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2020に東京オリンピックが有った場合,今の自分がどうなって居たかを考える.

1. 2020-07-31(別の世界線の)

その日,新国立競技場100mコースを一番早く,駆け抜けていた男子は...
C・コールマン? J・ガトリン?それとも他の誰かだったろうか?

しかし,勝者が誰だったかに関わらず,その男子はきっと30分以内に勝利の報告をSNSへアップし,至上最高数の「いいね!」を得ていただろう.

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無邪気にオリンピックを楽しめなくなって,久しい.
「適切なDNAを持つ人達」のうち,「適切な環境に居られた人達」の中で,最大限に努力した人間が勝つ.
身体特性が重要な競技スポーツは,もはや「そういうもの」だと感じる.
だから,興味が沸かない...

もし,2020年,東京オリンピックが有ったとしても,僕は,男子100m走の日程すら忘れて,史上最高数の「いいね!」にも不参加だったと思う.
そして,サッカーや陸上十種など,好きな種目だけ見ていた2016年と,同じ様に2020年を過ごしていた...
筈だった.

2. covid19が起こらなかったら,やって無かったこと

でも,covid19は起こり,世界中の人々に様々な困難を与えた.
多くの人達が,困難に対処するため,試行錯誤し,新たな「行動」を起こした.
...という事は,ソレが無ければ,その「行動」も無かった,という事だ.

  2-1. オンラインイベント(zoom会)

僕が所属するオンラインサロン『PLANETS CLUB』内では,この環境下でも,繋がり,語り,楽しむ為に,様々なオンラインイベント(zoom会)が開催された.
(オンライン会議ソフトzoomが主に使用される)

その前から,zoom会は有った.けど,あくまで「主役はオフライン」で,「オンラインは観客」の扱いだった.オンラインのみを余儀なくされるのは「デメリット」ばかり...と,思った.
が,予想外に「メリット」も,多かった.

「誰かと話したい」と言う願望と,
「家に居る人が多い」と言う理由が,
雑な企画でも参加者が集まる効果に繋がったこと...
地方や海外のメンバーが,観客でなく,主役になれるようになったこと...
そして,雑な企画でも,多様で,面白いメンバーが集って話せば,「それだけで」意義深く,面白い会になること...

1年で400回以上のzoom会が開催された.もはや,無い日の方が稀な程だが...

しかし,飽きない.
何故かと言うと,『PLANETS CLUB』は『雑誌・PLANETS』を源流とするサロンなので,その子孫たるこれらのzoom会も雑誌的DNAを持ち,「ジャンルが多岐に渡る」からだ.
例を上げれば...

Facebookイベント汎用 (24)

Facebookイベント汎用 (23)

Facebookイベント汎用 (25)

第1話を観る会 (13)

Facebookイベント汎用 (26)

ギャグ漫画を(熱く)語るかい

いずれも,最高にエンタメで,豊富な教養が得られる会ばかりだった.
誰かの講義を見上げ拝聴する会ではなく,メンバー各自が,知識,時間,情熱を持ち寄り注ぎ合い,主役をリレーして行くような,参加型の会が多い.
...しかも,顔を出さなくてもOK,仕事中に聞くだけ参加でもOK,という緩さが共通認識になっているのも,良い点だ.
それらの会は,掛け値なしに,参加してくれた皆さんと共に作ったもので有る.この場を借り,再び感謝させて頂きたい.

  2-2. RUN,PHOTO,WRITE

PLANETS CLUBには,ランニング部も有る.
面白そうだけど,まぁ僕はいいや...と思っていたが,誘いを受けたのを期に,僕もちょっと「走る」事にした.

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部の推奨ランニングアプリSTRAVAには,写真のシェア機能が有り,皆楽しく写真をアップをしていた.
羨ましくなり,僕も走る道々,スマホで「撮る」様になった.
その結果は,42年間気付かなかった,自分の街の魅力の再発見だった.

また,部内の有志が「走る」に関するnote記事を書く,という企画も有り,それがまた,面白い...
 年齢を言うのは失礼かもしれないが,40代やそれ以上の女性陣がnoteにアップする文章が,日々上達していく...!驚くばかりだ...
(文章講座PLANETS schoolの成果だろう)

経済誌や新聞が,「女性の活躍」と高らかに掲げるロールモデルと,
実際,地に足を付け(蹴り出し),一歩一歩確実に輝きを取り戻すような彼女たちの姿...比べれば,こちらの方が全然正しい「女性の活躍」だと,私は感じる.

「走る」「撮る」「書く」の循環...ノルマも無い,あくまで緩い部活動なのに,やってることはとても人生に効果的だな...と思いつつ,日々,走っている.

  2-3. グレンダイザーVS円盤獣コビコビ

僕は,趣味的な活動として,「日本のポップカルチャーでの新興国文化支援」をしている.

covid19に対し,(SNSで適当な考察を書く以外に)何か,自分で出来る事は無いかなぁ,と模索した結果,イラストレーター池田和宏さんと共に,70年代後半,中東,南欧で絶大な人気を博した『グレンダイザー』が,ウィルスをモチーフとした敵,『円盤獣コビコビ』を打ち払う,という連作イラストを現地の人達へネット上で届け,勇気づけるという企画を行った.
(興味が有れば,下記のnoteで読んでほしい)

その企画で,金銭的な対価を得た訳では無い. が,「日本のアニメカルチャーは,苦しい時の心の支えになる」と,それだけは伝えられたかな,と思う.

  2-4. RENEWAL HOME,RENEWAL FATHER

在宅で業務を請け負う,というチャレンジをすることになった.
世間でいくら在宅勤務が推奨されても,旧態依然で労働スタイルが変わらない勤務先に勤めていたら,時代の変化に取り残されそうだと,危機感が募り,なら,自分が変わるしか無い...という事情だ.

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家にいる時間が増えたので,amazonや100均でグッズを揃え,自宅の整理,修繕,棚の取付などなど,家庭環境の改善をして,中2の長男と話す時間を,増やした.

この先のグローバル社会で,自分だけでなく,子供も食って行けるようにしたい.その想いで,引っ込み思案な彼と,未来や学校のことを,前向きに,楽しく,話をしている.

3. covid19が起こらなかったことに,怖くなる

色々なことをやったが,「キッカケ」は,covid19なのだ.
もしソレが起こってなければ,僕は2021年を,前述のことを「しないまま」迎えていた事だろう.

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covid19は,不平等な危機で,飲食,旅行,医療業界のダメージが特に酷い.
僕はそれらの業界では無いから,呑気に振り返れるだけかもしれない.
世界では戦争並みの死者数で,日本ではある程度抑えられてるけど,亡くなった方も当然居らっしゃる.
だから,covid19なんてそんなもの,起こらなかったほうが良い.

だが...

4. 2021年が「平穏な」1年だったとしても

その選択が「自分だけに影響する」として,
もし,2020の1月に戻れたとして,
「covid19が起こらない2020」と,
「covid19が起こる2020」を選べるとして...
自分は,どっちを選ぶ...?

後者,だ.

今も苦難に喘ぐ友人も居る中で,「タラレバ」の話を書くのも憚られるのだが,

しかし,この1年,我々は「進化した」そして,「楽しかった」のだ.

来年,もし,平穏に危機が起こらない1年であっても,
どうか,2020年と同じく,成長出来るように祈り,年を越そうと思う.




もし,興味が湧き,詳しい雰囲気を知りたければ,下記のリンクを訪れて欲しい.


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