忘れてしまおうとする日本の罪
前回は美しい花BTSが軍人になって人殺しをするなんていけないという思いが強過ぎて、韓国のあり方に偉そうに意見してしまったが、韓国を責めるつもりはなかったのだった。外部が偉そうに言う問題ではない。
もともとは母のコロナ死の苦しみから、韓国時代劇が救ってくれたという話からだった。BTS可愛さに脱線してしまったのだ。
本題に戻る。日本がなぜ今のように情けない国になってしまったか。
私たちの子どものころ、空襲や原爆の様子は教えても、なぜそんな酷いことに日本がなり、日本も他の国に行って人をむごたらしく殺していたのかを先生にも教科書にも学べず、ある大人に自ら学びに行ったことを書いた。そうしないと本当のことを教えてくれなかったのだ。最近の日本の多くの犯罪が、自殺をするかわりに、多くの人を殺すという犯罪が多くなり、コロナの後ますます目立つようになり、ウンザリし、なぜこんな事件が多発するのだろうかと思って、犯罪について検索していたら、吉岡忍さんというノンフィクション作家の方が、平成の幼女誘拐殺人からはじまり、通り魔的、何の恨みもない人を殺していく犯人に共通して、歴史の蒸発があることがわかったということを語っているものを見つけた。彼は加害者をフォーカスして取材し、彼らが日本とアメリカが戦争していたことや、原爆が落ちたこと、韓国や中国に日本がしたことを全く知らなかったということがわかった。人間が、日本人がどんなに残虐であったか、残虐なことをされたか、なぜそんなことになったのか。犯人たちは知らなかった。全世界が植民地、奴隷、戦争により、残虐なことをし、残虐な目にあい、学んで進化しているはずが、全く歴史から学んでいない人間たちがいる。自分たちがどういう成り立ちの国に生まれたのか、どういう罪があるのか、背負っていくのか、一人のようでいて、一人ではない、苦しみ抜いた人たちから私たちは生まれている。
私のように自分で学ぼうとしなければ皆知らないのか。なぜ知らないのだ。なぜ語り継がないのだ。戦争に負けたから歴史教科書に詳細をのせないのか。そういう教育が今の日本、最近の目を覆いたくなる残虐な犯罪者を生んでいたのだ。
私は執念深い。子どものころから悔しい思いをしたり、嫌なことをされたことはしっかり覚えている。そして、なぜ教師や子どもたち、こいつらはなぜ私にこんなことをするのか、精神的におかしい。子どもなのに、かなりストレスフルな生活をし、人にイヤなことをして、ウサをはらしている。きっとこいつらは大人になってもそういう生き方をするだろうと思っていた。人の残虐性について、小学生のときから知っていた私は、こいつがエスカレートしたら人殺しだなと思っていた。確かに、あいつらは戦争の歴史を知らなかったかもしれない。教科書にはのっていなかったから。しかし、私は母から聞いていた。母の従兄弟が特攻隊や原爆で死んでいったこと、原爆後の被害者を助けるため、祖母が熊本から長崎まで婦人会の活動で通っていたこと、人は簡単に愚かなことをしてしまうこと。
それらを忘れてなかったことにすると、今のように何の理由もなく、焼き殺されたり、刺し殺されたりする。私はいつも緊張して道を歩いていると人に言うととても笑われる。そんなめったにあるものじゃないと。本当にそうだろうか。歩きスマホをしているそこのあなた、突然、刺されたり、焼き殺されたりする恐ろしい国に私たちは住んでいるんですよ。
日本のドラマで久しぶりに私の感性を刺激するドラマがはじまった。「ミステリと言う勿れ」元は田村由美さんの原作マンガだ。
主人公が言うことはまっとうなことだが、戦争を知らない人間にはピンとこないだろう。リトマス試験紙のような番組だ。マンガも読んでみようと思っている。