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今日も誰かの誕生日。

今日は私の誕生日。
という話ではない。

身近で9月生まれの人が多く誕生日の話題に触れる機会が多かったので、少し考えたことを書いてみる。

相変わらずのひとりごとだ。

「誕生日」
と聞いてあなたはどんなことを思い浮かべるだろう。ケーキ、ろうそく、プレゼント、パーティー、人によっては過去の誕生日の思い出かもしれない。

日本では誕生日を迎えた人にプレゼントを渡して祝うという習慣があるが、海外では誕生日を迎えた人がプレゼントを渡して感謝を伝えるという習慣がある。韓国では数え年という文化があり、年齢の数え方が日本とは異なってたりもする。国内でも家庭や地域によって少し違ってたりするのかもしれない。

私の家では、誕生日の近くで家族全員が集まる日にケーキを買ってみんなで食べていた。

おそらく日本の多くの家庭と同じ。


最近気づいたのだけれど、私はホールケーキを切り分けてみんなで食べるのが好きだ。
こっちの方が大きい、こっちの方が小さいなんて言い合ったり、いちごを取り合ってじゃんけんしたり、なんならまん丸の大きなケーキにそのまま齧り付いたり、そういうのが好きだ。
たとえ子どもだと思われても、そういうのが好きだ。

私の家でも昔はホールケーキを買ってみんなで分けていた。
誕生日の人がケーキを選ぶから、本当はあっちの味の方が好きなんだけどな〜と心の中で嘆いたり、アイスケーキが食べてみたいけど私は冬生まれだから毎回選べなかったり…。

けど少し年齢を重ねてくると、両親や兄妹の好みの味が変わっていった。そしていつからか、気づいたら各々が好きなケーキを一切れずつ買うというスタイルに変わっていた。

自分の好きな味のケーキが食べられるのは嬉しいけど、なんだかちょっと寂しい。
当時はそのもやもやには気づけなかったのだけど。

あとそうだ。
ホールケーキじゃなくなってから、年齢の数の分ろうそくを買って、均等の感覚になるようにケーキに立てて、熱い熱いと言いながらライターで火をつけて、部屋の電気を消して、みんなでハッピーバースデーを歌って、最初は一息で火を消そうと勢いよくふ〜っと吹いて、でも一息だと消えなくて、残った火をちょっと控えめにふっと消す、真っ暗になった部屋で拍手の音とおめでとう〜という声だけが鳴り、電気がつくと眩しくて目をぱちぱちさせる、やっとケーキが食べれるという思いも虚しく、カットされるために一度キッチンに帰るケーキを見送る、という一連の流れもなくなった。

なにか深い意味があるわけではないんだけど、この流れも好きだ。

それとみんなで集まることも自然と減った。そりゃあ6人家族でただでさえ数が多いんだからしゃうがないと言ったらそうなんだけど。年々少しずつ人数が減っていった。ケーキを囲んだ家族(or兄妹)写真はいつから撮っていないのだろう。記憶は曖昧だ。


分かってると思うが、これらは全部、だからどうとかっていうことはない。

しいて言うなら、私の幸せな記憶の一部だ。
思い出せる誕生日があるっていうのはきっとそれだけで、とても幸せなことなんだと思う。



ちょっと話は変わるけど、誰かの誕生日を祝うのも好きだ。誕生日プレゼントを考えてる時間も。
誕生日に限ったことではないが、誰かにあげるプレゼントを考えたり、サプライズを用意したり、そういう時間は好きだ。

正直に言って、自己満である。でもそれでいい。

プレゼントってもらう側ももちろん幸せな気持ちになるけど、あげる側も幸せをもらえるから不思議だ。相手が喜んでくれたら、こちらこそ楽しい時間を過ごさせてくれてありがとうって思う。

だから、せっかく用意したのに思ったより喜んでくれなかったな、とか、私の誕生日は何もしてくれないんだな、とか、そういうことは決して思わない。
というかそんなことを思うくらいの相手だったら私もプレゼントをあげたりはしない。
この人に喜んでほしい、純粋にそう思える人にしか、そんな時間を使ったりしない。
と今はそんな風に思ってる。

なんかちょっと冷たいのかな。
学生の頃からこんなに冷めた感じだったわけじゃなく、付き合いであげたりしてたこともあった。

だけど別に本当にあげたいわけじゃないんだよなとか、ちょっとめんどくさいなとか、そんなこと思いながら選んだり、考えたり、逆に自分の時間は使わないけどただお金だけ出したり、そういうのが好きじゃなかった。今も好きじゃない。


念のために言っておくが、全員そうあるべきだって話をしてるわけじゃない。
今回はあくまで私の主観の話だ。
というかこのnoteは全部私の主観で書いてるから、そこは予め了承願いたい。
だから、書いてるのはすべて"私はこう思う/こう感じる"ということで、"みんなこうあるべきだ"ということはではないし、そんなことは1ミリも思ってない。


さて、自分の誕生日はというと、特に期待とかしていないぶん(全くないと言ったら嘘になる気もするけど…)なにかしてくれたときの嬉しさはとんでもなく大きい。
サプライズの反応とかは苦手だし喜びや嬉しさを表現するのは下手くそだけど、心の中ではめちゃめちゃ喜んでるし、幸せを感じてる。
会う人、メッセージする人、みんなにおめでとうと言ってもらえる。その瞬間、毎回自分は世界で一番幸せなんじゃないかと思う。

そうだ、私はほんとに幸せ者だ。


いつも周りにいてくれる人、
物理的には離れてるけど繋がり続けてくれる人、
誕生日を祝いたいと思わせてくれる人、
誕生日を祝ってくれる人、
みんなありがとう。


誕生日って、いい日だ。



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