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ボリュームがえげつない。『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』一周目クリア

前々作の『P4G(ペルソナ4 ザ・ゴールデン)』が、本当に携帯ゲーム機の作品なのか?と思ってしまうほどのボリュームで、一ヶ月以上遊んでました。『P5』は未プレイで、怪盗というコンセプトに馴染めるのか不安なところもあり、どうしようかなーと思ってた矢先に友人に貸してもらえることになったので、今作『P5R』をプレイ。

率直に書くと、ボリュームが頭おかしいレベルだな、と。『P4G』は一周目が三週間近くかかったと記憶しているのですが、『P5R』は一周目で一ヶ月かかりました。プレイ時間は、やり直したのも含めると100時間を超えています。しかもこれが、太陽のコープ未発生だったり、お寺などのスポットも通わずでこの時間(太陽のコープの存在に気づいたのが11月後半だったのであきらめました)……。

システム面の作り込みがすごく、例えばメニュー画面だと、画面が変わるごとにジョーカーが動きます。パレス攻略時のショートカットに入るジョーカーのアニメーションなんか、やたらお洒落なんですよね。また、ミニゲームも豊富で、バッティングやダーツ、大富豪もあります。本編攻略そっちのけでミニゲームにどっぷりハマることも多かった……。渋谷の駅はかなり作り込まれているので、未だに迷う。

戦闘は、特定のキャラ同士のコラボ攻撃「SHOW TIME!」や、相手のダウンを取ると任意のキャラに攻撃のターンを変えられる「バトンタッチ」。新しく入った「銃撃」「核熱」「念動」という属性。それまで確率での攻撃しかなかった「光」「闇」も「祝福」「呪怨」に変わってダメージ攻撃がプラス。弱点がない相手でも、状態異常にしてから特定の属性で攻撃したらダウンを取れる、など戦略の幅が広がっています。どうダウンを取るか?どうバトンタッチをつないで火力を上げるか?戦い方が奥深い。

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攻略情報を参考に作ったルシファー。明けの明星の火力特化にしたので、ボス戦にも雑魚散らしにも使えました。

現代社会に怪盗?とも思いましたが、人の強い欲望の核である「オタカラ」を奪うこと、世間にヒーローとして注目されること、敵との騙し合いなど、上手いことコンセプトが活きたシナリオになっていましたね。むしろSNSの台頭によって、世間の声がヒーローに直接届くようになったことが、「怪盗がいても不思議じゃないのかもしれない」と思わせられる要因になっているのかも。物語が進むにつれ、現代社会+怪盗に違和感を抱かなくなっていきました。

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コミカルなのも怪盗の魅力(適当)


ただ、難点もあります。コープ発生時、検事である新島冴に尋問されるシーンが挿入されますが、これが非常にテンポを悪くしている。今作の話の構造上、物語の中盤から振り返って進行するため、この演出は構造に沿っているのですが、さすがに何度も入れられると「もういいよ!」となった。

また、今作は三学期が追加要素ですが、これが熱量不足。物語として2月のボス戦がピークのため、それから先はあっけなく終わります。『P4G』のように最終日にボス戦&後日談があればまた違ったのでしょうが、後日談は続編の『P5S』で描かれるため、それもなし。「もう終わったの?」という感覚だけが残りましたね。


こうした難点こそあれど、『P5R』は力作だったな、と思います。外出自粛要請で、インターネット内でも不満が散見される中、全く苦にならなかったです。それだけ時間が溶ける作品なのです。『P5』未プレイの自分でも楽しめましたし、このSTAY HOME期間を満喫してみてはいかがでしょうか。


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モルガナくんは可愛い(小並感)