【制作記録】自作小説を自力でコミカライズしてみた【なろう系】①
こんにちは、小説を書き続けて25年、短編作品集を除いて一度も自作が書籍化にこぎつけたことのない底辺創作者でございます。
書籍化もまだなのにコミカライズなんて夢のまた夢……
なら自分で描いちゃえ!
ということで、
自力でコミカライズチャレンジする様子を綴ってゆきます。
1.キャラデザを考える
はい、しょっぱなからハードルの高い課題が出てまいりました。
キャラデザがなければ漫画はおろか表紙絵、小説の挿絵すら描けません。
このチャレンジでは「生成AIを一切使わない」縛りで進行してゆきます(私が生成AI肯定派か否定派かはなんか主題と別のところで争いが起きそうなのでノーコメントで)
そのため、完全にすべてを自力で考える必要が出てきます。
今回セルフコミカライズチャレンジで使う私の小説は
超ざっくり説明すると
になります。
つまり最低でも、
社会人女性がTS転生した男の子のキャラデザ(男の子1人目)
社会人女性の(日本での)本来の姿のキャラデザ(女性)
元気いっぱい15歳異世界原住民(男の子2人目)
で3人分のキャラデザが必要です。
(まあギルド受付嬢とかギルドマスターとか、出てくる魔物のデザインとかもっと色々必要ですが……)
自分のモチベの都合上、
>元気いっぱい15歳異世界原住民(男の子2人目)
こちらから着手しようと思います。こういう男が好きなんだおれは。
1-a.相方少年のキャラデザ着手(構想編)
さて、書き始めたころはこの小説をコミカライズに使うと思っていなかった(なんならこれは何の需要も考えず手癖で欲望にだけ忠実に書き始めた)ので、少年の外見描写などほとんどあってないようなものでした。
作中から少年のキャラデザに使えそうな描写を抜き取る作業を始めます。(冒頭でキャラデザを細かく描写していればこんなことしなくてよかったのに……)
登場シーンの外見描写これだけしかないわ。嘘でしょ。
→15歳くらいの男の子、槍使い。
ひねりだしてゆくしかないですね。
→わんこ属性。
→昔ながらの少年漫画で主人公を張るタイプ。
→弟・孫ポジション。のびのび育て。
→お猿さんっぽい。
……まとめると
→15歳くらいの男の子、槍使い。
→わんこ属性。
→昔ながらの少年漫画で主人公を張るタイプ。
→弟・孫ポジション。のびのび育て。
→お猿さんっぽい。
こんなところでしょうか。
最後の装備解説部分については、冒頭の登場シーンの服装ではなく
物語がある程度進んで装備を一新した時のものなのでいったんはデザインには含めずにゆきます。(詰まったらちょっと参考にする……)
1-b.相方少年のキャラデザ着手(お顔編)
さて、お絵かきソフト(クリスタEX)でキャラデザスタートです。
いきなり全身像描くのはちょっと苦手なので、まずはバストアップで雰囲気の方向性を決めます。
→15歳くらいの男の子
→わんこ属性。
→弟・孫ポジション。のびのび育て。
……ならばこういうお顔ですよね!
→昔ながらの少年漫画で主人公を張るタイプ。
→お猿さんっぽい。
……西遊記モチーフ漫画の孫悟空とかやれそうな見た目、なら頭に輪っかつけた時に映えそうな髪型になるはず。前髪部分はデコ出しで。
昔ながらの少年漫画主人公、なら髪型のシルエットはツンツンヘアーで……
髪はこうだな?
うむ、それっぽい顔面になりました。
あとは「槍使い」要素に「ナーロッパ系異世界の駆け出し冒険者15歳少年」感を加えつつ、全身像に着手します。
1-c.相方少年のキャラデザ着手(全身編)
いやしかし、立ち絵のポーズってやっぱ悩むんですよね。
今回は絵を描くのも漫画を描くのも自分なので、自分さえわかりゃOKでぶっちゃけなんでもいいとは思うんですが、手っ取り早くクリスタポーズ素材に頼っちゃいます。
いい感じなので、これをお借りしようかな!
片手は横に突き出しててほしいかも。ちょっと変更。
これでいきますか。
さっきのやつを、パイルダーオン!
