♪打ち上げあるある言いたい
寄席や落語会は、高座だけでなく、打ち上げも醍醐味である。
仕事の後の一杯が楽しみなのだ。
もちろんこれは落語界だけでなく、どこの業界もそうであろう。
大きな会社では、新入社員が9月ぐらいから 忘年会に使うお店へ下見に行くなんて話も耳にするし、
どこも打ち上げを楽しむことに余念がない。
そんなに前もって事前準備をしなくちゃいけないということは無いが、打ち上げは前座の腕の見せ所だ。
特に 新人前座とベテラン前座(?)で腕の差が出るのが、
いかに師匠方の目を盗んで食べたいものを食べ、飲みたいものを飲むか。
注文するタイミングが分からず、融けていく氷が生み出す水で少しずつ水分補給するというのが前座1年目のあるあるである。(もちろん、注文してはいけないと言われている訳ではない。なんかビビって頼めないだけ)
そうかと思えば、料理がコースで出てくる打ち上げで、
お通し→サラダ→唐揚げ→ポテトフライ→お刺身……と料理がどんどん出てくるなか、ポテトフライだけが誰からも見向きもされず、8人前の冷めたポテトをひたすら食べ続けるということもある。
しかし、4年目になった今では、「お酒をたくさん飲める後輩ってかわいいですよね??」という圧をかけながら雰囲気を醸しながらおかわりを頼めるようになったし、
テーブルの一番遠く対角線上にあるお刺身に手を伸ばせるぐらいには図々しくなれた。
大成長である。
それでもやっぱり過不足なく腹8~10分目でわりを迎えるのは難しい。
ただ、
このゲーム(打ち上げ)、必勝法がある。
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