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祖国を追われ、家族で亡命したトラップファミリー合唱団の物語。そしてBTSグクについて。

私は時により好きがぐるぐる7人の間でまわっているBTSのオルペンだったのだが、グクの「Still With You」を聞いて、胸をわしづかみにされ、それ以来沼にはまっている。グクはまだやんちゃ盛り、「アーッシッ!」て負けず嫌い丸出しだし、ヒョンより上手にできたらドヤ顔するし、いたずらする。ヒョンも彼がかわいくて仕方なくって甘やかすので、まだバブバブのマンネだ。ところが、ことダンスや歌や曲作り、LIVEになると大人の男に変身する。彼の素顔がとても好きだ。やんちゃで才能あふれる表情が素直に出ている。魅き寄せられる。化粧なんかしなきゃいいのにと思う。パフォーマンス中の彼の汗のきらめきで充分魅力的で美しい。彼は自分の中の底知れない才能を感じていて、ヒョンたちのキラキラをすぐそばで見ていて、自分が持つ全ての才能を開花させてない、自分は怠け者だと言っている。7人兄弟でツアーをまわって、日頃の生活はミュージカルみたいだ。

子どもの頃、ミュージカル映画「サウンドオブミュージック」を見て、私は心を奪われ、それ以来私のカラダの一部となるぐらい繰り返し見た。世界大戦中ドイツに国を奪われ、後にスイスに亡命するオーストリアの元海軍大佐。彼には7人の子どもがいて、妻に先立たれ、留守がちだったので、子どもたちと年が近い若い家庭教師を雇う。それがマリア。音楽が大好きな修道院で育った女性。後に大佐と結婚し、子どもたちのお母さんになり、バンタンのように、子どもたちとミュージカルみたいな楽しい日々を送る。しかし、ドイツのオーストリア進攻で、ハイルヒットラーがどうしてもできなかった大佐は一家でアルプスの山を登り、スイスに亡命し、マリアの機転で極貧生活から、トラップファミリー合唱団として有名になる物語。実話だ。彼らの日常は音楽で満ちている。ちょうどBTSのように7人の子どもたち。(映画では戦争で一人男の子が亡くなる設定だが)グクも15歳まで両親に育ててもらったが、BIGHITに入って、まるで兄弟のようにヒョンたちと、ダンス、音楽づけの毎日を送っている。この二つの家族、きょうだいは根底には祖国がいつどうなるかわからない危険を伴う日常であることが共通している。日本ではBTSのようなボーイズグループは絶対出てこない。平和ボケしてるからだ。私は彼らが軍人になることにどうしても納得できないのだが、よくよく考えると、日本は戦争に負け、アメリカに去勢され、アメリカに守ってもらって平和ボケしてられる。しかし、韓国はすぐ隣にプーチンロシアと同じように危険な国があって、いつ爆弾が打ち込まれるかわからない現実なのだ。男子として、軍人になるのは彼らには自然なことなのだろう。しかし、しかし。今、ウクライナ、ロシアで命を犠牲にしている人々を考えると、武力ではなく、話し合いを重ね、折衷案を見つけだすのが一番いい。そのためなら日本は、私たちは、何でも協力する。韓国の大統領が変わった。そんなふうに北との話し合いになればいいと私は思う。北の代表者は聞く耳を持っている気がする。これは平和ボケしてるからなのか、勘なのだが、アメリカのトランプ氏と会ったときの彼のたたずまい、字の美しさ。軍人にあやつられている、世間知らずのただのボンボンに見えた。悪しきは外国から誘拐したスパイを使い、(日本人も誘拐され、いまだに救出できていない、もう亡くなっているのか、外国でスパイとして生活しているのか、考えるとたまらない)軍事的に邪魔な人物を暗殺させ、ボンボンの兄まで抹殺した、恐ろしい軍人たちだ。もし、話し合いがなされることになれば、もしかすると軍人たちはボンボンも抹殺するかもしれない。そんな軍事国家がすぐ隣にあるなんて、日本人には想像もできないだろう。私も、その気持ちは到底想像できないが、サウンドオブミュージックで追体験し、その恐怖が心に残っている私は、ウクライナに起きたことは、世界のどこでも、日本でも起きることだと思っている。バンタンたちはその中で一番危険な国に住んでいる。そういう危険の中で育った男の子たちだ。だから世界中の人たちを感動させることができる。