「好き」と「やりたい」で生きていく。オタクパラレルワーカーふみさん
好きなことを仕事にしたい。やりたいことだけやっていたい。そう思いながらも、好きなことばっかりやっていける世の中じゃないよな、と自分の心に蓋をしてしまうときはありませんか。
SHEメイトのふみさんは「オタクプランナー」を自称。「好き」をひとつひとつ仕事にし、やりたいの気持ちに素直に生きられているといいます。
好きを仕事にするマインドセットは?キャリアにおける「好き」の生かし方を聞きました。
ふみさん
大学中退後、フリーターを経て2015年に海外からの旅行客を対象としたプロモーション会社に就職。2018年4月にイベント制作会社に転職しファッションショーなど企業イベント企画・運営を担当。2018年11月から代理店にて商品企画やマーケティングに従事。副業でSHElikesのライフコーチも務める。趣味は漫画、アニメの「推し活」、カメラなど。
「やりたいことしかできないっぽい!」気付いた大学時代
代理店で商品企画や新規事業のプランナーをしながら、副業でコーチングやグッズの企画・デザインをしています。今でこそ好きを仕事にできていますが、学生時代や社会人になったばかりの頃は、なかなか物事が続かなくて、精神的に辛い時期もありました。
小学校のときはどちらかというと周りよりも「頭がいい子」でした。中学受験をして一貫校に入ったのですが、周りの子もスタートが同レベル。勉強は得意だと思っていたのに、努力しないとついていけず落ちぶれてしまいました。3年次には祖母が亡くなったこともあり不登校に。一貫の高校には上がれず、通信制高校に通いました。大学も2年で中退してしまいました。授業がつまらなくて、通う意味を見いだせなかったんです。
そんな生活の中で気がついたのは私は「好きなことしか頑張れない」、裏を返せば、好きなことややりたいことはとことん頑張れる、ということ。
じゃあ私は何が好きなのか。振り返ってみたら、私はアイデアを形にしていくのが好きみたい。小学校で好きだったのは図工と総合学習。アイデアを出してでしゃばってましたね(笑)
通信制高校では自由な校風が性に合っていて、文化祭や体育祭の実行委員会や応援団など、とにかくなんでも企画して運営していました。きっとそれが私にあった生き方なんだと思って、広告やイベント企画の仕事をする会社に入りました。とある有名ファッションショーの企画運営に携わって、お客さんが歓声を上げて盛り上がっている様子を見たときは本当に気持ちよかったです。
好きとスキルをチューニングして出会った今の居場所
今の会社は3社目なんです。好きなことを仕事にできているうえに、新しくやりたいことも見つかって、まだまだこの会社で貢献したいと思っています。だけどここにたどり着くまでにはいろいろありました。
仕事をするには好きな気持ちに加えてやはりスキルが必要。1社目ではよく泣いてたなあ。力不足な上に、教えてくれる人もいないので失敗をたくさんして。そんなときに大事なのは開き直ること。場数を踏めば自然にスキルは身についてきます。
自分でやらなきゃと思いすぎず、苦手なことは人に頼るのもスキルのひとつだし、好きなことに全力になる方法ですよね。私は営業が苦手だと気付いたので、営業は人に任せて、そのかわり好きな企画書作成の場面では、分からないことがあったらインターネットで調べて全力で取り組みました。
そうやって少しずつ、自分にあう環境を見つけたり、仕事にできる好きなことと、そのために必要なスキルを身に着けたりして、今の会社にたどり着きました。
好きは「何者か」を示す
「好きことがない」って方もいますよね。もしかしたらまだ出会えてないだけかもしれないですよ。そんな方は、目の前にあることをなんでもやってみるといいかもしれないですね。
私は本業であるマーケティングやブランディングのスキルアップのためにSHElikesに入会しました。SHElikesでは月1回コーチングがあるのですが、そこで他の人の「好き」を見つけたり、「好き」が長所になるように働きかけたりするのが得意なのかもしれないと思ったんです。
興味が湧いて、コーチングについて勉強しながら、月1回のコーチングやTwitterで「コーチングやってみたいです」と言い続けた結果、打診があり、今は副業でSHElikesのライフコーチをしています。「好き」「やりたい」の発信から自分の可能性は広がるんだなと実感しました。
「他にもっと好きな人がいるかもと思うとなかなか好きって言えない?」もったいない!どんどん言っちゃいましょう。他の人と比べなくていいと思います。好きなことを話している人って、断然すてきです。
私は、相手の好きなものを知ると親近感が湧くし、その人と好きなものが紐付いて私の記憶に残ります。みなさんもそんな経験ありませんか?「好き」は自分が何者かになるための要素なのかもしれないですね。
好きなことを仕事にするための勉強やトレーニングなら、エネルギーが湧いてくるし、何より楽しい。これからも好きをパワーに突き進んでいきたいです。