「キャリア不足は経験だった」唯一無二のWeb alacarterモリセリナさん
大きな瞳に満開の笑顔。SHEメイトのモリセリナさんは新卒で就職した会社でのうつ病やフリーター歴を「キャリア不足」と思っていた。
しかしSHElikesに入会後、すべてが経験だと思えるようになり、唯一無二の肩書「Web alacarter」を生みだした。
彼女の葛藤や肩書に込めた思いを聞いた。
大阪・天王寺出身、愛知県名古屋市在住
2015年 東京でWebマーケティングのベンチャー企業に就職
半年後、うつで休職
2016年 カフェスタッフとしてフリーター生活を始める
2017年 広告代理店に転職。求人の運用型広告に携わる
2019年 フリーランスとして活動開始
2020年 SHElikesに入会。「Web alacarter」になる
入社半年でうつ病に
大学まで地元の大阪で過ごし、東京のWebマーケティングの会社に入りました。「やりがいがある仕事でお給料もらえたらいいな」「働きながらいきいきしていたいし、仕事が趣味でも良いな」なんて夢がありました。
でも現実はちがって。担当は営業でした。受注は早い段階でとれて、上司から「飛ぶ鳥を落とす勢いだね」と言われていました。ですがだんだんと「早く一人前にならなきゃ」「手が掛からない社員にならなきゃ」と自分を追い込むようになり、半年後にうつ病になりました。
休職中に正社員の働き方はこの先難しいかも、と次の年からはお台場のスターバックスコーヒーでフリーターとして採用してもらいました。
とても素敵なメンバーに囲まれて楽しかったのですが、初めて年末年始に実家に帰れなかった。お正月に働くのは楽しくもあったけど、やっぱ実家に帰れないのはよくないな、と思って。
その頃、うつ病から1年経って先生に薬を飲むのを止めてもいいと言われました。フルタイムで働ける自信が出てきたので、もう一度正社員としてWeb業界で働こうと転職活動を始めました。
転職活動で感じた「キャリア不足」
転職活動ではキャリア不足を感じました。とにかく職歴が薄い。直前の経歴はフリーターだし、営業以外は未経験。対面での求人案内サービスでは希望の仕事はなくて、転職サイトを頼るようになりました。でも応募しては落ちるの繰り返し。
手に職をつけたいなあと思うようになって、スキルがついて未経験がOKでWebまわりの仕事ができるものを探しました。
それで見つけたのが求人広告媒体の未経験可のライターの仕事です。面接まで進んだのですが、ライターではなく新規事業の広告運用を手伝ってほしいと言われました。
新卒で入った会社でWebマーケティングの基礎知識を身に着けていたことと、営業の経験が良かったみたい。
あと、新卒でお世話になった先輩が「メールを見る」すらもGoogleカレンダーに入れて、スケジュール管理を徹底していました。私もそうしていたら、業務効率化の鬼みたいな採用担当の方が、そのやり方を気に入ってくださって(笑)
そこでは転職活動自体の経験が生きました。求人広告ではタイトルをどう見せるか、給料やスキルなどの情報をどんな順番で見せるかで効果が変わる。実際、私が使いやすいと感じていた転職アプリがUIUXで1位をとっていた。いかにストレスなく必要な情報を見せるか、が肝心なんだなと感じました。
部長と二人三脚のコンビネーションは楽しかった。お客さんの売上を伸ばす過程は面白いし、施策がヒットすると効果改善が実感できて楽しい。それにエクセルで簡単なプログラミング(VBA)を構築するスキルも身につきました。
結婚、フリーランスへ
2年ほど正社員として働いて、フリーランスになりました。きっかけは結婚と名古屋への引っ越しです。
なんとなく手に職つけてフリーランスになろうと思っていたのですが、今がそのタイミングだな、と業務委託を提案して社内初の業務委託メンバーになりました。今でもその仕事は続けています。
SHElikes入会1ヶ月で案件獲得!でも落ち込むことも
SHElikesの入会は2020年の8月です。緊急事態宣言による打撃で、広告停止が続出し、仕事が減って時間が増えました。
フリーになるにあたりクリエイティブ系のスキルつけたいなと思っていたので、「勉強するなら今だ!」とweb周りをまるっと学べるSHElikesに即決しました。
