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何者かになりたい話し

何者かになりたい、
一年前の今日、強く思った。

こんな時に、なぜ私は、朝倉にいないんだろう。
朝倉にいないとしても、
持ってる財を使って、持ってる土地に仮設住宅や必要とされてる環境をすぐに整えて、継続的な支援をできる自分でいたかった。

でも、私は何者でもなかった。
もちろん、今も。

一年前の今、
私の持てる時間と体力を全て捧げて、一杯でも多くの土砂をスコップでかきだしたかった。
うちの実家の洗濯機で、ボランティアの方の洗濯くらいできたっちゃないやか。
その場でできること全部やりたかった。

たらればが止まらんかった。

でも、
私が泣いたって、朝倉の人が元気になるわけじゃないって当たり前のことに気づけてからは、早かった。

街頭募金活動は、『県人会』の皆がいてこそ実現できた。
県人会の信頼してるお姉様、おにーさんに募金活動をやりたいと相談したら、絶対やるべきだ!と背中を押してくれた。

県人会の市議会議員の方が、街頭募金活動にうってつけな駅の地下通路の使用を申請してくださって、メディアにも声をかけてくださった。
おかげで、テレビと新聞に取り上げてもらい、多くの方に周知してもらうことができた。

街頭募金活動には、毎日10人以上の県人会の方々や私の友人も立ってくれて、想いを発信してくれた。

5日間で、2,600組以上の方が足を止め、話を聞いてくださり、励ましの言葉をくださった。
「テレビ見たよ」「がんばってね」「必ず届けてね」そんな言葉をたくさんもらった。
『いただいたお気持ち、必ず届けます!』
私は何度もそう言った。
むしろ、それしか言えなかった。だって、私自身が被災したわけじゃないけんさ。
集まった120万円を超える義援金は、すぐに、全額朝倉に届けた。

▽県人会の報告▽
http://www.shizuoka-fukuoka-kenjinkai.com/info/311

それと、お盆休みで帰省した時に、光陽高校に行って土砂の撤去をした。
そん時も、自分の無力さを思い知らされた。
教員の方達の上手なスコップさばきを、見よう見まねでやってみて、高校生達の底抜けな元気さに負けないように、かつオトナの余裕を見せたくて笑顔をつくった。

何者でもない自分は、人脈も体力も技術もなく、一人では何も出来なかったことを痛感させられた。

ここまでは、去年の回想。

一年経った今、やっぱり私は何者かになりたい。
継続的に力になれる自分になりたい。
そのためには、経済力がいる。
口だけじゃなんも形にできんけんね。

何者かになって、必要な時に力になれる自分でいたい。
あと、フレンドシップ復活ってのもいいな。

早いとこ、何者かにならんとやん。
はよせんと、あっとゆう間に、ばばあになるけんね。

#朝倉市 #朝倉 #あさくら #地元 #九州北部豪雨

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