UEFA Champions Leagueって、なに?(前編)

ヨーロッパのサッカーにはいろいろな大会がありますよね。
代表的なものでは各国リーグに加え、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、そして各国のカップ戦などがあります。
はじめて見ると、自分が今見ている試合は何の大会なのか、これに勝てばどうなるのかなどがよくわからないということも珍しくありません。

そしてその中でも特に注目されるのがチャンピオンズリーグです。
この大会、なぜ注目されるのでしょうか?

それは、ヨーロッパの1位、言ってしまえば世界の1位を決める大会だからです。
例えばメッシやネイマールといった超一流選手はそれぞれアルゼンチンとブラジルの選手であるように、ヨーロッパには世界中からスター選手が集まります。
つまりサッカーにおいてヨーロッパのトップは世界のトップなのです。

「チャンピオンズリーグ」って長い

少し余談です。
「チャンピオンズリーグ」って、長いですよね。

チャンピオンズリーグの正式名称はUEFA Champions League
この頭文字をとって、CLもしくはUCLと呼ばれるのが一般的です。
口で発音するときも「シーエル」とそのまま言う人が多いです。
この記事でも、これ以降はCLと表記しますね。

ちなみに、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)はEL(UEL)、ワールドカップはW杯と略されることが多いので、覚えておくと便利でしょう。

さらにもうひとつ、「UEFAって、なに?」とお思いの方もいるはずです。

UEFAは欧州サッカー連盟のことで、関係としてはヨーロッパ諸国とEUに似ています。
簡単に言うとヨーロッパのサッカー全体を取り仕切っている組織で、そのUEFAが主催しているので大会名の最初に「UEFA」が入るのです。

CLならではのルール

ではいよいよここから、CLを見る上で知っておきたいルールを見ていきましょう。

ルールとは言っても、オフサイドやファウル、得点などは他と同じです。
では、他と何が違うのでしょうか。

それは、大会への参加条件、次の試合へ進むための条件です。
それぞれ説明します。

まず大会への参加条件ですが、簡単に言うと「強い」ことが条件です。
その強さをどう測るのかというと、前シーズンのリーグ戦の戦績が反映されます。
詳しく見てみましょう。

まず、国ごとにリーグ戦上位何チームがCLに出場できると決まっています。
例えばスペイン、イングランド、イタリアは4チーム、フランスとロシアは3チーム、ポルトガルやベルギー、オランダは2チームです。
これ以外にも2チームもしくは1チームの出場が決められている国がたくさんあり、合計で79チームが大会に参加します。

ちなみにここでのヨーロッパの意味は非常に広く、旧ユーゴスラビアなどの東欧や北欧、ロシアも含まれています。

これほどたくさんのチームの中から1位を決めるのは大変なので、本戦の前に予選が行われ、32チームまで絞られます。
ただしイングランドやスペインなど(具体的な国と順位は省略)からの出場クラブは予選が免除されており、いきなり本戦から参加できるのです。

なお前シーズンのCL優勝チームは、無条件で翌シーズンの本戦に出場できます。

優勝までの道のり

本戦は、大きくグループステージノックアウトステージに分けられます。
グループステージはGSと表記されることも多いですね。

GSでは32チームが4チームずつ、8つのグループ(AからH)に分けられ、総当たりで各チームホーム&アウェーで計6試合を戦います。
そして各グループの上位2チームずつ、合計16チームがノックアウトステージ進出となります。

ちなみにGSを3位で終えたチームは、CLの下位互換(?)であるELのプレーオフ(本戦出場を懸けた試合)に参加できます。

グループステージの順位はどうやって決まる?

総当たりの勝ち点方式が理解できる方は、飛ばしていただいて問題ありません。

GSでは勝ち点方式が用いられます。
勝ち点方式では試合での得点の大小に関係なく、試合に勝ったチームに3ポイント、引き分けの場合両チームに1ポイント、負けたチームは0ポイントが与えられます。

なのでGSで全勝した場合は勝ち点18、5勝1敗の場合は勝ち点16となります。
この勝ち点の最終的な値で、グループ内の順位が決定します。
もし勝ち点が同じだった場合は、その両チーム同士の試合での得失点差(得点-失点の値)で値が大きい方が上位です。
もし得失点差も同じだった場合、その両チーム同士の試合で多く点を取った方が上位です。

と、随分長くなってしまったため今回はここまで。
次回は白熱のノックアウトステージについてご紹介します!!

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