれない。