見出し画像

日記をつけ始めた。

年が明けたら始めようと思っていた。
誰もが「今年は〜〜をやる」と決意するであろう年初め、私は日記をつけ始めた。

学生時代から○時になったら勉強しよう、○時になったらお風呂に入ろう、新しいことを始めるなら月初めに、と日常の些細なことから何かとつけて"キリの良さ"を重視していた。ただ先延ばしにしていただけと言われたら言い訳もできないが。でも最近になって、そんな綺麗事ばっかり言ってたら何も始められないという当たり前のことに気づき、おかげで色んなことに対する行動のハードルが低くなった。昨年で言ったら、ジムに入る、辞める、脱毛を始める、コーチングを受ける、有料セミナーに申し込む、初めてのアーティストのライブに行くなど。比較的大きいお金が動くことほど思い立ったときにやらないと後で絶対やらない。断言できる。「思い立ったが吉日」ということわざにある通り。特に経験への投資は後々やろうと思ったとしても、その機会が次いつ来るかはわからない。もし違ったらやってみたあとで辞めればいいのだ。一方で、物は今買わなくても逃げやしない。まったく同じ物は買えなかったとしても似たような物はそこらじゅうに溢れている。そんなこんなで最近の私は、経験の買い物は迷ったらやる。物の買い物は迷ったら辞める。とてもシンプルでわかりやすい。

そんな私が年初めにこだわって日記を始めたからには理由がある。前置きが長くなってしまった。

今回始めたのはいわゆる3年日記と言われるもの。同じページに3年分の同じ日付の日記欄があるから、2年目以降は1年前のその日に自分が何をして、どんなことを考えていたか一目で分かる。
私は自信がなくなったときや少し立ち止まっているように感じるとき、ふと1年前のカレンダーを見て「あんなことやってたな」と振り返ることがある。そうすることで確実に進んでいるということを実感できるし、自分成長してるじゃんと自信に繋げることができるのだ。
前々から、自分の変化や成長を内面的な部分から細かく振り返れるという複数年手帳には魅力を感じていた。日記を始めては続かなかった経験から手を出すのを躊躇っていたが、今度こそはやろうと意気込んだといった感じだ。私の場合、中途半端なときに始めると中途半端に辞めれてしまう、辞めることを許してしまうという節があった。これまでの日記がそうだ。思い立ったからと月の途中から始めてみたものの、数日しか続かないということがあったり、多少続いたとしても数ヶ月で終わってしまう。気が向いたときに書くから日記帳とかではなく、ただのノートを使っていたというのも諦めが早い要因の一つになっていたかもしれない。
だから今回は専用の日記帳を用意して、この日記を振り返る3年後の楽しみを想像し、万全な状態で年を明けた。これ以上無い日記のスタートだ。

2025年1月1日から日記をつけ始めて約一ヶ月。
ちゃんと準備して始めたということもあってか、無事続いている。ベッドに入る前にノートに向かうという習慣は良い。ルールを細かく決め過ぎると億劫になるから、敢えて何も決めていない。内容もただ起きたことを羅列したり、自分の感情を書いたり、印象に残った言葉や日々の気づきをメモしたり。1行の日もあれば、みっちり10行ほど書く日だってある。ただ、ひとつだけ意識しているのは一日のなかで良かったこと、できたこと、嬉しかったことなどポジティブな出来事や感情に目を向けること。もちろんネガティブが強い日もあるけど、最後はポジティブな感情で日記を終える。そうすることで明日を迎える準備が整う。


始めてから少し経ち、毎日日記をつけることで得られるメリットが5つほど見えてきた。

①ポジティブな感情で一日を終えられる。
これはさっき書いたとおり。

②自分の感情の波を客観視できる。
これは日記と一緒に、その日の状態を記録しているから。気分を天気になぞらえたシールを月ページに貼っている。一覧で見ることで、感情の浮き沈みとその起因となる出来事、傾向が見えてくる。自分の取説の精度を上げるのに役立つに違いない。

③日々の気づきや思考の種を見逃さない。
一日単位で振り返りの時間を取ることで、些細な気づきやふと考えたことを忘れないうちに残しておける。時間があればnoteに書いたり、スマホのメモ帳に走り書きしたりできるが、仕事の日はそうもいかない。なんかいいこと思い付いたはずなのに何だったか思い出せない…と悔やむことが無くなった。

④振り返ったときに成長を可視化できる。
これは一番最初に想定していたものだが、一ヶ月だけでも既に面白い。

⑤人生が豊かになる。
日記をつけ始めたから人生が豊かになったという話ではなく、日常に潜んでいる豊かさを感じることが増えたと実感しているから。無意識に過ごしていると、今日だと思っていた一日はいつの間にか昨日になり、気づいたときには明日がやって来てしまう。そんな変わらぬように見える毎日のなかで、昨日と今日を、今日と明日を区別できるものを一つでも実感できる人生は豊かだと思う。実際には完全に同じ日など存在しないが、それに実感を持てている人は多くない。と思う。たとえ毎日同じ時間に起きて、同じ道を通って、同じ場所に行き、同じような仕事をして、同じ時間に帰るという生活をしていても、厳密に同じ一日はひとつもない。目にしている情報も、すれ違う人も、同じことをしたとしてもその時の感情は異なる。日記をつけていると"昨日とは違う今日"というのを身にしみて感じる。そしてそれはその人自身の心の豊かさ、ひいては人生の豊かさに直結すると思う。日記を始めたことで、豊かさのヒントは日常に散りばめられていると気づくことができた。


というような感じで、良い習慣になりつつあるから自分なりの日記の活かし方を模索しながら続けていこうと思います。


ではまた。



いいなと思ったら応援しよう!