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I want tomorrow to come

9月25日0時に先行配信が開始された、櫻坂46 10thシングル表題曲"I want tomorrow to come"。
本当は公開後すぐ聴きたいところなのだけれど朝型な私はいつも通り眠りについてしまっていて、朝5時半に起床してすぐSpotifyを開いた。
ドキドキワクワクしながらページを開き、そっと再生ボタンを押す。この瞬間はいつも少しばかりの緊張におそわれる。こんなに楽しみにしてきたけれどこの曲がそんなに好みではなかったらどうしよう? 拍子抜けしてしまったらどうしよう? ふーんこういう系かぁで終わってしまったらどうしよう? と。それらは実は今まで何度か味わったことのある感覚で。

でも。今回はその心配は無用だった。

一度聴いただけで、これは神曲では……? と鳥肌がたった。


出だしはティザー映像で覚えのあるバラード系で、ティザーに出てきたメッセージと同じ歌詞。静寂の中で山下瞳月がゆっくりと歌い出す光景が目に浮かぶ。
ずっとその調子でいくのかと思いきや、
いきなりリズミカルな曲調に変わり、少々ダークめな言葉をのせてテンポよく走る。このリズムと歌詞がまた私の好み。
サビに入ると転調して明るめのかっこいい雰囲気。サビが最後、上がって終わる感じが良い。間奏に入るとティザーの途中に入っていた躍動感(?)のあるかっこいいピアノがきて、これこれー!とテンションが上がる。
2番に入るとまた暗めかっこいい曲調に戻る。2番の入り「耳栓とアイマスク」から、どこか世の中に対するだるさ、嫌悪感のようなものを感じる声に聞こえて、曲に合っている気がする。
2サビはまた1サビと同じ転調をして明るめかっこいい系で、このまま終わるのかと思ったらいったん最初のゆったりテンポに戻るけれど、最初よりも明るい雰囲気で、希望が見えた感じがする。最後の"I want tomorrow to come" はあえて最後を上げずに1本でまっすぐ通していて、まっすぐに強い意志で前を見据えて光に向かって静かに佇む「僕」の姿が見えた気がした。 

1曲の中で何度も転調して雰囲気が変わるからか何度聴いても飽きなくて、聴けば聴くほど曲の中の新たな要素が見つかる。最初に聴いた時はただ鳥肌が立って、2回目、3回目と聴くにつれてどこに対して鳥肌が立っているのか分かりつつどんどん好きになっていく感じ。もうすでに今までの櫻坂の曲の中で 1, 2 を争うくらい好きかもしれない。


夜になってMVが公開された時、私は夜行バスに乗るための移動中だった。騒がしい電車やバスの中でMVを初めて見るのは嫌だったため、翌朝まで情報をシャットアウトしてYouTubeを開くのを我慢した。
そして翌朝6時、夜行バスを降りて静かな場所に移動し、逸る心を落ち着かせながらYouTubeを開き、再生ボタンをゆっくりと押した。

ひととおり再生して、私に残っていたのは満足感だった。
このMVに対して色々な意見があるのはわかる。しーが映る部分が明らかに多い。推しが少ししか映っていない、3期生ばっかり、といった意見が出るのも仕方がないかもしれない。
だけれどこのMVは、私にとってはこの曲の大正解だった。曲だけ聴いた時も多少感じてはいたのだけれど、この曲のセンターは確かにしーだし、しーだからこそできる表現、しーがするからこそ訴えかけられるものがあるような気がした。
私はしー推しではなくて、正直なところ2作連続センターとわかった時には微妙な気持ちになった。しかしこの曲とこのMVを見ると、やっぱりセンターはしーなのだ。

私が一番好きなのは、1番のサビの部分だ。しーが髪を振り乱して踊るあの部分。何か自分の中にある鬱屈としたものを吐き出すような、どうしようもないことをどうにかしたくて無我夢中でもがいているような、そんな印象を得た。何度見てもその部分はよそ見なんてできなくて、目がしーに引きつけられる。



なんだか書きたいことを考えるままに書いていたらいつの間にかこの記事の下書きを1週間以上寝かせてしまっていて、この記事が尻切れトンボに終わってしまいそうなのだけれど。
とにかく、櫻坂46 10thシングル表題曲『I want tomorrow to come』、とても私の大好きな曲だった。

ついでに。
YouTube急上昇ランキング1位、何日間保っていたのか数えていないけれど、結構長くいた気がしてすごかった。これをきっかけに今まで櫻坂のことを全く知らなかった人や、ただのアイドルと思って避けていた人が見て知ってくれたら嬉しいな。


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