私は私の人生、あなたはあなたの人生。
「私、同性愛者なんだよね。」
ある日友人が、私の顔色を伺いながら恐る恐る打ち明けてくれた。きっと、私に話すのにすごく勇気を振り絞ってくれたのだろう。ありがとう。
私には同性愛者の友人が何人かいる。
しかしみんな口を揃えて"恥ずかしくて言えない" "周りの目が気になって言えない"と言う。
だが私は恥ずかしいことだとは全く思わない。むしろカッコイイと思う。
そもそも、人生において恥ずかしがる事なんて何一つない。その子の、その子が決めた自分なりの人生、生き方を大切にして欲しい。だって、人生なんて1度きりしかない、素晴らしいものなんだから。また、この人生の終わりがいつ来るかなんて分からない。ならば、もし明日で人生が終わっても良いように、今日という日を大事にしてほしい。後悔なんてして欲しくない。周りの目を気にせずに、自分が1番輝ける選択をしてほしい。私はそう考える。
そして、その周りである私たち。その子たちが怯える原因になっている私たち。勿論考え方は多種多様で、時には否定をしたくなる人も居るかもしれない。しかし、みんな一人ひとりの"存在" "考え方" をしっかり"個性"として受け入れる。周りがどうこう言うべきではない。みんなが同じ考えではつまらない。みんな違うから面白い。地球が成り立っているのではないかと思う。
なぜ今この話を思い出したのか、理由が1つある。私は現在、地元のお仕事体験テーマパークでアルバイトをしている。対象年齢は3歳から15歳。言ってしまえばまだまだ子供だ。ある日いつものように役になりきってお仕事をしようとした時、8歳くらいの子が"僕は男だけど女の子として接して欲しい"と言ってきた。個人的には凄く衝撃的だった。まだ幼いのに、既に自分で性別を決め、自分の生きたい道を決めているのかと。それだけこの子は自分の考えと気持ちと向き合ってきたのかと。
いや、幼いからとか関係ないのか。何歳だろうと、自分の本当の気持ちに気づく瞬間はそれぞれある。その子がたまたま早かっただけ。8年という時間をこの地球で過ごし、周りの環境や、感じ方考え方が入り交じりこのような結果に至ったのであろう。凄くカッコイイ。私はその子に出会って、"私ももっと自分に正直に生きてみようかな"と思った。あの時、私のお仕事に来てくれてありがとう。
だがまだ日本は同性婚を認めていない。
世界的に見ても、カナダ、フランス、ドイツ等の少ない国でしか同性婚が出来ない。
現在国連総会で採択されているSDGs。その中の5番にある「ジェンダー平等を実現しよう」
果たしてこれが今叶えられているのだろうか。
SDGsの最終的なゴールは
「人間にとって理想的な社会を目指すこと」
果たして今、理想的な社会なのだろうか。
私はそうだとは思わない。
この地球に住む全ての人にとって
いつか理想的な社会になれるよう、この課題にはしっかりと向き合うべきだと思う。