「夢を大きな声で言える子どものような大人でありたい」ニューボーンフォトグラファーきたじまかほさん
TwitterやInstagramがもはや名刺代わりとなってきた昨今。ぼーっとタイムラインを更新しつづけてしまう、成功している人のつぶやきを見て焦ってしまう。思い切ってSNSを辞めてしまいたいけど、そうすると仕事の繋がりを作るのが難しくなるかも。そう思ってもやもやしながらSNSに向き合っている人が多いのではないでしょうか?
ニューボーンフォトグラファーとして活躍するきたじまかほさん。かわいい新生児のお写真や出産・新生児の育児に関する情報を、毎日SNSで発信しています。Instagramから写真撮影の依頼がくることもあるというかほさんですが、もともとSNSでの発信に抵抗があったそうです。
かほさんの発信に対するマインドを聞きました。
2015年 大学病院の新生児科で看護師としてのキャリアをスタート
2019年 複業としてフォトグラファーデビュー
2020年 フリーランスになる
SHElikesに入会
赤ちゃんのママとの「交換ノート」で写真にのめり込んだ
新生児の写真を取り始めたのは大学病院のNICU(新生児集中治療室)に勤務していたときです。急性期の赤ちゃんの担当になりました。急性期で入院している赤ちゃんは半年ほど入院して、体重がしっかりと増えたら退院します。その間はいつもお母さんお父さんと一緒にいられるわけではありません。なので私がいた科では、病院での赤ちゃんの様子を伝えるためにお母さんと交換ノートをしていました。
お母さんがいないときの赤ちゃんの様子。初めて赤ちゃんを抱いたお母さんの写真。
「今日はいっぱい泣いていました」
「ママのだっこ気持ちいいな〜」
デジカメでとった写真にコメントをつけて渡していたら、親御さんたちにすっごくよろこんでもらえて、写真の楽しさにのめり込みました。
ニューボーンフォトグラファーになったのは2018年です。新生児看護の知識という「できること」とカメラという「やりたいこと」をかけ合わせた仕事ができないかと探していたところ、ネットでニューボーンフォトを知って、講座を受けました。
講座を受けた会社の業務委託メンバーとしてフォトグラファーの仕事を始めました。とにかく経験を積みたくて、看護の仕事がない時間にはとにかく撮影を入れていたのですが、だんだんと流れ作業になっていく感じがして。収入は増えたけど、ワクワクがない。それだと自分を消耗してしまうんですよね。
撮影効率がいいほうが儲かるのかもしれないけど、私はひとりひとりの赤ちゃんにもっと向き合いたい。友人とあう時間や勉強する時間といった自分の時間も作って自分を消耗しない生活をしたいと思い、大学病院を辞め、フリーランスになりました。今は週に1回、クリニックで看護師として働きながら、ニューボーンフォトの仕事もしています。
きたじまかほさんが撮影したニューボーンフォト
撮影はとっても楽しいです。赤ちゃんがかわいいのはもちろんなのですが、撮影を見学しているママさん、パパさんの反応がとてもいいんですよ。「親バカですみません、めっちゃかわいいです」ってマジトーンで言うんです。その言葉も、言っている表情もすてきなんです。
抵抗があったSNS発信を始めたら「夢がある」
新生児はすぐ大きくなってしまうので、とても貴重な期間。撮っておけばよかった、と後悔がないように、マタニティフォトのように定番化させたいです。そのためにニューボーンフォトをもっと広めようと、Instagramを積極的に更新しています。
私が運用しているのはニューボーンフォトの写真を載せているアカウントと、新生児に関する情報を発信しているアカウントと、週末に挑戦してみたいと思っているキッチンカーのアカウントの3つ。たくさんあって管理がちょっと大変です。
今は発信に力を入れているのですが、写真の仕事を始めたばかりのときは「まだ初心者の私なんかが発信していいのかな」と不安がありました。積極的にできるようになったのはSHElikesに入会してSHEメイトさんたちのつぶやきを見るようになってからです。
SHEメイトさんたちって積極的にTwitterで#SHE捗とかSHElikesで勉強していることを発信するんですよね。「こんなバナー作れるようになった」とか「今日はこんな勉強して発見がありました!」とか。それを日々見ていて「勉強の途中でも発信していいんだ!」って思えるようになったんです。
SHElikesのSNS活用の講座も見ながらInstagramの投稿やライブ配信をやってみて、ハイライトも工夫するようになりました。ハッシュタグからマタニティのアカウントを見つけてフォロー、いいねをして認知も拡大を狙っています。
そうそう、Instagramに写真を載せるようになってから、直接の依頼が来るようになったんです。まさに「インスタは夢がある」って感じですよね。
子どもみたいに夢を大きな声でいえる大人でありたい
私はやりたいことを積極的に発信したいです。
小学生って夢を大きな声でいえますよね。宇宙飛行士になりたい、とかサッカー選手になりたいとか。無理かもしれないとか、自分なんてって思わないんですよね。でも大人になると「私にはできない」「この夢は叶わない」「叶えられなかったら恥ずかしい」が頭に浮かんでしまって言えなくなる。
そうやって生きているの、もったいない。
私もフリーランスになると決めたとき、周りからは「そんなの無理だよ」とか「看護師の安定をすてていいの?」って言われました。だけど私は自分の可能性を信じて、いろんなことに挑戦したい。夢ある人のほうが、見てて楽しいですよね?
これからも夢を大きな声で言えて、自分にワクワクする自分でいたいです。
今の夢ですか?ニューボーンフォトを撮りたい人の指導者になること、マタニティフォトのように定番化させること、そして家族の専属カメラマンになることです。
ニューボーンフォトグラファーきたじまかほさんのSNSはこちらから。
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