ちょうどSHEnagoyaがオープンしたばかりで、みんな同じラインからのスタートで「がんばろーっ」て勢いがあって。その勢いで入会1ヶ月で東海に住む人限定のライター案件に応募したんです。
ライティングの意味そのものも分かってない状態で受けた案件だったのですが、SHElikesのライター講師や編集長からアツいフィードバッグをもらい、掲載されたときは本当にうれしかったです。
でも落ち込むこともありました。
私が初月に案件に集中している間に、同期のSHEメイトさんたちが勉強をすすめる姿を見たんです。SHEnagoyaはスタートしたばっかで、みんな同じライン方だったはずなのに、みんなどんどん成長しているだろうなあって。
でもコーチングでみんな悩んでる姿を見て、「比較してても仕方ない!」って思えました。
人はそれぞれのプライベートもあるし、仕事もある。それぞれのペースで良いんだな、ストレスかけてまでやることじゃないなあって分かったんです。
SHElikesのイベント中に降りてきた「Web alacarter」
受講が進まないときでも、イベントはできるだけ参加していました。なかでも印象に残っているのはマルチポテンシャライト(※)の講座。あのときに「Web alacarter」って言葉がズキュンって降りてきたんですよ(笑)
※さまざまな分野にわたり興味関心があり、業種や分野の垣根を超えてスキルを発揮しクリエイティブに活動する人のこと。エミリー・ワプニック氏が提唱した。
講師の方がジョブホッパーで、いろんなことをしてきたのが「強み」と話していました。それを聞いて「私、これだわ」って。背中を押されたんです。Webマーケティング営業、カフェ店員、広告運用、薄いと思っていた職歴は「経験だった」と思えたし、いろんなことに興味があるのも良いことなんだ、と自信になった。
Web alacarterはアラカルト・メニューのお仕事版です。Webデザインやライティング、業務効率化サポートに、人を雇うほどでもないけどメンバーを圧迫しているちょっとしたあふれている業務のお手伝いなど、いろんなことをちょっとずつ「ついでにこれもお願い!」って頼れる人でありたい思いを込めています。
私が加わることで社内の業務がスムーズにまわるようになったらうれしい。気に入ってるけど、伝わるか、ちょっと不安だなあ。でも分かりやすい「Webデザイナー」って肩書にしないのは、検索で自分しかない名前が欲しいと思ったからです。
今は広告運用、ライティング、業務効率化、それとSHElikesのキャリアプランナーとコーチもやっています。
色んな仕事しているので一言でやりがいを言うのは難しいけど、「ありがとう」の言葉や、悩んでいる人が私と話したあとにスッキリした表情をしているのを見たときに鳥肌が立ちます。
思い込みを捨て柔軟に、思いのままに進みたい
SHElikesで得たことがもう一つあります。それは私は「新しい出会いを求めていない、人間関係を新しく作るのは苦手」な人間だっていうのが思い込みだったとわかったこと。
SHElikesのあたたかいウェルカム態勢があって入りやすかったのはもちろんです。加えてSHEメイトさんとの出会いは私の視野を広げてくれました。
SHElikesではSNSを通じてSHEメイトさんや社員さんとつながろうっておすすめされるので、学生時代に苦手意識から一度やめたTwitterも再開しました。そしたらいろんな人や考え方、世界の「今」を知るきっかけになった。
(SHEnagoyaにて)
人は自分の中にある「正しい」を思い込みがち。だけどもっと柔軟でありたいです。
フリーランスがいいなと思って今はWeb alacarterをしているけど、また機会があれば正社員になるのも悪くないかもしれない。だって今の働き方ができる正社員の仕事があるかもしれないですしね。
そんなふうにこれからはどうなるか分からない。でも思いのままに進んでいきたいですね!
web alacarter モリセリナさん
アラカルトメニュー
・Webデザイン(コーディング)
・Webマーケティング
・ライティング
・業務の効率化(オンライン秘書)
・その他業務サポート(VBA構築など)
連絡はモリセリナさんTwitterへ。