いいかんじに全身像のポーズモデルに頭を合体させることができたので、
このまま描き進めてゆきます。
異世界人の服とか知らないので
「服なんか古着か素人が布雑に縫って使えるレベルの服」
という異世界価値観(いまてきとうに考えました、ナーロッパなのでそれでよし!これがおれの世界だ!)
を基準に「素人が布雑に縫って使えるレベルの服」なインナーをまず着せてみます。
そしてこうなる。
なんかどっかで見たことあるシルエットになっちゃったな。
こう、あれだよな、CV木内レイコで敵の弱点である角を折るために真上に
飛びあがって落下時のパワーを利用して斧で攻撃しにかかりそうなシルエットだな。
はい!このおようふくは却下!
襟を立てているとさっきみたいなシルエットになっちゃうので、フードにしてみる。
ついでにネットでドスケベインナーと言われがちなあのタイプのインナーを着せた。
うーーーーん……?
いったんこれで進めてみよう。
いやまあこれはこれでなんか他の作品の主人公と被ってるんじゃないかとは思うけど、自分で「あっこれあの漫画のキャラに似てるな!?」と気付きつつもそのまま押し通したパターンと、他人に指摘されるまで気付かなかったパターンとでは自分の罪悪感的なものが段違いなので自分の心の平穏のためにデザインを調整するのです。
さて、ざっくりシルエットが決まったので
色もざくざく置いておこうと思います。
仮塗りしながら細かい装飾の調整をするぞ。
えっやだカワイイ……
仮で色分けしてみたけど
いや~~~~微妙さがすごい。微妙。
なんだろうな、気になるのは腕かな。あと足元も……靴もうちょい小さい方がいいかなー。
上半身をこれでいきたい場合は下半身をスマートなシルエットにすべきな気がする。タイトめなジーンズとか。下半身をこのままだぼつかせていきたいなら上半身はインナーをズボンINさせずに出せるようなのがいいよなー。
今度は現代的になりすぎちゃいましたね。
あと靴。靴紐は個人的には作画コストが地味に高いので、セルフで漫画描くことを考えるとできれば避けたい。
靴紐部分に布巻いてみた。
さっきよりはましになったのではないか。
でもこれたぶんモノクロにすると……
トーン野郎!
全 身 ト ー ン 野 郎 !
色を変えたりラインや装飾を追加したりの作業はもうちょい続ける必要がありそう。
これの面倒なところは、思いっきり好きなように装飾追加しちゃうと
コミカライズを担当する未来の自分が作画コストで泣く羽目になる
という点ですね。
モノクロで描いた場合のトーン配分も調整しつつ、装飾書き足し。
全身トーン野郎感は薄れました。
カラーデザインの方に戻ります。
ドスケベインナー()がやっぱり気に食わず、削除してみる。
うーん、腕のリング要らないな。
袖はやしてみるか。
まあ~~~~~~これでいいか!(集中力が切れた模様)
というわけで、ここまでの作業時間は8時間でございました。
主人公はもうちょい早く終わるといいな……。
1-d.主人公(転生前・転生後で2人分)のキャラデザ着手(お顔編)
相方少年の時はやった構想(小説本文から特徴描写を抜き出す)は省略。いやどうせろくに外見描写してないんで。間違いないです。
さくさくまいりますよ。
まずは転生前の主人公♀の方(社会人女性)のお顔から。
はい、どこにでもいるスーツの似合いそうな女の子です。
続けて転生後の主人公♂の方。
「ちょっとかわいくて女の子に見えなくもないタイプの男キャラ」という描写をしていたので、こんな感じに。
1-e.主人公(転生前・転生後で2人分)のキャラデザ着手(全身編)
はいじゃんじゃん。
はいどんどん。
主人公の早送り感がすごいですが、なんだかんだ相方少年くんと同じく数時間かけております。秒でできたのはスーツ姿くらい。
【次回について】物語冒頭のネームを描く
いやもっとギルド受付嬢とかもキャラデザやらなきゃだめなんですけど、延々とキャラデザの話するわけにもいかないんで、省略です。
全キャラ数時間ずつかけてキャラデザをしております。
元にしている小説はこちら。読まなくてもぜんぜん今後に支障はないです。
https://novelup.plus/story/240797924
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