「SHElikesで会社をもっと好きになる」SHEメイトasamiさん
「会社で満たされない思いからSHEを始めたのに、会社への理解が深まって、もっと好きになったんですよね」
そう笑うのは、2人の子どもを育てるasamiさん。キャリアスクール「SHElikes」の受講生(通称:SHEメイト)でもある。
副業を視野に始めたSHElikesが、本業を好きになるきっかけになったという。仕事と子どもへの思いを聞いた。
2009年 地方銀行(管理部門)に就職
2013年 東京支店(法人営業)に異動
2015年 長女を妊娠。産休・育休を取得
2017年 職場復帰。内勤に異動
2018年 森林ビジネスのコンサルティング会社に転職
2019年 流産を経験。SHElikesに入会
2020年 次女出産
森林を生かしながらビジネスをしたい、原体験は迷子になった里山
森林を持続可能な資源として活用しながら、地域の継続的な発展を目指すコンサルティング会社に勤めています。
今は東京に住んでいるのですが、出身は和歌山県です。小学校の裏に里山があって、山の中でかけっこしては迷子になって、畑のおばあちゃんやイノシシ猟のおじいちゃんに助けられていました。
大きくなるにつれて、林業に携わる人がどんどん減っていることを知りました。森林資源は手入れをすれば再生可能な資源。なのに、手入れをする人がいなくて良質な木材が減るのはもったいない。
資源として森林を維持し活用しながら、その利益が林業従事者に還元されて、地域が活性化する。そんなバランスがとれたビジネスがしたいと考えるようになりました。
まずはビジネスについて学ぶために、経営学部に進学し、さらに多くの現場を知るために関西の地方銀行に入りました。
結婚を機に東京に異動して、出産もしました。正直、出産後の仕事はあまりやりがいが感じられなくて。「この仕事は可愛い我が子を保育園に預けてまでやりたい仕事だろうか」と考え、転職しました。
流産を機にSHElikesに入会、産まれてこなかった子が伝えたかったことは
SHElikesに入会したのは2019年の11月です。きっかけは流産でした。
「無事に産めなかった」と自分を責めて、夜な夜なブログやサイトを見ては落ち込んでいました。そのときに「流産した魂はお母さんに何かを伝えるためにやってきた」という言葉に出会ったんです。
長女の出産を振り返ってみると、もちろんかわいいんだけど、子どもを理由にセミナーやイベントを諦めている自分に気がついて。実は銀行で育休から復帰したときに、「時短の母親」が理由で内勤になったんです。
だから妊娠して、うれしい気持ちもあったけど、「また職場に戻ったときに居場所がなくなるんじゃないか」と心の底からは喜べなかった。
もしかして流産した子は、キャリアへの不安で妊娠を喜べない自分を変えるきっかけをくれようとしているんじゃないか。
そうやっていろんなブログを見ていたときにSHEの広告を見かけたのかな。転職して森林に関係する会社にはいるけど、私は事務仕事ばかりで。スキルを身につけて副業したら理想の働き方になるかな、と入会しました。
ブランディングコースで自社の魅力を再発見、会社を好きになる
最初に受けたのはWebデザインコースです。日中は育児でなかなか時間がとれない。なので長女と一緒に夜は9時か10時には寝て、朝5時に家族より早く起きて1時間勉強したり、通勤時間に音声だけ聞いたりしていました。
並行してブランディングコースも勉強していました。その課題で自社を分析していたら、決定的な思い違いに気がついたんです。
というのも、私は会社のウェブサイトが、社員と会った地域の人が会社について知るためにあると思ってたんです。それなのにデザインとかシンプルで、そっけないのはどうしてかなって。
でもブランディングコースの先生に「toCじゃなくて、将来的に事業パートナーになる人に会社のことを知ってもらうためのサイトなんじゃない?」って言われて、ハっとしたんです。
「自分たちは縁の下の力持ちで、最終的には地域の人たちが自走できるようにサポートする」
代表の信念を知ってはいたけど、理解できていなかった。
そうやって学びを仕事に置き換えて考えるうちに、会社への理解が深まり、どんどん好きになっていきました。
学びに自信、素直に喜べた3度目の妊娠
受講を始めてから3度目の妊娠が分かりました。SHElikesで学んでいたことで自信がついて、今度は素直に喜べました。産休期間は長女が保育園に行っている間に勉強して、無事にWebデザインコースを卒業できました。2020年の秋に次女が産まれてからも、授乳中やお昼寝中に勉強を続けています。
今は育休中ですが、もう復帰後の居場所がないかも、と不安に思うことはありません。Webデザインを勉強をしていると社内の人に話したら、サイトのリニューアルに少し関われました。ライターコースも受講していたおかげで、寄稿文の執筆にも手を挙げられました。
「会社をもっと広めたい」学んで見つけた自分の役目
勉強しながら仕事に置き換える作業を繰り返してるうちに、これからどう働きたいかを考えるようになりました。
私自身は森林の持続利用と地域の発展に寄与するビジネスをしたいと思いながら、解決策を見いだせてはいません。でも今の会社のヴィジョンに共感しているし、会社や頑張っている研究員たちのことをもっと知ってほしい。だから広報みたいなことができたらいいな、と考えています。
理想の働き方は、と聞かれても一言では答えられません。でも、いい流れにのれている。そう思います。